SF

まとめ

学園モノ×フェチの化学変化。 「植芝理一」作品の摩訶不思議ワールドを体感せよ

現在「月刊アフタヌーン」にて『大蜘蛛ちゃんフラッシュ・バック』を連載している漫画家・植芝理一先生をご存じでしょうか? 彼の作品はアニメやCDドラマなど、メディア展開されてはいますが、その認知度はまだ“知る人ぞ知る”レベルではないかと感じています。   先生の作品は、作風のベースはごく普通のラブコメなのに、そこに作者の「フェチ」が加わることで唯一無二の作品に仕上がっています。ときにオカルト、ときにSFといった視点を持つ作品たちは、ただストーリーを追うだけではないひと味違った楽しみ方もできますよ。そんな植芝先生の作品を、時系列で3作紹介します。

レビュー

「今後アニメ化しそうな漫画はどれ?」と尋ねられたら、迷わず、田中相先生の『LIMBO THE KING』を推す。

さまざまな世界観を描き続けてきた田中相先生。『LIMBO THE KING』は、いままでに貯めに貯めた経験やセンスがブワーッと花開いた感がある。これはもう完全に熟している。 あ〜〜!この作品が爆誕した時代に生まれてよかった〜!!

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ハラハラドキドキのストーリーに引き込まれる!篠原千絵の漫画3選

絵、ストーリー、キャラクター、世間の評判。   あなたは新しく読む漫画を選ぶとき、何をきっかけに選びますか?   「ストーリーも重要だし、おもしろくて絵もきれいな漫画を読みたい!」という人も多いのではないでしょうか。   そんなあなたにオススメなのが、篠原千絵さんの漫画です。

レビュー

地球が滅びる少し前に、引き篭もり少女は家を出て、少年は銃を乱射する『メランコリア』

道満晴明は、群像劇マンガの名手だ。多くのキャラクターの視点を、短編物語として切り取って淡々と描くことで、世界全体に漂う、スラップスティックな躁と、消すことのできない悲しみを表現していく。   『メランコリア』はこの道満晴明節が全開になっている作品。各話のタイトルの頭文字はアルファベット。地球滅亡へのカウントダウンは、おそらく全26話だ。

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人工の生物たちが繰り広げる近未来SF漫画『ディザインズ』

猫のように音を立てず街を駆け抜け、鳥のように空を飛べたら……。   自分自身に「動物の特性が身についていたら」なんて思ったことがある人、けっこう多いんじゃないだろうか。   そんな人間と動物のハイブリッドが戦う近未来SF漫画が『ディザインズ』だ。   描くのは、五十嵐大介先生。草花や風景、動植物などの自然物を描かせたら、いま漫画業界の中で最も上手な漫画家のひとりではないだろうか。

レビュー

夢のある作品で別の夢を見てみる『終末のハーレム』

ハーレム漫画として今最も話題に上がる漫画の1つである『終末のハーレム』。   主人公は病気を治すため5年間コールドスリープしたら、男性のみがかかるウイルスによって世界の99.9%の男性が死滅していたという逃げ場の無いハーレム設定。   そんなのモテるに決まってるじゃん…。

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異端の名作!? 『魔人探偵脳噛ネウロ』は漫画を読む喜びに満ちている

今を去ること13年前、ある漫画のコミックス1巻が発売になった。アニメ化や実写映画化もされた大ヒット作『暗殺教室』――の作者・松井優征の連載デビュー作、『魔人探偵脳噛ネウロ』だ。   当時、私は即座に3冊買い、うち1冊を常に持ち歩き、友人知人と会うたびにおもむろにカバンから取り出しては薦めまくる(あわよくば押し付ける)“ネウロ推し女”と化していた。  

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むき出しのエゴに心動かされる『シンギュラリティは雲をつかむ』

漫画を開けば、どの主人公も何かしら戦っている。 世界平和を目指す戦士の話、親の復讐を誓う殺し屋の話。   誰もが壮大な「大義」をもって戦っている。   じゃあ、もしも僕が主人公なら、何のために戦うのだろう? 一瞬考えてはみたが、一瞬で無駄だと分かった。

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この手塚治虫がヤバい。タブー、猟奇、異常性癖……「漫画の神様」のエグい作品を改めて読む

手塚治虫の漫画を、読んだことはありますか? 現在の日本の漫画の基礎を築いた漫画家・手塚治虫。科学やさまざまな文化、教養を下敷きに描かれた彼の作品には、なんとなく「教育上よろしい」というイメージがある。さて、本稿で紹介したいのは、学校の図書室には置いていないタイプの手塚治虫作品である。