ミステリー

レビュー

虚々実々の歴史ミステリー・エンタテインメント! 宗像教授に民俗学を教わりたい! 

知的興奮を味わいたい! 歴史の謎に迫る漫画を読みたい! 荒唐無稽な神話や伝説の影に隠れた歴史の真実を知りたい! 繋がらなかった二つの謎がパッとつながる瞬間が好きだ! 歴史のそこここに潜むあやしいもの、オカルト風味が好きだ!   そんな人に私がおすすめしたいのが『宗像教授』シリーズです。

レビュー

思春期に、少年は不思議な旅をする。 いがらしみきおの隠れた名作『I 【アイ】』

いがらしみきお先生といえば、『ぼのぼの』や『忍ペンまん丸』といったギャグ漫画が代表作だ。擬人化した動物にキャラクターを与え、人間社会のような日常を描くのが得意で、誰が読んでも笑えるし、動物だからかわいくてウケがよい。   『ぼのぼの』の世界観はそのまま”ほのぼの”としたものとなっているし、『忍ペンまん丸』は、”ほのぼの”とした世界に戦いの要素が加わったアクション漫画となっている。

レビュー

『ブラック・ジャック』よりも面白い!? 手塚治虫の隠れた名作医療漫画『きりひと讃歌』

手塚治虫。 漫画好きでなくても、その名を知らぬ人はいないでしょう。『火の鳥』『鉄腕アトム』『ジャングル大帝』などなど…“代表作”が数えきれない漫画家は、業界の歴史を見渡してもあまり多くはありません。 そんな手塚治虫さんの漫画ですが、初めて読んだ作品は? と聞くと、『ブラックジャック』と答える方が多い気がします。 それはきっと、学校の図書室におかれていたからではないでしょうか。少なくとも僕は今まで通ってきた学校で、図書室や図書館に『ブラックジャック』がなかったことはありませんでした。

レビュー

異端の名作!? 『魔人探偵脳噛ネウロ』は漫画を読む喜びに満ちている

今を去ること13年前、ある漫画のコミックス1巻が発売になった。アニメ化や実写映画化もされた大ヒット作『暗殺教室』――の作者・松井優征の連載デビュー作、『魔人探偵脳噛ネウロ』だ。   当時、私は即座に3冊買い、うち1冊を常に持ち歩き、友人知人と会うたびにおもむろにカバンから取り出しては薦めまくる(あわよくば押し付ける)“ネウロ推し女”と化していた。  

インタビュー

『君に愛されて痛かった』単行本1巻発売記念! 知るかバカうどん先生インタビュー

まんが王国で連載を再開して以来、強い人気を誇る『君に愛されて痛かった』が6月9日ついに単行本第1巻が発売されました。 そこで、今回、単行本の発売を記念して、発売に至るまでの道のりと、単行本第1巻の見どころなど、知るかバカうどん先生とその担当編集K澤さんにインタビューさせていただきました。

まとめ

この手塚治虫がヤバい。タブー、猟奇、異常性癖……「漫画の神様」のエグい作品を改めて読む

手塚治虫の漫画を、読んだことはありますか? 現在の日本の漫画の基礎を築いた漫画家・手塚治虫。科学やさまざまな文化、教養を下敷きに描かれた彼の作品には、なんとなく「教育上よろしい」というイメージがある。さて、本稿で紹介したいのは、学校の図書室には置いていないタイプの手塚治虫作品である。

レビュー

どうしようもない状況下で、もがく少年少女たち。『神様がうそをつく。』

どうするのが正しかったのだろう。作品を読んだ時に、登場人物が取った行動について考えることがしばしばある。行動次第で、より良い未来を得ることができたのではないか、と。 『神様がうそをつく。』という作品でそれを考えた時、どうしようもなさに無力感を覚えてしまう。