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ありふれたB級グルメも、セレブにとっては珍しいごちそうになる『集え!庶民めし部』

おいしい料理の条件って、なんだろう。 材料の質や鮮度、作る人の腕前、色々あるが、「安さ」もそのうちのひとつだと思う。どんなに味がよくても、値段が高すぎたら「おいしいけど、値段の割には……」と考えてしまうはず。 だとすると、ごく一部のお金持ちしか食べられない高級フルコースより、一般人でも気軽に食べられるB級グルメの方が、「おいしい料理」と言えるのではないか――? そんな仮説を立てて庶民めしの研究に勤しむセレブ男子と、彼の道楽に巻き込まれる庶民女子がおりなすグルメラブコメディ。それが、今回ご紹介する『集え!庶民めし部』だ。

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疲労困憊アラサーを救う男子高校生の日常漫画『あちらこちらぼくら』

通勤電車って、社会の歯車に乗せられているみたい。帰宅ラッシュの車内はもはや戦場から帰る兵士の一人の気分。 そんな通勤を繰り返していたある日、出会いました。 この疲労を忘れさせてくれ、なおかつ癒しを与えてくれる漫画に。 今回は、『あちらこちらぼくら』を紹介したい。

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ごはんを通して知る、舞妓さんと花街の日常『舞妓さんちのまかないさん』

古都・京都。 世界的にも有名な観光地として、各国から多くの旅行者が京都を訪れている。 そんな京都の夜を代表する存在といえば……そう、舞妓さん。 京都在住の筆者、何度も舞妓さんを見かけてはいるし、舞妓さんに取材したこともある。それでも街ナカでお座敷に向かう彼女たちと遭遇するたび「やっぱり綺麗やな〜」と見ほれてしまうもの。

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見惚れてしまうのはチャンバラ劇と「凛々しい犬」  南総里見八犬伝をおいしく料理した漫画作品『BABEL』

漫画やアニメといった創作物の世界を見わたしてみると、 「擬人化キャラクター」があふれている昨今。 人間キャラにねこみみ、いぬみみ、しっぽをつけるのは序の口。 イカと人間を融合させた「イカ娘」なんてキャラクターもいました。白血球も赤血球も漫画で擬人化されてしまう時代になっています。 とにかく日本人は擬人化が大好きです。

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連休に“わびれ”た旅はいかが? 新感覚ガイドブック漫画(!?)『わびれもの』

秘境。廃線跡。無人駅。日本最○端の地。珍スポット。B級スポット。 これらの単語にちょっとワクワクしてしまう人に、ぜひ薦めたい漫画がある。 「まんがライフMOMO」にて2008年~2013年に連載された『わびれもの』『わびれものゴージャス』(小坂俊史)だ。

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眠れない準備はできてますか? とにかく不気味なホラー漫画『後遺症ラジオ』

どんな怪奇現象でも、ひとまず何が原因かがわからないと対処のしようもない。   故事成語「幽霊の 正体見たり 枯れ尾花」よろしく、自然物が原因で幽霊に見えているだけなのか。はたまた本当に人ならざるものが仕業なのか。   人間、「ナニかわからないものがいちばん怖い」のだ。

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『ガタガールsp. 阿比留中生物部活動レポート』キラキラした目の生物マニア女子に恋をするのはしかたない

小原ヨシツグによる、生き物ガチ勢な中学生のドタバタコメディ『ガタガール』。テーマが干潟というコアさが人気だったが、実は一度2017年4月に完結した漫画。連載終了が決まってから、Twitterで1万RTしたら連載復活、という応援企画が持ち上がり、見事復活を遂げた作品だ。 そのため『ガタガールsp. 阿比留中生物部活動レポート』は『ガタガール』1、2巻からの完全な続編。とはいえここからでもちゃんと楽しめるようになっている。

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おしゃべり主人公が意表を突く!新感覚ミステリー『ミステリと言う勿れ』

みなさん、漫画のジャケ買い、してますか? この作家さんの作品はもれなく揃えている!この漫画雑誌の作品は単行本で集めてる! などなど、各々自分のルールで漫画を購入されているかと思います。 かくいう私は、お気に入りの作家さんの作品を買い集めつつ、ジャケ買いで新規開拓をしていくという楽しみ方。 今回ご紹介する作品は、ほわほわ頭のイケメンと「おや?」と考えてしまうタイトルに惹かれ、思わずジャケ買いした『ミステリと言う勿れ』です!

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ゴスロリ服を着た女の子が好き?だったら『水曜日の夜には吸血鬼とお店を』を読まない手はない

ゴスロリに甘ロリ、いわゆる「ロリータ・ファッション」が好きな方は多いと思われる。海外に誇る日本文化のひとつとしても認知度が上がっているものの、普段の生活で目にする機会は少ない。 もっとゴスロリ服を着た女の子が見たい。そんな方におすすめしたいのが、今回ご紹介する『水曜日の夜には吸血鬼とお店を』。ゴスロリショップで働く吸血鬼の少女と人間の少女の、心温まるふれあいを描いた4コママンガだ。ちなみに、タイトルの「お店」は「ショップ」と読む。

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喧嘩漫画に悟りの境地がある? 僧侶が『喧嘩商売』を読んでみた

なぜ男子はこうまでして喧嘩に強くなりたいのだろうか? いつの時代もそうだ。 男子が憧れるのは「喧嘩の強い男」。 金持ちよりもイケメンよりもCAと結婚するよりも「喧嘩が強い」ことに絶対的な価値が置かれるのが、男子の世界というものだ。 じゃあ、なんで「憧れるのか」って訊かれたら・・・。 「そ、それが男のロマンだろ!」と動揺した返答がくる確率が99%。 残り1%は「だって、人ぶっ潰すの楽しいじゃん?」と返してくるイかれたヤンキー(役:窪塚洋介)だけだ。