心が奮い立つ、クリエイターの生き様を描いた感動漫画3選

まとめ

音楽、絵画、ゲーム、映画、そして漫画。
様々なクリエイティブ作品へと手軽にアクセスができる昨今。
いつでもどこでも、それらを観たり、聴いたり、読んだりしながら有意義な時間を過ごすことができます。

しかし、そうしたコンテンツをどんな人が、どのようにして作っているのか。
皆さんはご存知ですか?

「クリエイターが作品を作る過程」をのぞき見たい…!
今回は、そんな思いを持ったことのあるあなたに向けて、クリエイターの「生き様」を描いた漫画たちをご紹介します。

応援せずにはいられない。ひたすらひたむきな夢追い人たち『BLUE GIANT』

最初に紹介するのは『BLUE GIANT』。

BLUE GIANT
©石塚真一/小学館

この作品は、人目のある場所で読んではいけません。
僕は遠出した帰りの電車で読んでしまって失敗しました。
とにかく、ボロッボロに泣いちゃいます。主人公たちの努力の姿が涙腺を破壊するのです。

主人公は、世界一のジャズプレイヤーを目指す青年、宮本大。
とあるきっかけでジャズにのめり込むことになった彼は、ひたすらにテナーサックス漬けの生活を送ることになります。

この漫画では、「練習シーン」がやたら描かれます。
それを読み進めていくといつの間にか、ずっと近くで彼らを見ている友人のような気持ちになってきます。

「ただただ練習する」という、「当たり前」を、ひたすらにやり続けること。何かに本気で取り組んだ経験がある人なら、それがどれだけ難しいかを知っているでしょう。大は仲間と一緒にそれをやり続けて、結果を出していきます。

好きになった人たちが努力を重ねて結果を出し、多くの人に評価されるようになる。
若々しいアイドルグループを、輝かしい未来へ向けて未来応援していく人たちの感覚もこのような感じなのではないでしょうか。

『BLUE GIANT』はそれと同じように、人生を豊かにしてくれる漫画だと思います。

BLUE GIANT

158㎝のモデルと、貧乏デザイナーが夢を追いかける『ランウェイで笑って』

どうしてもやりたいことやなりたいものがあるのに、それを諦めなければいけない時。
あなたは一体どうしますか?

ファッションデザイナーになりたいけれど、専門学校に通うお金がない。
モデルになりたいけれど、身長は158㎝までしか伸びなかった。

『ランウェイで笑って』は、そんな一度は諦めかけた夢を追いかける少年少女2人の物語です。

ランウェイで笑って
©Kotoba Inoya/講談社

おもしろいのは、この作品が連載しているのが「週刊少年マガジン」だということ。
「ファッション業界での物語」という、一風少女漫画チックな設定とタイトルですが、読めばバッチリ。これは少年漫画でございます。

3人の妹の世話を欠かすことなく、自身のデザイナーとしての歩みも止めないデザイナー志望の育人くん。
伸びなかった身長に腐ることなく、営業もモデルウォークの練習も毎日続けるモデル志望の千雪さん。

力強く夢に向かう彼らの姿を見ていると、『BLUE GIANT』と同じくすっかりファンになってしまいます。

と、同時に、大したことない言い訳でやりたいことをあきらめるのはやめよう…
そんな反省と勇気をもらえる作品です。

ランウェイで笑って

天才じゃなくても、かっこよく生きられる。『左ききのエレン』

 

左ききのエレン
©かっぴー・nifuni/集英社

最後に紹介する『左ききのエレン』は、広告代理店でデザイナーとして働く光一と、天才アーティストとして活躍するエレンのストーリーを描いた漫画です。

キャッチフレーズは、”天才になれなかったすべての人へ――”。
この言葉だけでも、もうグッとキてしまうのですが、本編は当然もっと熱い。

誰もが一度は何者かになった自分を想像しますが、いつかはそれが夢であることに気づいてしまいます。
スポットライトが照らせるのは、ほんの少しの部分だけなのです。

『左ききのエレン』が熱いのは、自分自信に才能がないことに気づいた主人公の光一が、それでも「かっこよく生きるとはどういうことか」と悩み葛藤する心情が描かれているところ。

天才ではなかった大多数でも、かっこよく生きることはできる。
スター的クリエイターを目指しながらも、泥臭い日々の業務にまみれる光一の姿は、僕らにそう信じさせてくれます。

左ききのエレン

以上、ジャズプレイヤー、ファッションデザイナー&モデル、デザイナーを描いた3作をご紹介しました。あらゆる人の心を震わせ、奮い立たせるマンガたちです。
是非読んでみてください!