なんてことない日常が愛おしい。春、ソファーでまどろみながら読みたい漫画3選

まとめ

つい仕事を放棄して、ルンルン気分で外に出たくなってしまうような暖かな陽気とやわらかな日差し……。
例年に比べて寒かった冬がついに終わり、すっかり春ですね!

GWも明けて仕事モードだと思いますが、平常運転に慣れるまでは、ゆったり家で過ごす休日もよいのでは?

そこで今回は、ゆったりソファーにごろ寝しながら読みたくなる漫画をご紹介します!
忙しい毎日から少し離れて、大切な人のことを考えるきっかけになるような3作品を選んでみました。
それではいってみよー!!

あるあるが詰まった同棲のバイブル『喰う寝るふたり 住むふたり』

喰う寝るふたり 住むふたり
©日暮キノコ/NSP 2012

まず紹介したいのは『喰う寝るふたり 住むふたり』。

付き合って10年、同棲して8年の熟年カップルのリツコとのんちゃんのほのぼのラブストーリーです。

物語は、1話につきリツコ目線とのんちゃん目線のストーリーの2本立て。
長年の付き合いにマンネリしつつ、ことあるごとに揺れ動く2人の愛情と嫉妬心に心を動かされます。

1巻では、ここまで一緒にいたら結婚なんて紙切れ1枚の問題だと言うリツコに対して、
のんちゃんは「そろそろ結婚……!」と意を決してプロポーズをします。
しかしリツコにはプロポーズだと認識されておらず不発に終わりもやもや。
「言わなくても察しろ!」
「思ってることは言って!」
などなど男女の脳の違いを客観視できてとても勉強になる1冊でもあります。
果たして、長年付き合った2人が行き着く先とは?

これからパートナーと次のステージに歩みを進めようと考えている方はバイブル的に読んでみるとよいかもしれません!

読み終わった瞬間、メロディーが頭から離れなくなる『ソラニン』

ソラニン
©浅野いにお/小学館

漫画『ソラニン』を読む時は必ず、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの同名タイトルの曲を思い出して聴いてしまいます。

「ソラニン」とはじゃがいもの新芽に含まれる有毒の部分のことで、
歌詞上でも「芽」というワードが使われています。
そうそう、じゃがいもって放っておくと、にょきっと有毒な新芽を出すんですよね。

じゃあ日常生活はどうなのか。

好きな人との生活がだらっと続くと「だんだんこの人と一緒にいていいのだろうか」と分からなくなってくる。タイトルが秀逸すぎて、もう。

同じ音楽サークルがきっかけで始まった種田と芽衣子の関係。
2人は音楽で繋がって、音楽で苦しめられて悩んで、音楽に救われて。
だから絶対曲と合わせて読んで欲しいんです。

夢を追いかけたい自分に嘘はついてないか。大事な人との関係はどうしていこうか。
ぐるぐると悩みが駆け回る種田と芽衣子には、どんな結末が待っているのか。
ぜひその目で確認してください。

どんな姿でも彼女を愛す。切なさと愛しさが溢れ出る『最終兵器彼女』

最終兵器彼女
©高橋しん/小学館

ーーもしも彼女が最終兵器だったら。
そんなバカなことが!と思うけど、『最終兵器彼女』はそんなバカなことが起きてしまっている世界のお話。
1巻が発売されたのは20年近く前にもかかわらず、ストーリーはまったく色褪せず。
とにかく切なくて愛おしい。

物語の軸はちせとシュウジのラブストーリー。それ以外のなにものでもない。
のろまでドジなちせの背中から羽が生えてこようと、戦争の第一線で活躍する最終兵器であろうと、ラブストーリー以外のなにものでもないのです。

こんなに切なく苦しい思いをするのが恋なのか、と胸が苦しめられる展開。
読んで後悔、読まなくても後悔するなと最終話を読み終わった時に実感しました。

第1巻の第1話から結末まで、絶対に電車の中では読めない漫画。ぜひ家で、必ず1人で、ちせとシュウジの恋愛模様を噛み締めながら最後まで読んでみてください。

以上、3冊をご紹介しました!
きっと読み終わったら、なんてことない日常を抱きしめたくなるはず。

喰う寝るふたり 住むふたり/日暮キノコ ノース・スターズ・ピクチャーズ
ソラニン/浅野いにお 小学館
最終兵器彼女/高橋しん 小学館