レビュー

人界と異界が混ざり合って超バイオレンス!でも読んでスカッとするのが『血界戦線』だ!

アニメをご覧になった方も多いであろう『血界戦線』。私は観ました。 1期のオリジナルストーリー、いいですよね。ボーイミーツガールって感じで。 私もあんな青春したかったなぁ…。観てない方はぜひとも。 さて「私もあんな青春したかったなぁ…」と言ってはみたものの『血界戦線』の世界は超バイオレンス。正直、一週間もあそこで生きていられる自信がない。 そんな場所で、主人公たちは暮らし、闘っている。そこでは生活の全てが活劇になる。 今回この記事で、その危なすぎる世界観、そしてその魅力が少しでもお伝えできればいいな、と、思っている。

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“子ども”が世界を変える。異色コメディ『アダムとイブの楽園追放されたけど…』

好きな漫画家を追いかけていると、「おや?」と思うような“変化”に立ち会うことがある。 個性的な作品が多く掲載される「モーニング・ツー」(講談社)で発表された『夕方までに帰るよ』で2010年に鮮烈な連載デビューを飾った宮崎夏次系氏は、以降短編集や、長くても1巻で完結する物語を中心に、独特の世界観を繊細な筆致で描く作品を発表。 その他にはSF誌への寄稿やアート作品など、研ぎ澄まされた表現をさまざまなフィールドでぽつぽつと展開する作家というイメージだった。 そんなイメージに「おや?」をもたらしたのが、本作『アダムとイブの楽園追放されたけど…』だ。

まとめ

やっぱりガタイのいい男が好き!雄臭さで魅せるベテラン『梶本潤』作品3選

1999年のデビュー以来、BL街道をひたすら突き進むベテラン作家・梶本潤。先生の魅力はなんといってもゴツゴツとした骨太の肉体美。白くしなやかな美少年ではなく、男性フェロモン漂うガタイのいい体を見たいんだ!という方にはピッタリの作品ばかりです。好きな男を前にして湧き上がる欲望、そしてそれをストレートに表現した性描写と熱いセリフ、ベテランならではの安定感あふれるセンスに痺れます。今回は最近の作品を中心にオススメ3冊を選んでみました。

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人生で一度は言ってみたいセリフの宝庫『SPRIGGAN スプリガン』

さて今回ご紹介する『SPRIGGAN スプリガン』には、人生で一度は言ってみたいセリフがたくさん登場する。ほんと、たくさん。 もちろん「一生、こんなことを言う機会には巡り合わないんだろうなぁ」とは思うが、やはりそういうシーンを読むと滾るものがある。 『SPRIGGAN スプリガン』を読むときはぜひとも音読をオススメしたい。

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漫画がもっと好きになる。『金魚屋古書店』が誘う、愛に包まれた「まんがばか」道

いつ誰が最初に言い出したのか、「“漫画家漫画”にハズレなし」という、漫画好きの間でなんとなく共有されている感覚がある。 そういう言い回しが定着するくらいに「漫画家」が主人公の漫画は多く描かれているということだが、一方で実在の「漫画作品」そのものが登場する漫画は、エッセイや自伝的なものを除くとごく少ないのではないかと思う。 今回取り上げる『金魚屋古書店』シリーズは、そんな珍しい、「漫画家漫画」ならぬ「漫画の漫画」だ。

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「奇妙なセールスマン」漫画が美しくファンタジックに進化。『バベルハイムの商人』

「魔法」「悪魔」「精霊」…といったモチーフが飛び交う、いわゆるファンタジー的な世界観は、少年または少女向け漫画の定番のひとつだ。10代の頃に夢中になった人も多いだろう。 豊かな想像力でつくられた、現実とは異なる世界の物語を受け入れ、その世界に入り込むことには、実は結構エネルギーが要ると思う。個人的にも、社会人になってからとみにそういった作品を読むのに「覚悟」のようなものを必要とするようになった。 そんな私が、大人になってから読んでハマった、数少ないファンタジー要素の強い漫画が『バベルハイムの商人』だ。