レビュー

調味料はめんつゆだけでいい。ずぼら女子のお手軽グルメ漫画『めんつゆひとり飯』

2018年の3月ごろ、Twitterで「料理にめんつゆを使う女とは付き合えない」と言う男の話が話題になった。 少なくとも自分は、そんなことを言っている男性は見たことも聞いたこともないが……。「料理にめんつゆを使う女性」ならひとり知っている。漫画の世界に。『めんつゆひとり飯』の主人公・面堂さんだ。

レビュー

意外性しかない!学食のおばちゃんが主役の恋愛漫画『うどんの女』

©えすとえむ/祥伝社フィールコミックス 「やられた」と思った。 この漫画を読んで、この発想に気づけなかった自分に悔しさを感じるほどだった。(漫画を描いているわけでもないし、漫画の編集者というわけでもない。ただの漫画好きなのだけれど。) 「やられた」と思った理由は二つある。

レビュー

幼稚園児が無邪気に両親の情事を覗きこむ? 『しいちゃん、あのね』は可愛らしい表紙とのギャップにやられる

よく、家族でドラマを見ていたら、とつぜんベッドシーンが挟まれて、両親が子どもの様子を気にしてあたふたする……なんて場面がある。実際我が家でも、幼いころはそういった「変な空気」がたびたび食卓で起きていた。 でも、子供たちは、それが何を意味しているのかわからないのがほとんどなのではないだろうか。ベッドで二人の男女が裸で仲が良さそうに眠っている、その程度の認識なのではないか。(いまはデジタルネイティヴの世代だから、もっと知識もあるのかな)

レビュー

猫よりも四十路が可愛い!主役二人がおじさんのBL漫画『両想いなんて冗談じゃない!!』の不器用な恋はずっと見ていたくなるレベル

この世で一番可愛いのは制服姿の美少女でも実家の猫でもない、実はおじさんなんじゃないか。というのはかなり言い過ぎですが、42歳のおじさんたちが主役のBL漫画『両想いなんて冗談じゃない!!』を読んで以来、その思いが確信へと変わってきました。   四十路の恋と聞けば、豊富な経験に裏打ちされた駆け引きやら、濃厚濃密なセックスシーンが待っているのかと思いきや、否、洗いたてのシーツのようにまっさら。   長年の片想いによってこじれにこじれた、不器用なおじさん二人のピュアな物語に悶絶すること間違いなしです!

レビュー

どうしたら「自分は誰よりも不幸だ」と言えるだろう?『世界で一番、俺が〇〇』

「好きな人にフラれた」 「就職の面接に落ちた」 「仕事でミスをして上司に怒られた」   生きていれば、辛いことも恥ずかしいこと山ほどある。そのたびに、ややもすれば、私たちはつい「自分が世界で一番不幸だ」とでもいうような顔で頭を抱えてしまう。   でも、ふと冷静になる。たとえば屋根のある家に住んでいたら、毎日の食事に不自由していないのなら、友人が一人でもいるのなら、誰よりも不幸だ、なんてこと言うことはできないのではないか。恵まれていることがひとつでもあるのなら、それがない人に比べて、幸せだと言える部分があるということではないか?

レビュー

オリンピックムードを盛り上げよう!毎秒笑える女子体操4コマ『はんどすたんど!』

2020年の東京オリンピック開幕まで既に2年を切っていると知り、時の流れの早さを実感する。猛暑の中で競技を行う選手たちの健康面、会場の工事を請け負う建設会社の経営破綻など課題が山積みではあるものの、大会が無事に開催されることを願わずにはいられない。 今回紹介するのは、オリンピック種目でもある女子体操がテーマの『はんどすたんど!』。女子体操も、パワハラ問題が世間を騒がしたのは記憶に新しいが、そんな暗いムードを吹き飛ばす明るさを持った4コマ漫画だ。

インタビュー

『ブラック学校に勤めてしまった先生』配信記念! 双龍先生インタビュー

女子校に赴任してきた教師・今田定道(いまださだみち, イマッチ)。担任するクラスの生徒は、なんと全員が真っ黒ギャルだった! 「ビッチ黒ギャルVS童貞教師イマッチ」!? 欲望に純粋な彼女たちのド直球ラブアタックに翻弄される先生ライフが始まる――。 ニコニコ漫画で累計8,000,000回再生突破の大人気作品『ブラック学校に勤めてしまった先生』(以下、『ブラ学』)が、まんが王国で配信開始! 配信を記念して、作者の双龍先生に独占インタビューを敢行させて頂くことが出来ました。 泣く子も黙る「双龍節」が炸裂! 垣間見える作品への熱い想い……!? 是非最後までお楽しみください!

レビュー

「ギャグ漫画界で語り継がれる伝説的作品『ピューと吹く!ジャガー』の魅力を改めて振り返る」

「週刊少年ジャンプでの連載終了から8年経った」と聞いて「え、もうそんなに!?」と驚いてしまったのだが、どうやらもうそれくらい経ったらしい。時の流れはとんでもなく早いものだ。 うすた京介先生による大人気漫画『ピューと吹く!ジャガー』の話なのだけれど、ついつい懐かしくなって「もう8年かぁ」と思いながらパラパラとページをめくっていくと、やっぱりめちゃくちゃにおもしろくて、1冊…2冊…と読み進めてしまい、気づかぬうちに時間をごっそりと盗まれてしまった。 そんな『ピューと吹く!ジャガー』の魅力について、ここで改めて振り返りたい。

まとめ

笑いと悲哀の振れ幅がエグすぎる。『少年アシベ』だけじゃない、森下裕美作品まとめ

ある日、道を歩いていたら、トラックの荷台からゴマフアザラシの赤ちゃんが落ちてきた。少年は家に持って帰り、その日から一緒に家族として暮らすことに。 『少年アシベ』は、可愛いゴマちゃんが印象的だからかついほのぼのとしたギャグ漫画だと思ってしまうが、一度でも読んだことがある人ならそうではないと分かるはずだ。

レビュー

「ホラー漫画界の鬼才・伊藤潤二が描く、太宰治の『人間失格』の衝撃」

「恥の多い生涯を送って来ました。自分には、人間の生活というものが、見当つかないのです。」   太宰治の代表作『人間失格』を読んだことはあるだろうか。   太宰がこの小説を書き終えた1ヶ月後に女性と入水自殺していること、主人公と太宰のあいだにある共通点が多いことなどから、彼の「遺書」だと言われることも多い作品である。   私はこの小説が好きで今までに2〜3回ほど読んでいるのだけれど、読むたびに新しい魅力を発見できるのが『人間失格』のすごいところだと思う。   「『人間失格』の読者には「主人公が自分と似ている」と思う人も多いのだ」という話を聞いたことがあるが、これは私も何となく分かるような気がする。