鶯巣 「鶯巣」の記事

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女子大生が恋をした相手は……。映画を通して近づく2人を描いた『水曜日のシネマ』

これは、1つのラブストーリー。ヒロインは、アルバイトを始めたばかりの18歳女子大生。そして恋をした相手は、42歳の店長だった……。これが、『水曜日のシネマ』の大まかなあらすじだ。この作品がユニークなのは、24歳もの年の差恋愛が描かれているという点だけにあらず。映画紹介漫画としても読めるところだろう。 作中には、実にさまざまな映画が登場する。例えば、「ニュー・シネマ・パラダイス」や「バック・トゥ・ザ・フューチャー」、「E.T.」、「フォレスト・ガンプ」などなど。これらは、いわば名作と呼ばれている映画だ。観たことはなくとも、タイトルだけなら知っているという方も多いだろう。これらの作品が、『水曜日のシネマ』のストーリーに大きく絡んでくる。

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新米刑事と大泥棒が手を組んで事件解決!? ドラマも放送中の漫画『ドロ刑』

名探偵シャーロック・ホームズのそばにワトソンがいるように、犯罪や事件を追うストーリーが軸となった作品では、主人公が相棒とタッグを組んで行動することが多い。例えば、映画『探偵はBARにいる』シリーズの大泉洋と松田龍平だとか。ドラマ『トリック』では仲間由紀恵と阿部寛がコンビになっていたし、人気アニメ『TIGER & BUNNY』もそう。『相棒』という、その名もズバリなドラマもある。ドラマや映画ばかりの例で恐縮だが、このように、主要キャラクターが2人1組になって活躍する作品を“バディもの”などと呼ぶ。

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この世界はマンガで、主人公は僕。掟破りなメタ作品『わたしの宇宙』

「トゥルーマン・ショー」という映画をご存知だろうか。「マスク」や「イエスマン」などで知られる人気俳優、ジム・キャリーが主演を務めていることもあり、作品を観た方も多いかもしれない。物語のあらすじはこうだ。 ジム・キャリー演じるトゥルーマンは、ごくごく普通の生活を送る一市民。保険外交員として働き、妻も友人もいる。しかし、その生活は24時間、TV番組「トゥルーマン・ショー」として全世界に放送されていた。彼が生まれた瞬間から、なんと30年にもわたって。さらに、トゥルーマン以外の人間はすべて役者で、暮らしている街は巨大なスタジオだった。自分の生きる人生が“作り物=フィクション”であったと気づいたトゥルーマンは、その舞台からの脱出を試みる……。

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食べる理由は好きな人を忘れるため!グルメ×コメディー漫画『忘却のサチコ』

忘れたくても、忘れられないことがある。別れてしまった恋人のこと、過去にした恥ずかしい失敗、他人から言われた嫌な言葉。辛い記憶はやっかいだ。一度思い出してしまうと、なかなか頭から離れてくれない。さらには、気分を沈ませたりもする。乗り越えるためには、一体どうしたら……。   解決策は人それぞれ。阿部潤先生の『忘却のサチコ』では、主人公サチコが好きだった人を忘れるために、美味しいものを食べる。ひたすら食べる。といっても、やけ食いをするわけではない。“絶品を堪能する”という幸せな体験を通じて、辛い記憶を忘れ、一歩前へ進もうする。『忘却のサチコ』は、そんなサチコの姿を描いた、1話完結のグルメ・コメディー漫画である。

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純粋でまっすぐな情熱がまぶしい!ロケット打ち上げを目指して奔走する『我らコンタクティ』

宇宙へロケットを打ち上げる。『我らコンタクティ』は、そんな“夢”に向かって奔走する物語である。それは惑星探査のためでもなければ、宇宙の真理を解き明かすためでもない。   目的は1つ。映写機とフィルムを一緒に飛ばして、宇宙空間で映画を上映すること。ただ、それだけ。

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なんか変だ!怪力JKとその仲間によるヘンテコな日常を描いたコメディ『スペシャル』

平方イコルスン先生の『スペシャル』。“文学系スクールライフ・コメディ”と銘打たれた同作品が描くのは、ヘンテコな高校生たちが過ごす、普通じゃない日常だ。読んでいると、シュールな世界観、軽妙なセリフ回しに笑いを誘われ、自然と顔がにやけてくる。

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イケメン“悪魔”が生活改善をサポート!?睡眠導入コメディ『はたらけ!睡魔さん』

突如やってくる強烈な眠気。それは、大事な会議中だったり、終わらせないといけない仕事の最中だったり……。筆者自身、納期が迫った仕事を前に、眠りの誘惑に負けた夜もしばしば。「明日の自分がなんとかしてくれるはず」と高をくくって、翌日後悔したことがほとんどだ。睡眠欲は、結構な頻度で僕らの邪魔をする。“睡魔に襲われる”という言葉があるけれど、これは言い得て妙。急に訪れる眠気は、確かに悪魔の仕業みたいだ。