女性漫画

レビュー

人と落語を愛したカタブツ噺家(はなしか)と、その弟子の話『昭和元禄落語心中』

落語、と言われた時、どんなイメージを抱かれるだろうか。日本の伝統芸、おじいさんおばあさんの娯楽、笑点……。そもそも落語についてあまりよく知らない、という方は多いのではないか。正直にいうと私もそのひとりである。 そんな落語初心者の方こそぜひ読んでいただきたい作品がある。 心中、と聞くとドキッとするかもしれないが、怖い話ではない。本作は、落語と人を愛した噺家(落語家)の師弟とその周りのひとびとによって紡がれる、あたたかい人間ドラマだ。

レビュー

驚異の死体遭遇率!イケメンモデルの謎解きミステリ『重要参考人探偵』

友達みんなで「あれ読んだ!?」と考察にワイワイはしゃぐ漫画もいいけれど、たとえばカバンの奥に常にあって、手持ち無沙汰の時に何度でも読み返せるような漫画も素敵だな、と思う。 絹田村子先生の作品は、私にとってそんな空気を持つものばかりだ。スッと日常のそばにいて、静かに心に入り込んでくる。 今回紹介するのは、とある不幸な体質を持つ男の、すこし不思議で恐ろしいミステリ漫画『重要参考人探偵』である。

まとめ

これを読んで、いつか猫と暮らす日を夢想する。 不思議&(きっと)リアルな猫漫画×2

突然だが、この記事を読んでいる人のおおよそ8割は、猫が好きだと思う。 (漫画が好きな人というのは、たいてい猫が好きなものだ。)   筆者も、もちろん猫が大好きだ。 道で猫を見かければつい追いかけてしまうし、猫のかわいい動画を延々と見ることで貴重な時間を消費してしまうこともあるし、友人知人の家に猫がいると聞けば写真をSNSにアップしてくれと懇願するし、あわよくば遊びに行かせてもらう機をうかがう。 残念ながら自身が猫を飼った経験はいまだないのだが、いつか絶対に猫と暮らしたい…!とひっそりと思い続けている。 ここでは、そんな筆者の思いをより強固なものにした猫漫画を2点紹介したい。

レビュー

イケメン“悪魔”が生活改善をサポート!?睡眠導入コメディ『はたらけ!睡魔さん』

突如やってくる強烈な眠気。それは、大事な会議中だったり、終わらせないといけない仕事の最中だったり……。筆者自身、納期が迫った仕事を前に、眠りの誘惑に負けた夜もしばしば。「明日の自分がなんとかしてくれるはず」と高をくくって、翌日後悔したことがほとんどだ。睡眠欲は、結構な頻度で僕らの邪魔をする。“睡魔に襲われる”という言葉があるけれど、これは言い得て妙。急に訪れる眠気は、確かに悪魔の仕業みたいだ。

まとめ

干物女向け・やる気スイッチを押したいときに読む漫画3選

朝は5:00に起床してお花に水をあげてヨガをして、家事を終えたら豆から拘った珈琲とモーニング。 さて、1日のスタート☆……なんて生活の人、本当に実在するのだろうか。   最近はお休みがあると専ら睡眠時間に費やしてしまう。酷い日には二日酔いで半日過ごしてしまうこともある(化粧を落とさないまま寝て後悔することがよくある)。外に出ればやる気が湧いてくるのに、家の中にいるとどうもオフモードだ。習い事・部活・アルバイト……「行けば楽しいのだけれど、行くまでが面倒臭い」という干涸びた状態に気を抜くとよくなってしまう。少しでも共感してくれる人がいるならば、嬉しい(仲間意識)。

レビュー

朝の通勤で読むならこれ!な、ショートストーリーズ『カフェでカフィを』

はじめてこの漫画を書店で発見した時、萩尾望都先生のエッセイ『思い出を切りぬくとき』(河出書房新社)の中にある「ホットコーヒーの話」を思い出した。   それは萩尾先生が学生時代に喫茶店でアルバイトをしていた時、外国人のお客さんに「カフィ」と注文され、「コーヒー」を「カフィ」と発音することを初めて目の当たりにし戸惑ったというお話だ。

インタビュー

夫婦間の問題を生々しく描く『今日も拒まれてます~セックスレス・ハラスメント 嫁日記~』 新刊配信記念!ポレポレ美先生インタビュー

「セックスレス」。 他人にはオープンにしづらいデリケートな問題ながら、まんが王国では人気のテーマです。 そんなテーマに鋭く切り込んだ作品の1つ『今日も拒まれてます~セックスレス・ハラスメント 嫁日記~』も、まんが王国ではランキング上位に名前を連ねる人気作品となっています。 今回は、この作品の新刊配信を記念して、作者のポレポレ美先生に独占インタビューを行わせて頂くことが出来ました! ホンワカした絵柄とは裏腹に、赤裸々に、生々しく綴られた体験談。作品にかけた想いの強さが伝わる内容となっております。 新刊と併せて、是非最後までお楽しみください!

まとめ

衝撃の問題作が集う!「BBコミック」で日常にスパイスを。

「BBコミック」って、ご存知ですか? 知らない方も多いかと思いますが、まんが王国だけで配信している描き下ろし作品のレーベル名です!   有名でないからって侮るなかれ。他の漫画雑誌ではなかなかお目にかかれないような、衝撃の問題作がこれでもかと揃っています。 「話題作は読み飽きちゃったし、ハラハラできる刺激的な作品、ないかな…」と思っているそこのあなた! BBコミックをオススメします!!

レビュー

生きづらいな、と思ったら読みたい漢方系漫画『違国日記』

私は、大学生のころから「フットワークの軽い根暗」というキャッチコピーを自分につけている。 飲み会やイベントが好きで、だれかに会うのはうれしいし呼び出されれば可能な限りどこにでも向かう。 一方、家に引きこもることも大好きで、好きなだけ漫画を読んでアニメを観てお絵かきをしていたい。「だれにも会いたくないなあ」なんて思うこともしょっちゅうで、そんな自分の心の中の陰陽なギャップを自覚する時、他人との関わり方が下手なのではないかと不安になりもやもやする。 最近、そんな気持ちをすっきりさせてくれた漫画がある。ヤマシタトモコ先生の『違国日記』だ。

レビュー

癒し系恋物語の名手が描いた新境地!まったく癒されない恋物語『はじめてのひと』

谷川史子という漫画家をご存知だろうか。1986年に『りぼん』でデビューして以来、数多くのヒット作品を生み出してきた超ベテランの人気漫画家である。彼女は「好き」を巧みに表現する。スマホの着信ディスプレイに好きな人の名前が出てきたときの胸がきゅってなる感覚や、なでられた時の感触を思い出してふわふわする感覚みたいに、「好き」の気持ちをみずみずしく描く。 『清々と』を読むと、口角が上がっている自分に気づく。 『おひとり様物語-story of herself-』は何気ない日常を優しさに溢れた出来事に変換してくれる。 まさに癒し系恋物語の名手なのである。