ギャグ・コメディ

レビュー

ゆるふわマニアックな80’s学園SF『究極超人あ~る』は文化系人間の聖典だ

『究極超人あ~る』は、1985年~1987年に「週刊少年サンデー」誌上で連載された作品。 90年代には『機動警察パトレイバー』『じゃじゃ馬グルーミンUP!』、近年も『白暮のクロニクル』『でぃす×こみ』『新九郎、奔る!』などを発表し、常に第一線で活躍している漫画家・ゆうきまさみの初期代表作だ。 ゆうき作品はライトな読者とコアでマニアックなファンの両方を幅広く抱えていると思うが、本作はとりわけ、後者のコアでマニアックで熱心なファンが多い作品だ。 今回は、『あ~る』の魅力をひもときつつ、その理由を探ってみたい。

レビュー

「ギエピー!」漫画版『ポケットモンスター』を読み返すと、もはやポケモンではなかった

「ポケモンの”ピッピ”を思い浮かべてください」と言われたら、あなたの頭の中には何がイメージされるだろうか? 愛くるしい表情に、キュートなピンク色のボディ。 お月見山のアイドルで、ポケモンの中でも、 一、二を争う人気ポケモン、それがピッピだ。 でも、頭の奥底で違うイメージがモゾモゾしている人がいるのではないだろうか?

レビュー

オリンピックムードを盛り上げよう!毎秒笑える女子体操4コマ『はんどすたんど!』

2020年の東京オリンピック開幕まで既に2年を切っていると知り、時の流れの早さを実感する。猛暑の中で競技を行う選手たちの健康面、会場の工事を請け負う建設会社の経営破綻など課題が山積みではあるものの、大会が無事に開催されることを願わずにはいられない。 今回紹介するのは、オリンピック種目でもある女子体操がテーマの『はんどすたんど!』。女子体操も、パワハラ問題が世間を騒がしたのは記憶に新しいが、そんな暗いムードを吹き飛ばす明るさを持った4コマ漫画だ。

インタビュー

『ブラック学校に勤めてしまった先生』配信記念! 双龍先生インタビュー

女子校に赴任してきた教師・今田定道(いまださだみち, イマッチ)。担任するクラスの生徒は、なんと全員が真っ黒ギャルだった! 「ビッチ黒ギャルVS童貞教師イマッチ」!? 欲望に純粋な彼女たちのド直球ラブアタックに翻弄される先生ライフが始まる――。 ニコニコ漫画で累計8,000,000回再生突破の大人気作品『ブラック学校に勤めてしまった先生』(以下、『ブラ学』)が、まんが王国で配信開始! 配信を記念して、作者の双龍先生に独占インタビューを敢行させて頂くことが出来ました。 泣く子も黙る「双龍節」が炸裂! 垣間見える作品への熱い想い……!? 是非最後までお楽しみください!

レビュー

「ギャグ漫画界で語り継がれる伝説的作品『ピューと吹く!ジャガー』の魅力を改めて振り返る」

「週刊少年ジャンプでの連載終了から8年経った」と聞いて「え、もうそんなに!?」と驚いてしまったのだが、どうやらもうそれくらい経ったらしい。時の流れはとんでもなく早いものだ。 うすた京介先生による大人気漫画『ピューと吹く!ジャガー』の話なのだけれど、ついつい懐かしくなって「もう8年かぁ」と思いながらパラパラとページをめくっていくと、やっぱりめちゃくちゃにおもしろくて、1冊…2冊…と読み進めてしまい、気づかぬうちに時間をごっそりと盗まれてしまった。 そんな『ピューと吹く!ジャガー』の魅力について、ここで改めて振り返りたい。

まとめ

「1巻で読み切れる傑作は?」と聞かれたら即答する漫画3選!

「おすすめの漫画はなんですか?」 これは書店員をやっていて訊かれる質問ランキング上位に入る。 ご来店されるお客さまだけでなく、家族、友達、初対面の人にも尋ねられることも多い。 この質問は答えるのが難しい。薦めたい漫画はものすごくたくさんあるから。もちろん訊いている本人たちは悪気がなく、純粋に「どの漫画を読めばいいのか」を知りたいのだと思う。商業コミックは月に1000点近く新刊が出続けているので選び方がわからないのは当たり前だ。 だから私は常に、すぐ答えられるものを何パターンかで用意している。

レビュー

すべての会社員に刺さる『ウサギ目社畜科』は、フリーライターにも刺さる内容だった

長時間労働にパワーハラスメント。プライベートの時間や、ときに自尊心をも犠牲にしながら働き続ける人々の悲哀を描いた「社畜もの」は、いまや漫画界の一大ジャンルと化している。 まじめに労働問題に切り込む作品も中にはあるものの、大半は社畜あるあるネタが中心のギャグ漫画だ。笑い話にでもしなければやっていられない、ということかもしれないが……。 『ウサギ目社畜科』も、そんな社畜コメディのひとつ。キャラクターたちの社畜っぷりはかなり深刻だが、絵柄のかわいさでだいぶ中和されている。

レビュー

イケメン“悪魔”が生活改善をサポート!?睡眠導入コメディ『はたらけ!睡魔さん』

突如やってくる強烈な眠気。それは、大事な会議中だったり、終わらせないといけない仕事の最中だったり……。筆者自身、納期が迫った仕事を前に、眠りの誘惑に負けた夜もしばしば。「明日の自分がなんとかしてくれるはず」と高をくくって、翌日後悔したことがほとんどだ。睡眠欲は、結構な頻度で僕らの邪魔をする。“睡魔に襲われる”という言葉があるけれど、これは言い得て妙。急に訪れる眠気は、確かに悪魔の仕業みたいだ。