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建前や世間体なんて全部捨てちまえ「クソムシが」。思春期のぐちょぐちょの欲望を暴き出す青春ストーリー『惡の華』がすごい

自分の中にある「キモチワルイ部分」と向き合ったことがあるだろうか。 中学生くらいの頃、偶然を装って好きな人を待ち伏せてみたり、好きな人の席にドキドキしながら座ってみたり。 そういう経験って誰にでもあると思ってる(あくまで個人の意見です)んだけれど、「過去の黒歴史」として自分の中で閉じ込めて、否定してしまいがちじゃないですか。「違う違う、あれは一時の気の迷いで〜」とか、「若かったから仕方がないんだよ」とか。 でも、それって実は「本当の自分」だったのかもしれない。 見過ごしてはいけない部分だったのかもしれない。 そう思うことがある。

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見えない首輪を解き放つのはヒップホップだ! JKラップバトル漫画『Change!』

近頃は、空前のフリースタイルラップバトルブーム。 テレビ番組でもラップバトル(MCバトル)が取り上げられるようになり、一般の人でもラップを楽しむ機会が増えた。 そこで、なにやら香ばしい香りとともに現れたのが、ラップバトル漫画『Change!』。 しかも、主人公は「女子高生」と来ている。 おいおい、もう勘弁してくれよ。 流行り物になんでも乗っかって漫画にするの、もうよそうぜ? 異色の主人公を詰め合わせる手法も、もうこりごりだ。 そうやって、いつものスタイルで「批評家オタク」をキメてから、パラパラとページをめくったとき、何気ない日常シーンにそのフレーズは訪れた。

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この世のものとは思えないほどの美人…なのに男!?青春+ケンカ+ファンタジー『天使な小生意気』のススメ

「漫画のキャラで、最も美人だと思うのは誰か」 なんて話を、先日友人とした。 いや、すごい非生産的な話だってことは分かってるんですよ。でも、楽しいじゃないですか、こういう生産性のない話って。 『銀河鉄道999』のメーテルかなぁ、いやいや、そこは王道の『ルパン三世』の峰不二子ちゃんでしょ……とかなんとか話していたところで、ふと気が付いた。

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謎解き×ホラーの名作『ゴーストハント』は怖過ぎて少女漫画ってレベルじゃない

筆者は結構ホラー好きなので、はじめて買った漫画は『本当にあった怖い話』みたいなやつだったし、貞子が出てくる「リング」シリーズも全部見た。昔、とあるホラー映画を1人で観に行ったら私以外が全員カップルで心が死んだことがある。 さて、さまざまなジャンルのホラー作品に触れてきたなか、「少女漫画で『いちばん怖い作品は?』」と聞かれたら、即答でこの作品を答える。 いなだ詩穂先生の『ゴーストハント』だ。

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大人でも子供でもない。『ヒメゴト〜十九歳の制服〜』には19歳の葛藤や渇望がすべて詰まっている。

あなたは誰にも言えない「欲望」を抱えたことがあるだろうか。   「こうなりたい」という変身願望でもいいし、「あの人とこういう仲になりたい」でもいい。どうしようもなく、何かを猛烈に求めたことがあるだろうか。   わたしは最近ある作品を読んで、19歳の頃の「渇き」を思い出した。   峰浪りょう先生の『ヒメゴト〜十九歳の制服〜』である。

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絶世の美少女、友達が0人です『古見さんは、コミュ症です。』

漫画『古見さんは、コミュ症です。」で使われている「コミュ症」の文字は、ちょっと変わっている。この漫画でしか出てこない造語だ。 本来ネットで使われているのは「コミュ障」「コミュニケーション障害」。「コミュニケーション障害」は、実際ある病気の名前。最近はネットスラングで「コミュ障=人としゃべるのが苦手な人」と使う場合が圧倒的に多い。   この作品に出てくるヒロインの古見硝子(こみ・しょうこ)は、極端に人と話すのが苦手な子。だから、一般的には「コミュ障」と表記されるかもしれない。けれどもこの漫画はあえて「コミュ「症」」を使っている。障害ではないよ、乗り越えられるものだよ、という優しい視線を感じる。

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ありふれたB級グルメも、セレブにとっては珍しいごちそうになる『集え!庶民めし部』

おいしい料理の条件って、なんだろう。 材料の質や鮮度、作る人の腕前、色々あるが、「安さ」もそのうちのひとつだと思う。どんなに味がよくても、値段が高すぎたら「おいしいけど、値段の割には……」と考えてしまうはず。 だとすると、ごく一部のお金持ちしか食べられない高級フルコースより、一般人でも気軽に食べられるB級グルメの方が、「おいしい料理」と言えるのではないか――? そんな仮説を立てて庶民めしの研究に勤しむセレブ男子と、彼の道楽に巻き込まれる庶民女子がおりなすグルメラブコメディ。それが、今回ご紹介する『集え!庶民めし部』だ。

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煩悩のおもむくままに読みたくなってくるエッチなコメディ漫画4選

子供の頃。漫画を読んでいてエッチなシーンが出てくると、ドキドキしませんでしたか? ちょっと背伸びして大人の世界を覗きこんでしまったような、イケナイものをうっかり目撃してしまったような、禁忌に触れる緊張感。 今回は一般漫画でありながら、エッチなサービスシーンが多めな「ちょいエロ」特集! 夏バテもふっ飛ばして元気になれる4つのちょっとセクシーな面白漫画、紹介しましょう!

まとめ

これぞ究極の働き方改革!?ニート女子漫画特集

「働き方改革」が叫ばれるようになって久しい昨今。プレミアムフライデーが浸透するのにはまだ時間がかかりそうですが、残業時間が減ったなどの恩恵は感じている方もいるのではないでしょうか。   最終目標は、8時間働けば普通に暮らせる社会?   いやいや。本音はみなさん違いますよね? そう、働かなくても暮らせる社会!   というわけで今回は、働いていない――ニートの女の子たちが活躍する漫画をご紹介いたします。   これらの作品を読んで、「彼女たちみたいな生活がしたい」と思うか、「やっぱりちゃんと働こう」と思うかは、あなた次第です……。