連続幼女殺人事件の犯人像と、被害者のトラウマを描いた『闇の果てから』は子どもも大人も読むべき
「子どもに読ませたい漫画はあるか」と聞けば、きっとたくさんの答えが帰ってくるだろう。 感銘を受けた漫画や、面白かったギャグ漫画、偉人の功績を描いた漫画など、私もたくさんの読んでもらいたい作品が浮かんでくる。 そんな中で、とりわけ「子どもがある程度大きくなったら、必ず読んでほしい」と思っている漫画がある。単純に面白いとか、そういう理由からではなく「こういう危険があることを知ってほしい」という願いからだ。 連続幼女誘拐殺人をテーマにした漫画『闇の果てから』である。この作品を初めて手に取ったのは、小学生の高学年くらいの頃だったと思う。普段そんなことはしない母から「読んでおきなさい」と手渡されたのがきっかけだった。