小学館

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卓球漫画なのにヒーロー漫画。胸熱くなる物語が凝縮された『ピンポン』

漫画における「ヒーロー」には様々なタイプがいる。熱血漢やクールなタイプ、ひょうきん者、怖さ危うさを併せ持つ性格…。 この記事を読んで頂いているのであれば、あなたが漫画好きなのは十二分に察せられる。 ということは、あなたの中にもお気に入りのヒーローがいるはずだ。 もしかしたら、それは漫画のキャラクターではないのかもしれない。尊敬する著名人有名人、家族、友達の中にいる、と言える方もいるだろう。 自分にとっての「ヒーロー」とは誰か。読むと、そんなことを考えてしまう漫画が『ピンポン』だ。

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彼らと私たちの世界に違いなんてない『土星マンション』

ネットやテレビで目に入る悲しいニュースや、自分の身の回りで起きた「しんどいな」って思ってしまう出来事。ちょっと嫌なことがあると現実逃避したくなりますよね。私はなります。 そして、そんな時こそ漫画だ!とページをめくる。 でもそこには、いや、そこにも私たちの世界と変わらないものがありました。 『土星マンション』の深みをあなたにもぜひ味わってみてほしい。

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「世にも奇妙な物語」好きに伝えたい!ゾクッと感がたまらない短編集『ユートピアズ』

私はホラーが苦手だが(お風呂や寝る前に怖いシーンを思い出してしまう)、秘密結社を想像したり、人間の怖さにゾクッとさせられたりする話は大好物だ。 「世にも奇妙な物語」(フジテレビ系列) 「やりすぎコージーの都市伝説」(テレビ東京系列) 「週間ストーリーランド」(日本テレビ系列・2001年に放送終了) これらの番組が好きな(もしくは好きだった)人に、ぜひ読んでほしい漫画がある。 うめざわしゅん先生の『ユートピアズ』だ。

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幽霊でも、妖怪でもない。本当のおぞましさを描いた傑作ホラー漫画『ギョ』を知っているか

「人がもっとも恐れるのは、自分の理解を超える存在である」 という言葉を、どこかで聞いたことがある。 確かに言われてみれば、自分と思考回路が全く違う人間にまくし立てられるのは怖いし、何を考えているのか分からない人のことも「怖い」と感じたことがある。 さらに言えば、歴史上で繰り返されてきた差別だって、それが元で起きた争いだって、相手のことが分からないし、理解ができなくて恐ろしいから起きたことなんじゃないか、って、そんな風に思ったこともある。

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今日から試せる!実用性ばっちりの自炊漫画3選

一人暮らし最大の醍醐味ってなんだと思いますか?筆者は、自炊の時間だと思います!スーパーで好きな食材を買ってきて、好きなものを作る。適当に作ってもいいし、じっくり手間暇かけて作ってもいい。親や店員にとやかく言われないし、ルールは「自分だけ」なのが最高なんです。今回は、そんな自炊好きによる自炊好きのための漫画を紹介します。料理が得意ではなくても、作りたい気持ちがあれば大丈夫。何か作りたくなること間違いなしです。

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大人も子ども浸りたい、淡くおだやかな世界。『奈知未佐子短編集 ~思い出小箱の15粒~』

人が「面白い」と感じる漫画の条件はなんだろうか? いろいろな考え方があると思うが、例えば漫画という表現の魅力を「キャラクター」「ストーリー」「演出」の3要素に分解して考えた場合、この三者のバランスが良い作品、もしくはどれか1つか2つが突出している作品が「面白い」漫画になる、というのはひとつの基準ではないかと思う。 そして、特に大勢の人に支持される作品は、(もちろん上記3要素がそろっているパターンが多いのだが)特に「キャラクター」が強いことが多い。 逆に言えば、キャラクターを立てずに魅力的な漫画を、それも商業のフィールドで描くことは、とても難しいことなのかもしれない。

まとめ

時代劇はちょっと……という人にもオススメ!ハズレなし!?な「時代劇✕SF漫画」3選

「時代劇」というと、「難しそう」とか「あんまり詳しくないので……」と敬遠される方もいらっしゃるかと思います。 そんな方にオススメしたいのが、「時代劇✕SF作品」です。 「SF的な発想のもとで、《時代劇》的な舞台で描かれる作品」…… たとえば、現代人(もしくは未来人)が、何らかの原因で江戸時代や戦国時代にタイムスリップしてしまい、その時代の事件に巻き込まれてしまうという……といったパターンのお話。 そう。いわゆる「タイムスリップSF時代劇」です。

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ゆるふわマニアックな80’s学園SF『究極超人あ~る』は文化系人間の聖典だ

『究極超人あ~る』は、1985年~1987年に「週刊少年サンデー」誌上で連載された作品。 90年代には『機動警察パトレイバー』『じゃじゃ馬グルーミンUP!』、近年も『白暮のクロニクル』『でぃす×こみ』『新九郎、奔る!』などを発表し、常に第一線で活躍している漫画家・ゆうきまさみの初期代表作だ。 ゆうき作品はライトな読者とコアでマニアックなファンの両方を幅広く抱えていると思うが、本作はとりわけ、後者のコアでマニアックで熱心なファンが多い作品だ。 今回は、『あ~る』の魅力をひもときつつ、その理由を探ってみたい。

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全国の小学生を女装男子好きにした罪深い漫画『少女少年』をあらためて読んでみた

小学生のころ、私は小学館の学年別学習雑誌を購読していた。この字面ではピンと来ないかもしれないが、「小学○年生」という名前の雑誌といえば分かってもらえるだろう。 名前通り、「小学一年生」から「小学六年生」までの6種類があり、進級するごとに買う雑誌を変えていくという仕組み。しかし、発行部数の減少などの事情により現在は「小学一年生」を除いてすべて休刊していることを知り、時代の流れを感じてしまった。 それはさておき。当時の「小学六年生」で連載されていて、今もときどき本棚から単行本を取り出して読み返すほど思い入れが深い漫画がある。やぶうち優先生の『少女少年』シリーズだ。

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友達とつるむ必要ってある? 『湯神くんには友達がいない』にはその答えがちりばめられている。

とかく同調圧力の強い義務教育を終えて高校に進学すると、すべての高校生がとは言わないまでも「他人と同じことをしなければならない」という不可視の圧力からちょっとだけ解放された覚えはないだろうか。各々自由に勉学に励むもよし、勉学に励まないのもよし、部活を頑張るもよし、仲の良い友人とは別の授業を取って一人で受けても良し、一人飯をしてもよし、義務教育ではないので別に学校にすら来る必要すらないわけだ(親としっかり話して決めてほしいけれど)。