「こんな先生に出会いたかった」 推し教師が登場する学園マンガ4選

まとめ

春ですね。小中高校生にとっては、新入学やクラス替え、そして恩師との別れや新任教師との出会いなど、あらゆる期待や不安で胸が躍りがちな季節です。
そんなどきどきワクワクを最後に味わってから早10年、御年28歳の筆者がこちらの記事をお届けします。

学園モノの漫画を読むと「自分も学校でこんな先生に教わりたかったな~!!」みたいな教師と出会うことってありませんか? わたしある。今回は、私が勝手に敬愛する先生を4人紹介させてください。

1,高柳先生(ここは今から倫理です)

ここは今から倫理です。
©雨瀬シオリ/集英社
 
憂いた表情とタートルネックの組み合わせが最高にそそるこちらの男性が、『ここは今から倫理です』主人公の高柳先生です。
 
「倫理は、学ばなくとも将来困ることはほぼない学問です」
 
そう授業で説きながら、さまざまな迷い、不安、絶望と向き合う高校生たちに倫理の知恵を用いて寄り添う姿がたまりません。
 

(時には、偉人の言葉を借りながら)
 

(時には本気で取り乱しながら、一人一人の生徒の心と向き合う)
 
高柳先生が実は元ヤンキーでケンカがめっちゃ強い、あるいは家が極道でバックがめっちゃ怖い、みたいなありがち超展開はありません。
倫理の言葉と真摯な姿勢で生徒の心を解きほぐす、そんな地味さが現実的でなお刺さります。
 
ちなみに、高柳先生は「教養のある女性がタイプ」らしいです。さて古典でも読むぞ~。
 

2,中馬鉄治先生(SKET DANCE)

SKET DANCE モノクロ版
©篠原健太/集英社
 
学園内で人助けをする部活「スケット団」の活躍を描いた、学園青春コメディ『SKET DANCE』。主人公・ボッスンの担任であり、スケット団の顧問が、こちらの中馬鉄治先生です。
 

 
中馬先生は、33歳バツイチ子持ちの冴えない中年男性。
授業やHRを適当にこなし、化学室にこもっては日々怪しい実験を繰り返し、失敗すれば爆薬、成功すればトンデモな劇薬(体が入れ替わる薬、やる気がゼロになる薬、性格が真逆になる薬など)を作り出し、時にはその薬を嬉々として生徒に飲ませるマッドサイエンティストです。この説明だとただのクズですね。
 
ただ、時々ものすごくいいことを言います。
 
例えばこちら。ドジすぎる新人教師・レミ先生が、ドジを直すためにと中馬先生が作った怪しい性格改造薬を飲んではことごとく失敗して落ち込むシーンです。

 
いつもやる気がなさそうで、生徒からも「このダメ教師!」と言われる中馬先生。でも、そんなダメ教師は、性格、勉強、対人関係、進路、ドジ、あらゆる“ダメ”を持つ生徒や同僚を、力まず肯定して見守ってくれる存在でもあります。
 

3,武田一鉄先生(ハイキュー!!)

ハイキュー!!
©古舘春一/集英社
 
今や週刊少年ジャンプの看板作品でもある、バレーボール漫画『ハイキュー!!』。
かつての強豪・烏野高校が、再び力を取り戻して全国優勝を目指す王道部活モノの名作です。
 
烏野復活の立役者は、やはり天才セッター影山でしょうか。
あるいは天性のバネを持つ日向か、はたまた不屈の精神で烏野を支え続けるキャプテン澤村か。
 
否、武ちゃんです。
 

 
武ちゃんこと武田一鉄先生は、烏野の男子バレーボール部新任顧問。
バレー経験がなく技術な指導ができない代わりに、足、そして(下げるための)頭をフル活用して他校との練習試合をどんどん取り付けてきます。
 
今や弱小校の烏野と練習試合をしてくれるチームは少ない中、県4強の強豪と約束を取り付けた武ちゃん。3年生には「まさか、また土下座を……??」と心配されますが、“今回は”土下座じゃないそうです。(土下座は得意)
 

 
烏野が再び全国の強豪と渡り合える力を身につけたのは、「生徒のために」と這いずり回って練習相手やコーチを捕まえてきた武ちゃんの功績が大きいはず。
 
バレーができないことにも、「かつての古豪で現弱小」という難しい部活を任されたことにも後ろ向きにならず、自分にできることを精一杯やり抜く武ちゃん。
地味ながら縁の下で生徒を支える彼の姿は、教師の鏡とも思えます。
 
あと、結婚するならこんな感じの人がいい。
 

4,殺せんせー(暗殺教室)

暗殺教室
©松井優征/集英社
 
最後は人間ですらなくて恐縮ですが、やはりこのテーマにおいて『暗殺教室』の殺せんせーは欠かせません。
 

(担任兼暗殺ターゲットとしてやってきた超生物、なかなか殺せないから名前が「殺せんせー」に)
 
殺せんせーが受け持つのは、名門校の落ちこぼれが集まる3年E組。
学園中から差別され、自信を失った生徒たちが集まっています。
 

 
教師と生徒、ターゲットと暗殺者。特異すぎる関係性ながら、「自分の命を使って人生の授業を行う」という教育を見事に成立させる殺せんせー。
この教えを通して、生徒たちは自尊心や“自分の人生”を取り戻していきます。
 

(殺せんせーの言葉から、読者側が学ぶことも多い)
 
「クラス全員で担任を暗殺する」という物騒な設定ではありつつも、胸を打たれる場面も数多い本作。全21巻を一気読みした後「教師ってすごいな……素晴らしい仕事だな……」と号泣しながら教員免許の取得方法を調べたのは私だけじゃないと思います。
 
数ある学園漫画と教師キャラから、今回は推しの4作と3名+1匹を紹介させてもらいました。とっくに学生を卒業して社会の激流に絶賛揉まれ中のわたしは、せめてこれらの漫画を通じて先生たちからいろいろ教わろうと思います。皆さんもぜひどうぞ。