スリルと背徳感の相乗効果でドキドキが止まらない! 「復讐×官能」漫画4選

まとめ

復讐劇のスリルと、官能シーンの背徳感。
一見無関係のようで、どちらも読むとハラハラ・ドキドキという点で共通しています。
そう、実はすごく相性がいいんです。

実際、復讐に官能的要素は切っても切り離せません。
「夫を殺された妻が自らの肉体を武器に復讐相手の懐に入り込み……」とか、逆に「愛する女性が乱暴されたことをきっかけに男は復讐の炎を燃やし……」とか。

ということで本日は、「復讐×官能」漫画特集です。
読んでいて胸のドキドキがいろんな意味で止まらない「復讐×官能」漫画を4つご紹介します!

世界一豪華絢爛な復讐譚『モンテ・クリスト伯爵』

モンテ・クリスト伯爵
©森山絵凪/アレクサンドル・デュマ/白泉社(ヤングアニマル)

アレクサンドル・デュマ・ペールの名作を鮮やかな筆致でコミカライズした本作。
日本では『巌窟王』の名で長く親しまれてきました。
ちなみに、原作は1800年代。古典です。
しかし、その内容は色あせるどころか、森山絵凪先生が描く美しいキャラクターも相まってむしろ洗練されているように感じます。

時は1800年代。舞台はフランス。
主人公はモンテ・クリスト伯爵ことエドモン・ダンテス。
マルセイユの船乗りとして順風満帆な人生を送っていましたが、恋人・メルセデスとの結婚式当日に無実の罪で投獄されてしまうところから物語は始まります。
14年もの間、理由もわからぬまま投獄され続けるエドモン。

しかし1人の老人との出会いがエドモンの運命を大きく動かします。

この出会いをきっかけに脱獄にこぎつけたエドモン。
自分を陥れた憎き者たちへの復讐を胸にエドモンが向かった先、そこで待っていたのは予想だにしない展開でした。
復讐の鬼と化していたエドモンはそのとき何を思い、どう振る舞ったのか……。
1巻完結。一気に読めてしまうので、ぜひお試しあれ。

自分をイジメた同級生を破滅へと導く『リベンジH』

リベンジH
©仙道ますみ/双葉社

次にご紹介するのは『リベンジH』。
『えっち』『あい。』の仙道ますみ先生の最新作です。

主人公の名は鈴音秘芽子。
周囲が羨むような美貌の持ち主。
そんな鈴音には、大きな野望がありました……。

その野望とは……そう、復讐です。
中学時代、自分をイジメた同級生たちに復讐し、破滅へと導くという恐ろしい計画を練っていたのでした。

久しぶりに生まれ故郷に舞い戻った鈴音は、退屈な田舎町で暮らす同級生たちを、洗練された美貌と性とテクニックで溺れさせ、次から次へと罠にはめていきます。
最初の餌食となったのは、イジメられている鈴音にいつも優しくしてくれた高柳さん。
……なぜ?
答えは『リベンジH』第1巻で。

高柳さんを皮切りに、復讐を繰り返していく鈴音。
しかし一方で、鈴音の心は満たされていくどころか虚しさが膨らみ、憔悴していきます。
この復讐劇はいつまで続くのか、そしてどのような結末を迎えるのか……。
本作はまんが王国で「じっくり試し読み」できますので、気になる方はぜひ。

自殺に追いやられた夫の借りを返す『復讐の未亡人』

復讐の未亡人
©黒澤R/双葉社

続きましては、気鋭の作家・黒澤R先生が送る渾身のSweet revenge storyです。

舞台はとあるIT企業。
そこで勤務する有能な派遣エンジニア・鈴木密が本作の主人公。

当たり前ですが、密は単なる派遣エンジニアではありません。
彼女がこの会社に潜り込んだのには、隠された理由があったのでした。
それは、夫を追い詰め、自殺に追いやった者たち一人ひとりへリベンジを果たすこと……。
密は、その美貌と狂気を武器に、夫を自殺に追いやったブラック企業の面々へ強烈な復讐をしていきます。

こちらの作品は、電子コミックが記録的大ヒットとなった超話題作。
なんといっても冒頭からインパクト抜群。
復讐される側に非があるにせよ、あんな仕打ちをされたら……想像するだけでちょっとヘコんでしまいます。

気になる方は一度お手に取ってみてください。

W不倫の行き着く先は……『蜜と毒~逆恨みの復讐』

蜜と毒~逆恨みの復讐
©柏屋コッコ/グループH

最後にご紹介するのは、柏屋コッコ先生の『蜜と毒~逆恨みの復讐』。

マチコは、かわいい娘と息子、そして夫との4人暮らし。
一見すると、なんの変哲もない幸せ家族。
しかし、そんな生活に徐々に暗雲が立ち込めます……。

ある朝、自宅前に放置されていたのは使用済みの生理用品。
気持ち悪いと思いつつも、そこまで気に留めなかったマチコでしたが、今度は使用済みの避妊具が……。
職場では陰湿なイジメにあい、しまいには夫の不倫相手が自宅に訪れる始末。
散々です。

そんなマチコに優しさと好意をまっすぐに向けてくれるのが、職場の若手社員・大塚でした。
怒りと寂しさに耐えかねていたマチコ。
そんなマチコに優しく接する大塚。
惹かれ合うように2人は一夜をともに過ごしてしまうのですが、それが思いもよらない事態へと発展していくのでした……。
マチコたち家族の運命は?

以上、読んでいていろんな意味で胸のドキドキが止まらない「復讐×官能」漫画を4つご紹介いたしました。

いかがでしたでしょうか。
どの作品も強烈な個性が光り、読み応え十分です。
5月も残りあと僅か。雨も増えてジワジワ暑くなってまいりましたが、復讐劇を読めば気持ちだけでもスカッと晴れるかも?

モンテ・クリスト伯爵/森山絵凪 他 白泉社(キャラウェブ)
リベンジH/仙道ますみ 双葉社
復讐の未亡人/黒澤R 双葉社
蜜と毒~逆恨みの復讐/柏屋コッコ ゲオインタラクティブ