おかん(ヒラヤマ) 「おかん(ヒラヤマ)」の記事

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今宵も我らは部屋に集って酒を飲む!女のリアルを愛らしく描いた『宅飲み残念乙女ズ』

おかざき真里先生の『サプリ』しかり、東山アキコ先生の『東京タラレバ娘』しかり、尾崎衣良先生の『深夜のダメ恋図鑑』しかり、女はなぜいい歳になるとここぞとばかりに集まり、酒を飲み、人生について、男についてギャースカ喋りがちになるのだろうか。 筆者自身がアラサーになってわかったことがある。 ああああ〜〜〜〜女同士で集まって酒飲んで喋るの、めっっっっちゃ楽しい〜〜〜〜〜!!!!

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読めば肉が食べたくなる! 女子たちが肉をガッツく姿にキュンキュン『肉女のススメ』

なんのかんの肉ってウマい。 脂が甘くて柔らかい和牛、ミッシリと噛みごたえのあるオージー、じっくり煮込んでホロホロになった豚バラブロック、独特の臭みがクセになるマトン、疲れた時に食べると一気に元気になるニンニクたっぷりの馬刺し……。 ああ〜〜〜肉ってウマイな〜〜!! 数年前まではひとりで女が肉をガッツくなんて「はしたない」「女のくせに」とあまりいい目で見られなかったものだが、最近は「おひとりさま」がメジャーになり、ラーメンから焼肉まで幅広く食事を楽しめるようになって、本当によかったと思う。 小鳩ねねこ先生の『肉女のススメ』が生まれたのも、男女関係なく好きなものを気持ちよく食べればいいのだという潮流の表れなのかもしれない。

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大人が萌え狂う!!汗っかき女子×匂いフェチ男子の猪突猛進ラブコメ『あせとせっけん』

なんやこれクッソ萌えるやんけ!どないなっとんねん!! 初めて読んだとき、胸キュンが臨界点を起こして仰け反ったまま動けなくなった。1巻発売したら絶対に買おう、そして記事を書いてみんなに布教しよう……。 と思っていたら、1巻発売で即日重版。いきなりのスマッシュヒットを叩き出した金田近鉄先生の『あせとせっけん』をご紹介したい。

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セックスレス・不倫・人生崩壊……『ただ離婚してないだけ』の玉ヒュンっぷりがすごい

渡辺ペコ先生の『1122』や、ハルノ晴先生の『あなたがしてくれなくても』のように、セックスレスをきっかけとした夫婦のすれ違いや葛藤を描く漫画が増えている。 本田優貴先生による『ただ離婚してないだけ』も冷めきった夫婦が主人公の作品だ。

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この号泣は義務教育レベル!『フルーツバスケット』を読んだことがない友人に読ませてみた

もし自分が親になって子どもができたとき、子どもに読ませたい漫画としてどれを本棚におくか。   ひとたび漫画好きが集まれば、「『SLAM DUNK』は義務教育」「『あさきゆめみし』を読めば古文は安心」「『銀の匙 Silver Spoon』で食のリテラシーを高めたい」と様々な意見が飛び出す。   とある友人は、息子の身長が140cmくらいになったら届く高さに桂正和先生の『電影少女』を並べたいと言っていた。素晴らしい親心である。   さて、いろんな作品が候補に上がるなか、この名前を出すとほぼ全員が「ああああ〜〜〜わかる」と納得する作品がある。   高屋奈月先生の『フルーツバスケット』である。

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京都の町屋に暮らす若手職人たちの美しい暮らし 『路地恋花』

ものづくりはお好きでしょうか。 大量生産品じゃなくて、職人の手でひとつひとつ丁寧につくられていて、客の趣味嗜好とか、思い出とか、内に秘めたる感情を込めていたりとか。そういう”ストーリー”のあるものづくりに惹かれるという人は結構いるような気がします。 さて、京都のとある一角に、若手の職人たちが職住一体の暮らしをしながらものづくりに打ち込む職人長屋がある。 路地(ろぉじ)の奥で、さまざまな”ストーリー”のあるものを生み出していく職人たちの姿と、彼らをとりまく恋を描いたオムニバスストーリー。 それが麻生みこと先生の『路地恋花』である。

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円満の秘訣は「公認の不倫」!? 話題作『1122』で夫婦のあり方を考える「いい夫婦」って何なんだろうな。

アラサー真っ只中の筆者、結婚したり子どもができたりと周囲は家庭づくりに忙しい。幸せな夫婦像がそこにあるかと思いきや、深淵を覗き込んで見ると、どこも煙のようなものが立っている。   芸能人の不倫スキャンダルへのバッシングが昼間のワイドショーを賑わせる一方で、「昼顔」よろしく、不倫する女たちを描いたドラマは大ヒット……。酒の席なんかで幾度となく交わされる「最近セックスしてないな」の言葉。   本音と建前がごっちゃになった現代で「夫婦公認の不倫」をはじめたとある夫婦の選択が「いい夫婦とは?」という答えの出ない問に重たすぎる石を投げ込んでいる。   渡辺ペコ先生の『1122』。パートナーを考える世代は一度でも手に取ってほしい作品である。

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驚異の死体遭遇率!イケメンモデルの謎解きミステリ『重要参考人探偵』

友達みんなで「あれ読んだ!?」と考察にワイワイはしゃぐ漫画もいいけれど、たとえばカバンの奥に常にあって、手持ち無沙汰の時に何度でも読み返せるような漫画も素敵だな、と思う。 絹田村子先生の作品は、私にとってそんな空気を持つものばかりだ。スッと日常のそばにいて、静かに心に入り込んでくる。 今回紹介するのは、とある不幸な体質を持つ男の、すこし不思議で恐ろしいミステリ漫画『重要参考人探偵』である。

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映像化待った無し!? 冴えないリーマンの命がけ完全犯罪計画『マイホームヒーロー』

多分この作品、そう遠くない未来にドラマなり映画なり、映像化すると思っております。 もともと『サイコメトラーEIJI』、『シバトラ』など、朝基まさし先生の作品は読んでいたので、この作品の連載がはじまったときも「お!朝基先生の新作や!読んだろ!」くらいの軽い気持ちで読みはじめたのだが、怒涛のハラハラ展開に犯され、常に新刊を欲する身体になってしまった。 山川直輝先生(原作)、朝基まさし先生(作画)のタッグによる『マイホームヒーロー』を紹介したい。

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20年の時を超えてもなお輝き続ける名作『神風怪盗ジャンヌ』がスゴい

いや〜〜〜〜、すごい作品ですわ。   記事を書くにあたって、久々に、それこそ10年以上ぶりに読み返して、一言めの感想がそれだった。   単行本2巻目でアニメ化が決定し、売り上げ累計は全7巻にして500万冊を記録。   『キューティハニー』や『リボンの騎士』などからその潮流が生まれ、『美少女戦士セーラームーン』シリーズで広く一般化した“バトルヒロイン”なるジャンル。   その世界に新しい風を巻き起こし、りぼんっ子をワクワクとドキドキでいっぱいにした超名作。   もう世代のみなさんはもう分かりますよね!? 懐かしさにエモ爆発して倒れる準備はできてますか、アラサーのみなさん!!   そう、紹介するのは種村有菜先生の代表作『神風怪盗ジャンヌ』です!