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夢のある作品で別の夢を見てみる『終末のハーレム』

ハーレム漫画として今最も話題に上がる漫画の1つである『終末のハーレム』。   主人公は病気を治すため5年間コールドスリープしたら、男性のみがかかるウイルスによって世界の99.9%の男性が死滅していたという逃げ場の無いハーレム設定。   そんなのモテるに決まってるじゃん…。

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思春期に、少年は不思議な旅をする。 いがらしみきおの隠れた名作『I 【アイ】』

いがらしみきお先生といえば、『ぼのぼの』や『忍ペンまん丸』といったギャグ漫画が代表作だ。擬人化した動物にキャラクターを与え、人間社会のような日常を描くのが得意で、誰が読んでも笑えるし、動物だからかわいくてウケがよい。   『ぼのぼの』の世界観はそのまま”ほのぼの”としたものとなっているし、『忍ペンまん丸』は、”ほのぼの”とした世界に戦いの要素が加わったアクション漫画となっている。

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少女漫画は煩悩まみれ? 僧侶が『好きっていいなよ。』を読んでみた。

「俺は強い煩悩に会いてぇ…!」   まるでバトル漫画の主人公のようなセリフだが、僧侶である僕が普段から思っていることだ。   僧侶の使命が、この世から煩悩を無くすことなのだとしたら、一番強い煩悩とやりあうのが一番手っ取り早い。   そんな「煩悩の猛者」を探したところ、強い”匂い”を感じ、惹かれたのはそう。   「少女漫画」

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『ブラック・ジャック』よりも面白い!? 手塚治虫の隠れた名作医療漫画『きりひと讃歌』

手塚治虫。 漫画好きでなくても、その名を知らぬ人はいないでしょう。『火の鳥』『鉄腕アトム』『ジャングル大帝』などなど…“代表作”が数えきれない漫画家は、業界の歴史を見渡してもあまり多くはありません。 そんな手塚治虫さんの漫画ですが、初めて読んだ作品は? と聞くと、『ブラックジャック』と答える方が多い気がします。 それはきっと、学校の図書室におかれていたからではないでしょうか。少なくとも僕は今まで通ってきた学校で、図書室や図書館に『ブラックジャック』がなかったことはありませんでした。

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細密ペン画に隠れた、日常への鋭い観察眼。panpanya作品の2つの魅力

夢日記、日常もの、SF……。panpanya先生の作品を一言で説明するのは、難しい。 作風でいうと、ボールペンで繊密に描かれる日常風景と、その中で営まれるシュールな生活が最大の特徴である。   しかし、「ペン画がカッコいい!」くらいにしか思っていなかったpanpanya先生作品の印象が、とあるインタビュー記事での「細かく描かないと“もたない”と思うところは、細かく描いています。逆に緻密に描く必要がないと思う箇所、描かずとも“もつ”場面に関しては、必要以上に描かないようにしています」との思いを読んで以降、ガラリと変わった。

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ダンディズムとギャップは正義。おじさまフェチは全員『てんちょう、ダメ、絶対』を読んでくれ

ジャニーズよりも阿部寛が好き? 分かる。わたしも。   ピチピチの若い美男子よりも、貫録のあるシワを顔に刻み、大人の余裕と優しさで包み込んでくれる……、そんな「おじさま」が好きな方、きっといますよね。   今回ご紹介する『てんちょう、ダメ、絶対』に登場するのは、おじさまフェチの女の子。 理想のおじさまとの出会い、そして恋。   おじさまのダンディズムにゆっくりと溺れていく…………のが王道なんですけど、そうもいかない恋愛模様をぜひご覧ください。

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平成感ある〜!! こういう青春時代のマンガを気軽に読めるのはいいですよね。 GALS読みながら平成カルチャーを思い返してみる的な。

ああ、平成が終わる。   ガラケーはスマホになり、消費税は8%になり、「いいとも」が「めちゃイケ」が、「おかげでした」が終わり、SMAPが解散し、安室ちゃんが引退する。   平成元年に生まれた筆者はまさに平成ど真ん中世代。自分のアイデンティティのひとつが終焉を迎えるにあたって、ふと思い出したことがある。   それは……ギャル。

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江戸時代の性風俗がよくわかる『浮世艶草紙』にドキドキ

主に江戸時代を中心に描かれた、性風俗の絵画、春画。   2015年に東京で、2016年には京都で開催された「春画展」は、性を取り扱う展覧会ながら大盛況だった。東京会場では20万人を超える入場者数を突破したそうだ。   なんだかんだ言って、みんなやっぱり性のことには興味津々なのである。たった150年前でありながら、性の価値観が驚くほど違っていた江戸時代。そのさまざまなエロスに思いを馳せた人は多いはず。   そんな「江戸のエロが知りたい!」という欲望を存分に叶えてくれるの漫画が『浮世艶草紙』なのだ。  

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もしもゲームオタクがゲームの世界にまぎれこんだら…『百万畳ラビリンス』

ゲームの世界に入りたい。   無敵状態で走り回ったり、モンスターと旅したりしたい。   僕らはそんな夢のある世界の一端に触れたくて、現実世界になんら影響を及ぼさないのに、つい熱心にゲームに勤しんでしまうのではないでしょうか。   現実もそんなにつまらないわけじゃありませんが、非現実世界のめくるめくワクワク世界の刺激は、やはり格別なのです…!