読者のみなさん。最近恋愛していますか？
そして、恋愛で後悔していませんか？
「恋は盲目」とは言いますが、ふとした瞬間にその恋心が覚めてしまうことはよくある話ではないでしょうか。
もう、恋に恋するのはもう終わり！
少女まんがならではのキラキラした恋路に胃もたれするようになったら開いてほしいのが、『深夜のダメ恋図鑑（以下、ダメ恋）』です。
©尾崎衣良/小学館
誰もが一度は経験している恋の失敗！あなたはどの三人に共感する？
作品の軸となるのは、女子3人による反省会。
誰もが一度が経験する恋の悩みやトラブルを、主人公3人の恋愛に乗せてショートストーリー形式で展開していきます。
少女まんがを読んで育った千代が憧れるのは「白馬の王子様」のような紳士。
気になる男性とは、いつもうまくいきそうになるけど、
男性の「毛」に敏感になりすぎて、なかなか恋愛が発展しない……！
長年付き合った彼氏がいる佐和子は理論派。彼氏とのケンカでは気持ち良いくらいの論破が炸裂します。
とはいえ、家事で言い争いになった時に、ここまで叩きのめされるのはかわいそうな気も……。
そして、黒髪ロングの円は見た目の清純さとは裏腹に、
元ヤンキーならではのケンカっぱやさ。
恋愛を成就させようと奮闘する個性あふれる三人ですが、時には少女漫画ならではの表現も登場します。
THE少女漫画の憧れの定番「壁ドン」。
しかし『ダメ恋』にかかれば、急に現実味をおびはじめます。
これが壁ドンのリアル。確かに実際に壁ドンされたら、引いてしまう可能性が高いかも……。
喝を入れたい男性に読んでもらうべし…！
男子の皆さん。
お泊まり会でふわふわパジャマを着ている女子の会話、実は８割が男性の残念話なんです！！
そうそう忘れてはいけない。『ダメ恋』は終始胸キュンからかけ離れた、現実的な視点で描かれています。
他にも、結婚式、同級会、合コンなどなど。ありとあらゆるシチュエーションに潜む残念な男性に、するどくツッコミが入ります。
次々に登場するダメ男への一喝に爽快感を感じるか、それとも、過去の自分のあやまちを想像して冷や汗を流すか。
読む人によって感じ方は様々でしょう。
何度恋で失敗しても、ダメンズにあたってしまっても、やっぱり恋はしたくなってしまうもの。
『深夜のダメ恋図鑑』は今恋愛で悩んでいる人にも読んでもらいたい一冊なんです。
時に鋭く、時に優しく男性と接するたくましい3人を見ていると、悩みなんてどこかにいってしまいますから……！
『深夜のダメ恋図鑑/尾崎衣良 小学館』
（ナカノヒトミ）