育児に悩めるあなたにおすすめ!『ひだまり保育園 おとな組』

レビュー

育児に悩めるあなたにおすすめ!『ひだまり保育園 おとな組』

ひだまり保育園 おとな組
©坂井恵理/双葉社

みなさん、育児頑張ってますか?
育児なんてまだ遠い先の話、そもそも結婚だってまだだし、という方や、成人してようやく育児から解放されたという方、いやいや今まさに真っただ中で毎日孤軍奮闘中という方、いろいろいると思います。

そういう私は今まさに育児の真っただ中。
4月から保育園に入った1歳の息子の育児に毎日てんやわんやしてます。
保育園の送り迎えから始まり、掃除洗濯食事の準備など通常の家事をこなしつつ、会社では会社で普通に仕事と毎日が目まぐるしく過ぎていくのみで、ほっと一息つく暇もない生活が続きます。
もちろん旦那も育児や家事には協力的なのですが、正直もう少し手伝ってくれても良いのにな、と思うこともままあります。

そんなときに出会ったのが今回紹介する漫画『ひだまり保育園 おとな組』。
結婚している、そして育児をしているすべての男性におすすめの漫画です。

女性漫画なのに男性におすすめ?と思う方もいるかもしれません。
もちろん、女性にもおすすめなのですが、ぜひ男性に見ていただきたい。

本作品では育児に携わる様々な環境に置かれた女性の心理がとてもリアルに描かれています。
共働き夫婦で、育児の大変さがまったくわかっていない旦那。(←これがウチ)
決して非協力的なわけではないのですが、ただ手伝っている「つもり」で実際には何の役にも立っていない旦那にイラつく妻の心理描写などは、共感する方も多いんじゃないでしょうか?
私は「そうそう、その通り」と強く頷いてしまいました。

他にもシングルマザーが仕事を掛け持ちながら育児や自身の恋愛に奮闘する様や、高齢出産夫婦ならではの悩みや葛藤、育児のために会社を辞めて専業主婦となった女性の憂鬱など実にリアルに、そして具体的に描かれており、周りの目を気にせず何度も頷きながら「わかるー」と独り言ちながら読み進めてしまいます。

おそらく育児に正解はないんだと思います。
それぞれが置かれている環境で全く同じということはないし、考え方も人によって違います。
でも、だからこそ、人それぞれに事情があって、その中で最適な答えを探し続けているのだ、ということを改めて考えさせられました。

小難しいことを書いてしまっていますが、漫画自体は本当に読みやすく、女性でも男性でもさらっと読める内容です。
もちろん、育児に手を抜いていたり、やっている「つもり」の男性陣は、心が痛むこと間違いなしだと思いますが(笑)

愛情抜きではもちろんダメですが、愛情だけでも無理なのが育児なんです。
そして幼い子供が人生初心者であると同じように、初めての育児は両親にとっても初心者スタートなんです。

忙しい日々が続いてストレスも溜まっているとは思いますが、そんな時こそ、ちょっと一息ついて、漫画でも読んでみませんか?
多少の息抜きにはなるかもしれないので…

ひだまり保育園 おとな組/坂井恵理 双葉社