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数学嫌いな文系にこそ読んで欲しい。数学の大切さが詰まった『はじめアルゴリズム』

昔から「数学」が嫌いだ。   いくら友達から「あの先生、教え方がめちゃくちゃ上手だから絶対大丈夫だよ!」と言われようが、根本的に数字と向き合うことが苦手なのだから仕方ない。   スーパーのセール品の値引率やクレジットカードのポイントの還元率、などなど。   日常生活を送る上で最低限必要な加減乗除さえできていれば、数学なんてできなくたって生きていけるのだから。そんな根っからの数学嫌いの私がふと表紙に惹かれて手にとった『はじめアルゴリズム』は、数学の観念を根本から覆す漫画だったのだ。

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不気味すぎる毒親漫画『血の轍』からなぜか目が離せない

近年、「毒親」という言葉をテレビやインターネット、書籍、漫画など様々なところで目にするようになった。毒親とは、過干渉やネグレクトなど、子どもに対する異常な執着(もしくは無関心)を示す親のことを指し、子どもがそれにより精神的に病んでしまうケースも多い。   もはやひとつのジャンルとして地位を築き上げつつある「毒親」。そんな毒親テーマに扱った漫画作品の中でも、どこか異色の存在としてあるのが押見修造が描く『血の轍』である。

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麗しき女性バーテンダーが織りなすカクテル漫画『まどろみバーメイド』

お酒が、酒場が大好きだ。   心に残る1杯は疲労や悩みを打ち消してくれたり、旅の思い出になったり、人生を少し豊かにしてくれる。誰しもそんな記憶があるだろう。   お酒に関する豆知識やカクテルをめぐるさまざまな人間関係を描いた新感覚漫画、それが『まどろみバーメイド』だ。

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地球が滅びる少し前に、引き篭もり少女は家を出て、少年は銃を乱射する『メランコリア』

道満晴明は、群像劇マンガの名手だ。多くのキャラクターの視点を、短編物語として切り取って淡々と描くことで、世界全体に漂う、スラップスティックな躁と、消すことのできない悲しみを表現していく。   『メランコリア』はこの道満晴明節が全開になっている作品。各話のタイトルの頭文字はアルファベット。地球滅亡へのカウントダウンは、おそらく全26話だ。

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圧倒的な才能を持ったクラスメイトが有名になっていく。自分には才能があるのか、夢をかなえられるのか!?『アオイホノオ』

どんな有名人にも無名の時代はある。   そして、どんな人だろうと悩み・苦しみ・ときには笑い、悪戦苦闘するときがある。   それを人は青春と呼ぶのだと思う。   『アオイホノオ』はクリエイターとしての主人公の青春が詰め込まれた作品だ。   圧倒的な才能を持つクラスメイトとの比較に挫折・葛藤していく主人公の気持ちが痛いほどわかる。

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巧みな心理描写に引き込まれる!「普通」の男の子の波乱万丈な人生を描いた『おやすみプンプン』がすごい

思春期に何を考えて過ごしていたか……。   読者の皆さんは覚えていますか?   怒り。希望。恥じらい。反抗心…   多感な思春期にしか感じることができない気持ちや感情は、意外とたくさんあったよなぁ。なんてふと思うことがあります。心の中でモヤモヤと黒い感情が膨れ上がって胸が痛くなるあの感じは、大人になった今となっては懐かしいものです。

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人工の生物たちが繰り広げる近未来SF漫画『ディザインズ』

猫のように音を立てず街を駆け抜け、鳥のように空を飛べたら……。   自分自身に「動物の特性が身についていたら」なんて思ったことがある人、けっこう多いんじゃないだろうか。   そんな人間と動物のハイブリッドが戦う近未来SF漫画が『ディザインズ』だ。   描くのは、五十嵐大介先生。草花や風景、動植物などの自然物を描かせたら、いま漫画業界の中で最も上手な漫画家のひとりではないだろうか。

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きっとどこかにある、等身大の恋。『モブ子の恋』

自分は主人公じゃない。   小さな頃、世界は自分を中心に回っていると思っていた。しかし、主人公と言えるような存在は他にいて、自分はその他大勢であることを段々と自覚する。   これは大多数の人が、通過してきた体験と言えるだろう。   『モブ子の恋」は、そんな大多数の「脇役」たちの恋を描いた物語だ。

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Twitterから産まれた「沼コメディ」漫画 『男子高校生とふれあう方法』

頭の中をからっぽにして、何も考えずにゲラゲラ笑いたいときってありませんか?   「面白い漫画を読みたいけど、ストーリーが複雑だと取っ付きにくい」 「すでに何冊も発売されている漫画だと、追いかけるのが大変」 などなど、新しい漫画を読み始めるのは、意外とハードルが高いという人も多いでしょう。