「奇妙なセールスマン」漫画が美しくファンタジックに進化。『バベルハイムの商人』
「魔法」「悪魔」「精霊」…といったモチーフが飛び交う、いわゆるファンタジー的な世界観は、少年または少女向け漫画の定番のひとつだ。10代の頃に夢中になった人も多いだろう。 豊かな想像力でつくられた、現実とは異なる世界の物語を受け入れ、その世界に入り込むことには、実は結構エネルギーが要ると思う。個人的にも、社会人になってからとみにそういった作品を読むのに「覚悟」のようなものを必要とするようになった。 そんな私が、大人になってから読んでハマった、数少ないファンタジー要素の強い漫画が『バベルハイムの商人』だ。