小学館

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最澄&空海は仏教界のルフィ!? 新感覚仏教漫画「阿・吽」

最澄と空海。このふたりの名を聞いたことがない人はおそらくいないだろう。 『阿・吽』は、日本仏教の開祖と呼ばれているそんなふたりの物語である。 作者のおかざき真理先生は、広告代理店に勤める女性をテーマにした『サプリ』や、医療事務とネイルサロン経営のダブルワーク女子を描いた『&ーアンドー』など、現実世界を舞台にした女性向け漫画を得意としてきた漫画家だ。

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文学と仕事と恋と友情。唯一無二の“王道”文芸エンタメ漫画『花もて語れ』

読んでから5年10年経っても心に残り続ける漫画には、人それぞれ、“条件”がいくつかあると思っている。 私の場合は、「知らなかった世界を教えてくれる」「漫画という媒体の特性が活かされている」「不器用な人間の生き様を描いている」の3点のうち2点以上が満たされていると、自分の中で「殿堂入り」する率が高い。 そして、『花もて語れ』(片山ユキヲ)はまさに、この3つの条件をすべて満たした個人的「殿堂入り」の作品だ。

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その才能に誰もが嫉妬し、賞賛する『響〜小説家になる方法〜』

キレ者の頭脳キャラや、他を寄せ付けない天才キャラが出てくる漫画が好きだ。 例えば『NARUTO』でいうところのシカマルのような、『アイシールド21』でいう蛭魔妖一のような。ジャンプ漫画に偏ってしまったが、他にも『3月のライオン』の宗谷冬司もそこに当てはまるだろう。

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古寺で年上女子と胸キュン同居生活!『猫のお寺の知恩さん』

全国の年上のお姉さんとドキワク同居生活を送りたい協会会員のみなさまお元気ですか〜!?私は元気で〜〜〜す!! 「年上美女×年下男子」……それはマンガ界にとって外せない鉄板テーマ。 『らんま1/2』の天道 かすみさん、『3月のライオン』の川本 あかりさん、『八雲さんは餌づけがしたい。』の八雲 柊子さん……。

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炊飯器の愚痴、雛人形の恋愛話 身の回りのモノの声が聞こえる『三分間のアニミズム』

「アニミズム」という言葉がある。   木々や水など、有機物・無機物を問わないすべてのものの中に魂、もしくは霊が宿っているという考え方である。古来より日本ではアニミズムの精神が浸透していて、人ならざるさまざまなものに対して人格を与え、あるときには畏れ、あるときには敬ってきた。