講談社

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変人オタク・ヤマザキマリ流の伝記漫画がわかり易くて面白い!『スティーブ・ジョブズ』

ヤマザキマリと言えば、古代ローマと日本の温泉をテーマにしたコメディ『テルマエ・ロマエ』が有名だ。 彼女は「変人」のことが大好きだ。 テレビ番組「アナザースカイ」に出演した際にも『プリニウス(『博物誌』を著した古代ローマの博物学者でかなりの変人らしい。彼女はプリニウスを題材とした歴史漫画を連載していた。)』の紹介をする際に鼻息が荒くなっていた。 変人とは字のごとく変な人のことだが、たしかにプリニウスはローマ時代山が噴火した時に人々が逃げる中、ただ一人噴火した山に向かって走り出すなど知的好奇心で周りが見えなくなる「知るため」には手段を選ばない変わり者だった。

まとめ

モンスターや女の子に生まれ変わっちゃった!? 転生モノ漫画4選

「小説が書かれ読まれるのは、人生がただ一度であることへの抗議からだと思います。」   ミステリ作家・北村薫氏のデビュー作「空飛ぶ馬」より。何度でも生まれ変わって、いろんな人生楽しみたいですよね! ということで今回は「転生モノ」漫画特集。女子高生からスライム、サキュバスまで、性別や種族を越えて第二の人生を体験できる、様々な転生漫画をご紹介します!

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寡作な漫画家・豊田徹也が描く映画のワンシーンのようなショートストーリーズ『珈琲時間』

漫画記事を書くなら僭越ながらぜひ紹介したいと思っていた大好きな漫画家の一人に、豊田徹也先生がいる。 学生時代、彼のデビュー作『ゴーグル』(講談社)を本屋でジャケ買いしたのがきっかけで彼を知った。 瞬時に「好きだ」と思った。物語合間合間の余白の作り方が秀逸で、映画館で映画(とくに情緒のある人間ドラマのような映画)を観ているときのような味わい深い時間の流れ方に、良いものを読んだ時に出るため息がでた。 デビュー作『ゴーグル』はアフタヌーン四季賞夏の四季大賞を受賞している。審査員であった故・谷口ジロー氏に「ほとんど完璧な作品だ」と言わしめたほどの実力の持ち主だ。

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女子大生が恋をした相手は……。映画を通して近づく2人を描いた『水曜日のシネマ』

これは、1つのラブストーリー。ヒロインは、アルバイトを始めたばかりの18歳女子大生。そして恋をした相手は、42歳の店長だった……。これが、『水曜日のシネマ』の大まかなあらすじだ。この作品がユニークなのは、24歳もの年の差恋愛が描かれているという点だけにあらず。映画紹介漫画としても読めるところだろう。 作中には、実にさまざまな映画が登場する。例えば、「ニュー・シネマ・パラダイス」や「バック・トゥ・ザ・フューチャー」、「E.T.」、「フォレスト・ガンプ」などなど。これらは、いわば名作と呼ばれている映画だ。観たことはなくとも、タイトルだけなら知っているという方も多いだろう。これらの作品が、『水曜日のシネマ』のストーリーに大きく絡んでくる。

まとめ

いっしょに住むならこんな子がいい!ペットのいるくらし漫画3選

仲間であり、家族であり、かけがえのない癒しでもある、ペットの存在。近年はペットホテル、トリミングサロンなどの専用施設や、専用グッズが充実してきて、わたしたちにとってもペットにとっても生活が楽しくなってきたと思います。今回は、既に生き物を飼っている人はもちろんそうでない人でも、ほっこりした気分になれる“ペット漫画”を紹介します。

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ヴィレヴァンで青春時代を過ごした大人に。思い出せトキメキ!『恋文日和』

遊べる本屋「ヴィレッジヴァンガード」は私の大好きな本屋の一つだ。(愛知県出身としては発祥の地が名古屋ということが誇りである。) 小学校の時は見てはいけないような大人の世界にドキドキしながら、中学校の時は雑貨を前に友達とゲラゲラ笑いながら、高校の時は好きな人と趣味が合うかソワソワしながら、大学の時は面白い漫画をリサーチしにワクワクしながら遊びに行っていた。

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170cmの長身ヒロイン…ただし小学4年生。『おおきなのっぽの、』を読んで、小学校時代を振り返ってほしい

小学生のころは、「学校」が世界のすべてだった。足の速さが、そのままクラス内での序列になる。お腹が痛くても、トイレに行けばからかわれるから我慢するしかない。給食に嫌いなメニューが出てくる日は、登校する前から憂鬱に。 今にして思えば、どうしてあんなに視野が狭かったんだろうと笑ってしまうかもしれない。けれど、あのときの私たちは本気で悩んでいたのだ。 『おおきなのっぽの、』の主人公、古戸蛍(ふるど・ほたる)もそのひとり。彼女の悩みは、小学4年生にして170cmに達している、高すぎる身長についてだった。

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共感多数。男女のリアルな“すれ違い”を描いた『恋のツキ』って知ってる?

ここ数年、大物芸能人や政界の人物など、世間を騒がす “不倫”報道が増えましたね。今やどんなマジメそうな人でも、裏で何をしているのか見えない世の中だと感じるばかりです。テレビや雑誌を見て「私なら絶対にそんなことはしない!」なんて思っていたそこのあなた。不倫はダメでも、“浮気”や、“乗り換え”は、アリ派ですか?世間からは悪く見えるけど、自分にとっては純粋な恋だと疑わないものだったら、どうしますか?『恋のツキ』は、そんな恋心と浮気心の狭間でゆれ動く気持ちを描いた作品。たかが漫画とあなどるなかれ。リアルな現実を正面から突き付けてくる痛々しさと、「この気持ち、わかる!」と思わずにはいられない共感性の強さをぜひ味わってみてほしいです。

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「神」は生きるよすがになるか。宗教がモチーフとなる作品3選

突然チャイムが鳴って出ると知らない人。熱心に自分の信じる宗教について語るが、何を言っているのかよくわからない。そんな経験した人はいないだろうか。   私はかなりの数、ある。おそらく「信じやすそう」と思われているのだろう。家にもくるし、学生時代は何度かキャンパスでも勧誘されたし、社会人になってからは合コンで知り合った女性からも熱心に勧められた。   私はあまりそういったものを信じていないので、「なんか怖いな」と思って深入りはしない。ただ、彼ら彼女らがなぜそこまでして熱心に信じ、広めようとするのか、それには興味があった。

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「世の中には本当に死んだ方がいい人間がいる」。古谷実が描く衝撃作『ヒミズ』の絶望と希望について

今まで読んできた沢山の漫画の中で、特に好きなセリフがある。 「まるでオレの人生の目標は長生きみてーだ」 古谷実さんの漫画『ヒミズ』の主人公、住田の言葉だ。 もう数年前だったけれど、このセリフを読んだとき、「ああ、別に私、長生きするために生きてるわけじゃないんだよな」と心がフワッと軽くなったのをよく覚えている。 住田のあの言葉はきっと、過酷な人生を必死に生きようとする彼の心の奥底からでてきたものなんだと思う。 今回は、私が大好きな漫画『ヒミズ』について紹介したい。