血が沸騰するような熱を感じたければバシ漫画を読め! 『バシズム 日本橋ヨヲコ短篇集』
人生観を変えられるような、価値観を揺さぶられるような、そんな漫画や漫画家に出会うことがある。 日本橋ヨヲコは筆者にとってその一人で、おそらく、読んだ人の「特別な作家」になる確率の高い漫画家であると思う。 今回取り上げるのは、彼女のデビュー作を含む初期短編集『バシズム 日本橋ヨヲコ短篇集』だ。
人生観を変えられるような、価値観を揺さぶられるような、そんな漫画や漫画家に出会うことがある。 日本橋ヨヲコは筆者にとってその一人で、おそらく、読んだ人の「特別な作家」になる確率の高い漫画家であると思う。 今回取り上げるのは、彼女のデビュー作を含む初期短編集『バシズム 日本橋ヨヲコ短篇集』だ。
通学や通勤で多くの人が一度は使うであろう電車は、誰にとっても身近な交通手段だ。 そして、身近な分だけドラマが宿りやすい乗り物である一方で、鉄道は熱心なファンが存在するコンテンツでもある。 そんな身近かつディープなものを題材にしているだけに、鉄道を扱った漫画には、一言で説明できない個性をもったものが多いと思う。 今回は、そんな2つの“鉄道漫画”を紹介したい。
毎日の過ぎていくスピードが速すぎる、と感じることはないだろうか? …それは年を取ったからでは?と言われてしまうと返す言葉もないのだが、それだけではなく、秒ごとに更新されるSNSのタイムラインに押し流されるように生活しているような気がして、(自らそういう環境を作っているし、もちろんそれによって便利になっている部分もあるが)少し息苦しいと思うことがある。
今を去ること13年前、ある漫画のコミックス1巻が発売になった。アニメ化や実写映画化もされた大ヒット作『暗殺教室』――の作者・松井優征の連載デビュー作、『魔人探偵脳噛ネウロ』だ。 当時、私は即座に3冊買い、うち1冊を常に持ち歩き、友人知人と会うたびにおもむろにカバンから取り出しては薦めまくる(あわよくば押し付ける)“ネウロ推し女”と化していた。
手塚治虫の漫画を、読んだことはありますか? 現在の日本の漫画の基礎を築いた漫画家・手塚治虫。科学やさまざまな文化、教養を下敷きに描かれた彼の作品には、なんとなく「教育上よろしい」というイメージがある。さて、本稿で紹介したいのは、学校の図書室には置いていないタイプの手塚治虫作品である。
BL(ボーイズラブ)。男性同士の恋愛を描いた漫画や小説のジャンルである。 あなたは、イケるクチだろうか。 それとも、反射的に敬遠してしまうクチだろうか。
読んでから5年10年経っても心に残り続ける漫画には、人それぞれ、“条件”がいくつかあると思っている。 私の場合は、「知らなかった世界を教えてくれる」「漫画という媒体の特性が活かされている」「不器用な人間の生き様を描いている」の3点のうち2点以上が満たされていると、自分の中で「殿堂入り」する率が高い。 そして、『花もて語れ』(片山ユキヲ)はまさに、この3つの条件をすべて満たした個人的「殿堂入り」の作品だ。