烏丸おいけ 「烏丸おいけ」の記事

レビュー

もしもタイムスリップして小学生に戻ったら、絶対にやってはいけないこと『無邪気の楽園』

タイムスリップしたい。高校時代や中学に戻りたい。これは誰もが考えることだろうし、それぞれ青春を謳歌した(しかけた、あるいはしようとはしてた)人間にとって、遡りたい時期は異なるはずだ。 私は女の子がたくさんいた、高校時代がいい。いや、でも後悔をたくさん残した中学時代がいいかも。待てよ、結局一番楽しかったのって小学校のときじゃなかったかしら……。

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壮大なスケールで人間の死生観を描く『創世のタイガ』を深読みしてみる

最近「あなたの文章は論理が飛躍していますね」と言われることが多い。確かに飛躍しているは飛躍しているのだけれど、その飛躍にこそ(その空白部分にこそ)文章の面白さはあるのもだと信じているし、やけに論理的な文章はだれの記憶にも残らない。そういった文章は時にただそこにあるだけ、ある種の残滓となってしまうことは、こと文章に携わる人間としては本当に悲しきことで、たまに涙を流しながら世を憂いている(嘘)。

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登山中に遭遇した猿が鉈を持って襲ってきたら、あなたはどうするだろうか? 『モンキーピーク』

あなたは登山をしたことがあるだろうか? もはや観光名所と化している富士山には登ったことがあるかもしれないし、そこでは学生がサンダルとジャージで登っている光景を目にしたことがあるかもしれない(そして、それはとても危険な行為なのでやめましょうね。死ぬぞ)。

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友達とつるむ必要ってある? 『湯神くんには友達がいない』にはその答えがちりばめられている。

とかく同調圧力の強い義務教育を終えて高校に進学すると、すべての高校生がとは言わないまでも「他人と同じことをしなければならない」という不可視の圧力からちょっとだけ解放された覚えはないだろうか。各々自由に勉学に励むもよし、勉学に励まないのもよし、部活を頑張るもよし、仲の良い友人とは別の授業を取って一人で受けても良し、一人飯をしてもよし、義務教育ではないので別に学校にすら来る必要すらないわけだ(親としっかり話して決めてほしいけれど)。

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やがて変わりゆく友情を描いた『金のひつじ』は、映画『スタンド・バイ・ミー』を超えるかもしれない。

小学校の頃、毎日のように遊んでいた友達と今も頻繁に連絡を取っている人はいったいどのくらいいるのだろう。中学受験や高校受験で離れてしまったかつての友人たちは、彼らのいる場所でコミュニティを作り、そして私たちは進学した先の学校でコミュニティを作ることになって、そのコミュニティ同士が交わることがなければ、だんだん連絡の回数も減っていき、いずれは疎遠になってしまう。それは大人になった今の自分たちにも言えること。小学校の頃にあれほど仲の良かった友達の「『何人』と今も連絡を取っていますか?」というイジワルな質問をたまにしてしまうのだが、うーんと唸る相手に目を向けながら、困らせてしまったことをいつも反省している。

レビュー

思春期は男も女もエロいことで頭がいっぱい。『大上さん、だだ漏れです。』は高校生のバイブルだ!

幸いにも通っていた高校はもともと女子校で男女比率が結構大変なことになっていたので、ラッキーハプニングは日常茶飯事であったし、そもそもハプニングなどなくても、華の学園生活は、主にエロの文脈でいえば大変幸せな経験だったと今さらながら感謝している。 パンチラもブラ透けも、表現の都合上、ここには書けないことでさえも、素晴らしい思い出だ。男子トイレに集まって「あの子のブラの色」などを語り合っていた学生生活、昨今問題になっているいじめの問題もまったくなかったので、あくまで男性目線での話になってしまうけれど、多くの異性に囲まれて過ごすというただそれだけで、争いの火種すらも起きないのだなあと、エロいことを考えながら思っていた次第である。