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俺は島田開八段が好きだ!将棋漫画『3月のライオン』は熱くてかっこよくて恋しちゃう

今回は将棋をテーマに置いた漫画『3月のライオン』について書かせていただく。 アニメ、実写映画化もされたので、タイトルだけでも目にしたことがある方は多いだろう。 あらすじはこの後紹介させてもらう。『3月のライオン』を知らない方は、そこからなんとなく内容のイメージは湧いてくるはずだ。

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めくるめく官能とノスタルジー…『深夜食堂』著者の衝撃デビュー作『山本耳かき店』

「山本耳かき店」という言葉で検索した時、最初にヒットするのは都内で展開されている耳かき専門店だ。今回初めて公式ウェブサイトを覗いてみたのだが、浴衣姿の女性が膝枕で耳つぼマッサージや耳かきをしてくれるサービスを提供するお店らしい。 このお店には、(そう明言されてはいないようであるが、明らかな)「元ネタ」が存在する。 それが、『深夜食堂』の著者・安倍夜郎氏のデビュー作『山本耳かき店』だ。

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人界と異界が混ざり合って超バイオレンス!でも読んでスカッとするのが『血界戦線』だ!

アニメをご覧になった方も多いであろう『血界戦線』。私は観ました。 1期のオリジナルストーリー、いいですよね。ボーイミーツガールって感じで。 私もあんな青春したかったなぁ…。観てない方はぜひとも。 さて「私もあんな青春したかったなぁ…」と言ってはみたものの『血界戦線』の世界は超バイオレンス。正直、一週間もあそこで生きていられる自信がない。 そんな場所で、主人公たちは暮らし、闘っている。そこでは生活の全てが活劇になる。 今回この記事で、その危なすぎる世界観、そしてその魅力が少しでもお伝えできればいいな、と、思っている。

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“子ども”が世界を変える。異色コメディ『アダムとイブの楽園追放されたけど…』

好きな漫画家を追いかけていると、「おや?」と思うような“変化”に立ち会うことがある。 個性的な作品が多く掲載される「モーニング・ツー」(講談社)で発表された『夕方までに帰るよ』で2010年に鮮烈な連載デビューを飾った宮崎夏次系氏は、以降短編集や、長くても1巻で完結する物語を中心に、独特の世界観を繊細な筆致で描く作品を発表。 その他にはSF誌への寄稿やアート作品など、研ぎ澄まされた表現をさまざまなフィールドでぽつぽつと展開する作家というイメージだった。 そんなイメージに「おや?」をもたらしたのが、本作『アダムとイブの楽園追放されたけど…』だ。

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人生で一度は言ってみたいセリフの宝庫『SPRIGGAN スプリガン』

さて今回ご紹介する『SPRIGGAN スプリガン』には、人生で一度は言ってみたいセリフがたくさん登場する。ほんと、たくさん。 もちろん「一生、こんなことを言う機会には巡り合わないんだろうなぁ」とは思うが、やはりそういうシーンを読むと滾るものがある。 『SPRIGGAN スプリガン』を読むときはぜひとも音読をオススメしたい。

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漫画がもっと好きになる。『金魚屋古書店』が誘う、愛に包まれた「まんがばか」道

いつ誰が最初に言い出したのか、「“漫画家漫画”にハズレなし」という、漫画好きの間でなんとなく共有されている感覚がある。 そういう言い回しが定着するくらいに「漫画家」が主人公の漫画は多く描かれているということだが、一方で実在の「漫画作品」そのものが登場する漫画は、エッセイや自伝的なものを除くとごく少ないのではないかと思う。 今回取り上げる『金魚屋古書店』シリーズは、そんな珍しい、「漫画家漫画」ならぬ「漫画の漫画」だ。