秘密を抱えた少年少女の歪み。『ヒメゴト~十九歳の制服~』
いつから大人になるのか。 きっとそれに、明確な答えはない。 しかし日本では、20歳を境に多くの義務と権利が与えられるようになる(※2018年7月現在)。 20歳が大人への節目であることに、間違いはない。
いつから大人になるのか。 きっとそれに、明確な答えはない。 しかし日本では、20歳を境に多くの義務と権利が与えられるようになる(※2018年7月現在)。 20歳が大人への節目であることに、間違いはない。
可愛い女性に迫られたら、男性はつい受け入れてしまうかもしれない。 あるいは、体の繋がりから始まる関係もあると割り切ってしまう人もいるだろう。 それは決して、悪いことではない。 ただそれでも、極限状態に耐えながら体だけを繋いでも意味がないことを説く、『繋がる個体』に憧れてしまうのだ。
自分は主人公じゃない。 小さな頃、世界は自分を中心に回っていると思っていた。しかし、主人公と言えるような存在は他にいて、自分はその他大勢であることを段々と自覚する。 これは大多数の人が、通過してきた体験と言えるだろう。 『モブ子の恋」は、そんな大多数の「脇役」たちの恋を描いた物語だ。
どうするのが正しかったのだろう。作品を読んだ時に、登場人物が取った行動について考えることがしばしばある。行動次第で、より良い未来を得ることができたのではないか、と。 『神様がうそをつく。』という作品でそれを考えた時、どうしようもなさに無力感を覚えてしまう。
キャラのやり取りを、ずっと見ていたくなる。そんな物語に出会えた時、とても幸せな気持ちになれる。 『月曜日は2限から』は、キャラの会話劇を楽しめる作品だ。キレのあるやり取りに、自然と口元が緩んでしまう。
自分を慕ってくれる妹、というのは1つのロマンだ。普段は兄に対してキツい言葉をぶつけることもあるが、時折忍ばせた好意が溢れる……という展開は、たまらないものがある。 『ふだつきのキョーコちゃん』は、まさにお兄ちゃんが好きとは素直に言えないけれど、兄に対する好意がそこかしこから漏れてくる、ニヤニヤ必須の漫画だ。