レビュー

精巣ガン治療で出会ったひとの人情と、漫画家を諦めなかった武田さんの話『さよならタマちゃん』

夢を追いかけている最中にガンになってしまう――。どれほど恐ろしいことだろうか。   『さよならタマちゃん」は、ガンの闘病を描いた作品である。   武田さんは35歳の時、精巣ガンと診断される。 当時彼は、マンガ家のアシスタントで生活費を稼ぎ、奥さんと愛犬と暮らしながら、自らもマンガ家デビューを目指すという、苦しくも目標のある人生を送っていた。 本作では、そんな武田先生が夢半ばで「死ぬかもしれない」病気にかかってしまった葛藤、入院生活のリアル、そして入院中に武田さんに温かい手を差し伸べてくれ人々との交流が赤裸々に描かれる。

その他

今週のまんが名言vol.31 土竜<モグラ>の唄/高橋のぼる

潜入捜査官・菊川玲二の極道サクセスストーリー『土竜の唄』からの名言! モグラ(潜入捜査官)の菊川玲二が、極道の世界で成り上がっていく、痛快アクションコメディ。 玲二が万引きした女子高生に厳しく言った言葉。 万引きをした女子高生に、店主がいたずらをしていたことを見破った玲二。その悪行から救うために無罪放免にするが、罪をしっかり自覚させるべくかけたひとこと。 さらに玲二はいたずらをしていた店主に対して、「人の事をゴミだなんて言う人間こそ、本当のゴミなんじゃないのか」と厳しく詰め寄り、過ちを認めさせた。

レビュー

思春期は男も女もエロいことで頭がいっぱい。『大上さん、だだ漏れです。』は高校生のバイブルだ!

幸いにも通っていた高校はもともと女子校で男女比率が結構大変なことになっていたので、ラッキーハプニングは日常茶飯事であったし、そもそもハプニングなどなくても、華の学園生活は、主にエロの文脈でいえば大変幸せな経験だったと今さらながら感謝している。 パンチラもブラ透けも、表現の都合上、ここには書けないことでさえも、素晴らしい思い出だ。男子トイレに集まって「あの子のブラの色」などを語り合っていた学生生活、昨今問題になっているいじめの問題もまったくなかったので、あくまで男性目線での話になってしまうけれど、多くの異性に囲まれて過ごすというただそれだけで、争いの火種すらも起きないのだなあと、エロいことを考えながら思っていた次第である。

レビュー

「好きなことで生きていく」を江戸時代に実践した女性の物語『北斎のむすめ。』

浮世絵師・葛飾北斎には、同じく絵師の娘がいた。画号を「応為」、名を「お栄」という。 世界的に有名な父親に比べると知名度は低かったものの、近年になって、実は北斎にも匹敵する才能の持ち主だったと評価され始めている。 何より、「葛飾北斎を父に持つ女浮世絵師」という、まるで作り話のような設定。彼女を主人公にした小説『眩』(新潮社)が『眩(くらら)~北斎の娘~』として実写ドラマ化されたり、スマートフォン向けRPG『Fate/Grand Order』にも北斎とセットで登場したりと、エンタメ業界においてもお栄の活躍は目覚ましい。 今回紹介する『北斎のむすめ。』も、そうした流れを汲む作品のひとつ。タイトル通り、お栄の青春時代を描いた歴史漫画だ。

レビュー

驚異の死体遭遇率!イケメンモデルの謎解きミステリ『重要参考人探偵』

友達みんなで「あれ読んだ!?」と考察にワイワイはしゃぐ漫画もいいけれど、たとえばカバンの奥に常にあって、手持ち無沙汰の時に何度でも読み返せるような漫画も素敵だな、と思う。 絹田村子先生の作品は、私にとってそんな空気を持つものばかりだ。スッと日常のそばにいて、静かに心に入り込んでくる。 今回紹介するのは、とある不幸な体質を持つ男の、すこし不思議で恐ろしいミステリ漫画『重要参考人探偵』である。

インタビュー

『ララの結婚』配信記念! ためこう先生インタビュー

「まんが王国」でためこう先生の『ララの結婚』が配信になりました!   「今日からお前はオレの嫁だよ」   意に沿わない結婚をさせられそうになっていた双子の妹・ララを逃がすため、身代わりに花嫁に成り代わった兄・ラムダン。 頃合いを見計らって逃げ出すつもりが、婚儀の初夜に媚薬で自由を奪われてしまい――!? 綺麗な表紙が印象的な、異国の嫁入り奇譚!   可愛くて美しい絵柄の中にも狂気が垣間見える、ためこう先生ワールド全開の作品となっております。   配信を記念して、今回ためこう先生にインタビューさせて頂くことが出来ました。 先生のプライベートから作品づくりまで、盛り沢山の内容となっております。ぜひ最後までご覧ください♪

レビュー

虚々実々の歴史ミステリー・エンタテインメント! 宗像教授に民俗学を教わりたい! 

知的興奮を味わいたい! 歴史の謎に迫る漫画を読みたい! 荒唐無稽な神話や伝説の影に隠れた歴史の真実を知りたい! 繋がらなかった二つの謎がパッとつながる瞬間が好きだ! 歴史のそこここに潜むあやしいもの、オカルト風味が好きだ!   そんな人に私がおすすめしたいのが『宗像教授』シリーズです。

まとめ

これを読んで、いつか猫と暮らす日を夢想する。 不思議&(きっと)リアルな猫漫画×2

突然だが、この記事を読んでいる人のおおよそ8割は、猫が好きだと思う。 (漫画が好きな人というのは、たいてい猫が好きなものだ。)   筆者も、もちろん猫が大好きだ。 道で猫を見かければつい追いかけてしまうし、猫のかわいい動画を延々と見ることで貴重な時間を消費してしまうこともあるし、友人知人の家に猫がいると聞けば写真をSNSにアップしてくれと懇願するし、あわよくば遊びに行かせてもらう機をうかがう。 残念ながら自身が猫を飼った経験はいまだないのだが、いつか絶対に猫と暮らしたい…!とひっそりと思い続けている。 ここでは、そんな筆者の思いをより強固なものにした猫漫画を2点紹介したい。

レビュー

なんか変だ!怪力JKとその仲間によるヘンテコな日常を描いたコメディ『スペシャル』

平方イコルスン先生の『スペシャル』。“文学系スクールライフ・コメディ”と銘打たれた同作品が描くのは、ヘンテコな高校生たちが過ごす、普通じゃない日常だ。読んでいると、シュールな世界観、軽妙なセリフ回しに笑いを誘われ、自然と顔がにやけてくる。

レビュー

ヤンキー漫画の常識をくつがえした『今日から俺は!!』は、癒し系ほのぼの青春コメディーである

『今日から俺は!!』という西森博之先生が描いた伝説的人気漫画をご存知だろうか。 最近でも、2018年10月から実写ドラマが放映することが話題となったため、名前だけでも聞いたことがある人は多いと思う。 しかし、本作を読んだことがない人たちからすると「あー、あのヤンキー漫画でしょ?」くらいの予備知識しかないんじゃないだろうか。いや、絶対そのはず。でもね。 それが、違うんです!!! 『今日から俺は!!』は、ただのヤンキー漫画ではないんです!!! というわけで今日は、1人でも読者を増やすために、『今日から俺は!!』の魅力について紹介したい。本当にみんな読んでほしい。それくらい好きなんですよ……。