女性漫画

レビュー

生まれた場所や家族によって、私の“幸せ”は決まるのか?『死にたがりと雲雀』

昔、上司に毎日のように怒鳴られなじられ、死にたくなりながらも職場に通う日々があった。いま思えば完全なるパワハラだったが、その環境にいるとなかなか気付かなかったりする。結果的に隠れてやっていた副業先の企業から「これくらいのお金を出すからフリーランスになってはどうか」という提案をされたことで、私はその職場で耐え続ける以外の選択肢を考えることができた。あのときの「ここから抜け出せるのか」という希望に満ちた喜びは、今も忘れない。

インタビュー

『獣人さんとお花ちゃん』配信記念! 柚樹ちひろ先生インタビュー

獣人と人間――ふたつの種族のあいだには永遠とそびえ立つ、大きな壁がある。 偶然見つけた壁の亀裂から獣人の住処へ迷い込んだ花は、漆黒の獣人・サナティに「侵入者」として捕らえられるはずが、逆に助けられて――。 Twitterで話題となった「種族を超えた恋物語」・『獣人さんとお花ちゃん』が、ついにまんが王国で配信開始となりました!

レビュー

絶望の人生を歩む少女に「救い」はあるのか――『辛辣人生~それでも私は生きている~』

本日まんが王国コミックスよりもろおか紀美子先生の『辛辣人生 それでも私は生きている』の合冊版が配信されました。 もろおか紀美子先生といえば「色欲」「魔性の女」などを描くレディコミ作家といったイメージがありますが、こちらのタイトルはこれまでのもろおか紀美子先生の作風とは大きく変わったとても重いお話となっております。

レビュー

決してファンタジーではない。感情がたぎる人間模様を描いた『千年万年りんごの子』

友達に勧められたり、レビューの評価が高かったり、何度も名前を聞くが読めていない漫画はないだろうか。 絵柄が嫌いなわけでもないし、おそらく読めばおもしろい。 しかし、なぜか手を出さずにいる漫画だ。   『千年万年りんごの子』は私にとって、なかなか手が出せなかった漫画のひとつだ。 2012年に第16回文化庁メディア芸術祭のマンガ部門で新人賞も受賞しているとあって、タイトルはそこかしこで聞いていた。

レビュー

京都のグルメ情報にお腹がなる!『カラスのいとし京都めし』

年に5500万人以上が訪れる、日本有数の観光都市・京都。   それだけたくさんの人が訪れるということは、飲食店も多いわけで。街を歩けば、歴史ある寺社や仏閣とともにジャンルもさまざまなお店が軒を連ねている。   私はそんな京都に住みながらライター業をしているので、よくこんな質問をもらうことがある。

レビュー

さえない中年女が若手バンドに恋をして……『たそがれたかこ』は不器用な人へ送る応援歌

中年の恋愛だとか、若い男に夢中になる話だとか。 『たそがれたかこ』はそんな簡単な話ではない。   実年齢に精神年齢が伴わず、焦ったり後悔したり諦観したり、そんな中でふと「生きること」への活路を探す、不器用な大人全員をボコボコに殴ってくる作品なのだ。

インタビュー

『ギルティ ~鳴かぬ蛍が身を焦がす~』その人気の秘密に迫る -丘上あい先生 独占インタビュー-【後編】

「講談社×まんが王国 共同プロジェクト」として独占先行配信を開始し、以来まんが王国でランキング上位を取り続けている『ギルティ ~鳴かぬ蛍が身を焦がす~』。 今回、まんが王国ラボ編集部が作者の丘上あい先生に独占インタビューを敢行し、貴重なお話を沢山伺うことが出来ました。 前編では作品の制作秘話を伺いましたが、後編では、先生ご自身のこと――漫画家になったきっかけから、ご家族のことまで、たっぷり語って頂いています!

まとめ

電車が運ぶ物語たち。ちょっと変わった”鉄道漫画”で小さな旅に

通学や通勤で多くの人が一度は使うであろう電車は、誰にとっても身近な交通手段だ。   そして、身近な分だけドラマが宿りやすい乗り物である一方で、鉄道は熱心なファンが存在するコンテンツでもある。   そんな身近かつディープなものを題材にしているだけに、鉄道を扱った漫画には、一言で説明できない個性をもったものが多いと思う。   今回は、そんな2つの“鉄道漫画”を紹介したい。

レビュー

「今後アニメ化しそうな漫画はどれ?」と尋ねられたら、迷わず、田中相先生の『LIMBO THE KING』を推す。

さまざまな世界観を描き続けてきた田中相先生。『LIMBO THE KING』は、いままでに貯めに貯めた経験やセンスがブワーッと花開いた感がある。これはもう完全に熟している。 あ〜〜!この作品が爆誕した時代に生まれてよかった〜!!