おかん(ヒラヤマ) 「おかん(ヒラヤマ)」の記事

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グルメ×王道ラブコメ『味噌汁でカンパイ!』の純朴さに胸キュンとバブみを感じる

「毎日味噌汁をつくってくれ」なんてプロポーズの言葉はもう死語に近いけれど、お出汁の効いた味噌汁は、1日の始まりを豊かにしてくれる日本人のソウルフード。 そんな味噌汁を巡って、幼馴染みの男女が繰り広げるグルメ&ほのぼのラブストーリー漫画、笹乃さい先生の『味噌汁でカンパイ!』を今回は紹介したい。

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謎解き×ホラーの名作『ゴーストハント』は怖過ぎて少女漫画ってレベルじゃない

筆者は結構ホラー好きなので、はじめて買った漫画は『本当にあった怖い話』みたいなやつだったし、貞子が出てくる「リング」シリーズも全部見た。昔、とあるホラー映画を1人で観に行ったら私以外が全員カップルで心が死んだことがある。 さて、さまざまなジャンルのホラー作品に触れてきたなか、「少女漫画で『いちばん怖い作品は?』」と聞かれたら、即答でこの作品を答える。 いなだ詩穂先生の『ゴーストハント』だ。

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ごはんを通して知る、舞妓さんと花街の日常『舞妓さんちのまかないさん』

古都・京都。 世界的にも有名な観光地として、各国から多くの旅行者が京都を訪れている。 そんな京都の夜を代表する存在といえば……そう、舞妓さん。 京都在住の筆者、何度も舞妓さんを見かけてはいるし、舞妓さんに取材したこともある。それでも街ナカでお座敷に向かう彼女たちと遭遇するたび「やっぱり綺麗やな〜」と見ほれてしまうもの。

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眠れない準備はできてますか? とにかく不気味なホラー漫画『後遺症ラジオ』

どんな怪奇現象でも、ひとまず何が原因かがわからないと対処のしようもない。   故事成語「幽霊の 正体見たり 枯れ尾花」よろしく、自然物が原因で幽霊に見えているだけなのか。はたまた本当に人ならざるものが仕業なのか。   人間、「ナニかわからないものがいちばん怖い」のだ。

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あなたの服選びはどのタイプ? ファッション×女の群像劇『あたらしいひふ』

服はその人の人となりを表す重要なツールだ。   ゆる巻きパーマにパフスリーブのブラウスにフレアスカート__ なんて出で立ちの人は「女性らしさ」が印象づけられるし、   パタゴニアのウインドブレーカーにKEENのサンダルを履く人を見ると「アウトドア系なのかな」と思ったりする。

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借金まみれの専業主婦の「リアル人生ゲーム」 大人×高校生の新感覚コミック『プロミスシンデレラ』

「大人×高校生」をテーマにした恋愛漫画は王道中の王道。   これまでに数多くの作品が生まれてきたし、これからもきっと生まれていくだろう。   橘オレコ先生の『プロミスシンデレラ』も、そんなド鉄板の組み合わせが主軸のひとつ。

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絶望を経験した全ての人たちに送るラーメン漫画『ラーメン食いてぇ!』

日本の国民食、ラーメン。   そんなラーメンを題材にして、「もう駄目だ」と思うくらいの絶望を経験したすべての人に送る、ぜひ読んでほしい名作がある。   群馬県の小さなラーメン屋の1杯をめぐって、さまざまな人々の「生きる意志」が折り重なるハートフルストーリー、それが『ラーメン食いてぇ!』だ。

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マッサージの快楽を浴びるマニアック作品『ほぐされ紳士、楺井さん』

積み重なる労働時間、満員電車で体力を削がれ、上司にも部下にも気を使い、それでも仕事はキッチリカッチリ結果を出す。 サラリーマンはまさに現代日本のソルジャー。 そんなサラリーマンの荒んだ心に潤いを与え、蓄積された疲労を癒すオアシスがある。 マッサージ屋である。

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京都のグルメ情報にお腹がなる!『カラスのいとし京都めし』

年に5500万人以上が訪れる、日本有数の観光都市・京都。   それだけたくさんの人が訪れるということは、飲食店も多いわけで。街を歩けば、歴史ある寺社や仏閣とともにジャンルもさまざまなお店が軒を連ねている。   私はそんな京都に住みながらライター業をしているので、よくこんな質問をもらうことがある。

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さえない中年女が若手バンドに恋をして……『たそがれたかこ』は不器用な人へ送る応援歌

中年の恋愛だとか、若い男に夢中になる話だとか。 『たそがれたかこ』はそんな簡単な話ではない。   実年齢に精神年齢が伴わず、焦ったり後悔したり諦観したり、そんな中でふと「生きること」への活路を探す、不器用な大人全員をボコボコに殴ってくる作品なのだ。