ましろ 「ましろ」の記事

レビュー

ありそうでなかった、リアルタイム家族漫画『よっけ家族』

年を取ると、食べ物の好みが変わるように、漫画の好みも変わってくる。 かくいう筆者も、かつては萌え漫画やラブコメ漫画ばかり読んでいたが(いまも読んでいるが)、最近は「家族漫画」にも手を出すようになってきた。 親子や夫婦、兄弟や姉妹の他愛ないやりとり。それらを眺めているだけでほっこりしたり、ときには涙さえ流すようになったのは、ひとり暮らしを始めて10年以上が経ち、自分の中で「家族」が「漫画の世界」だけの存在になりつつあるせいかもしれない。 『うさぎドロップ』や『よにんぐらし』など、これまでに数多くの「家族漫画」を手がけてきたのが宇仁田ゆみ先生。今回ご紹介する『よっけ家族』は、作者の出身地である三重県を舞台にした作品だ。

レビュー

ありふれたB級グルメも、セレブにとっては珍しいごちそうになる『集え!庶民めし部』

おいしい料理の条件って、なんだろう。 材料の質や鮮度、作る人の腕前、色々あるが、「安さ」もそのうちのひとつだと思う。どんなに味がよくても、値段が高すぎたら「おいしいけど、値段の割には……」と考えてしまうはず。 だとすると、ごく一部のお金持ちしか食べられない高級フルコースより、一般人でも気軽に食べられるB級グルメの方が、「おいしい料理」と言えるのではないか――? そんな仮説を立てて庶民めしの研究に勤しむセレブ男子と、彼の道楽に巻き込まれる庶民女子がおりなすグルメラブコメディ。それが、今回ご紹介する『集え!庶民めし部』だ。

まとめ

これぞ究極の働き方改革!?ニート女子漫画特集

「働き方改革」が叫ばれるようになって久しい昨今。プレミアムフライデーが浸透するのにはまだ時間がかかりそうですが、残業時間が減ったなどの恩恵は感じている方もいるのではないでしょうか。   最終目標は、8時間働けば普通に暮らせる社会?   いやいや。本音はみなさん違いますよね? そう、働かなくても暮らせる社会!   というわけで今回は、働いていない――ニートの女の子たちが活躍する漫画をご紹介いたします。   これらの作品を読んで、「彼女たちみたいな生活がしたい」と思うか、「やっぱりちゃんと働こう」と思うかは、あなた次第です……。

レビュー

ゴスロリ服を着た女の子が好き?だったら『水曜日の夜には吸血鬼とお店を』を読まない手はない

ゴスロリに甘ロリ、いわゆる「ロリータ・ファッション」が好きな方は多いと思われる。海外に誇る日本文化のひとつとしても認知度が上がっているものの、普段の生活で目にする機会は少ない。 もっとゴスロリ服を着た女の子が見たい。そんな方におすすめしたいのが、今回ご紹介する『水曜日の夜には吸血鬼とお店を』。ゴスロリショップで働く吸血鬼の少女と人間の少女の、心温まるふれあいを描いた4コママンガだ。ちなみに、タイトルの「お店」は「ショップ」と読む。

レビュー

大人が全力で遊んで何が悪い。女1人、男2人のルームシェアコメディ『カテゴリ・テリトリ』

山東ユカ先生は、アニメ化もされた『スパロウズホテル』など、ブラックジョークを交えたギャグ4コマの名手として知られている。一筋縄ではいかないキャラクターたちが織りなす会話劇は、一度読んだら癖になること間違いなし。   なかでも本作『カテゴリ・テリトリ』は、山東ユカ先生のセンスがいかんなく発揮された傑作。

レビュー

失敗を受け入れてくれる人がいることの尊さ『どうして私が美術科に!?』

現代は、とにかく「失敗」が許されない世の中だ。   SNSで不用意な発言をしようものなら、即炎上。会社の上司は「失敗を恐れるな」と言うくせに、本当に失敗すると「何をやってるんだ」と怒られる。つらい。   そんな社会に息苦しさを感じている方にこそ、『どうして私が美術科に!?』をおすすめしたい。