鈴木史恵 「鈴木史恵」の記事

まとめ

夫婦円満のコツもわかる?福満しげゆき(とその妻)漫画が好きだ!

福満しげゆき氏の漫画が好きなのだ。 誰が何と言おうと好きなのだ。 …などと、なんとなく予防線を張っておきたくなるタイプの漫画家さんなのだが、とにかく好きなのだ。 最新作『診断の多い育児マンガ』の連載も好調な彼の漫画の魅力を、今回はこの場を借りて語らせていただきたい。

レビュー

史上最も「野球知らなくても面白い」球児漫画。『高校球児 ザワさん』

『高校球児 ザワさん』は、2008年から2013年にかけて「ビッグコミックスピリッツ」(小学館)で連載された作品。 野球の強豪校・私立日践学院高校の野球部に、マネージャーではなく選手として所属する唯一の女子部員・「ザワさん」こと都澤理紗(みやこざわ・りさ)と、彼女の周辺の人物を中心に、高校球児たちの3年間を描いた漫画だ。

まとめ

盛り上がってます。鑑賞作品選びの参考にもなる“映画漫画”3選

今回紹介するのは、実在の映画作品を扱った“映画漫画”作品。 このジャンルは、ガイド系漫画の中でも近年特に充実してきていると思う。 表現として漫画に近い部分もある(かつて、戦後日本漫画の黎明期を支えた大御所漫画家の多くは、そろって映画から強い影響を受けている)映画は、コンテンツのジャンルの中で漫画家が扱いやすい題材であること、また近年、電子配信を通じて既存の映像作品に触れることが気軽にできるようになったことが背景にあるのだろうと考えるが、漫画として楽しみながら、さまざまな映画についてちょっとだけ知ることができる作品が増えているのだ。 そんな中から、それぞれバラバラの個性を持った3作品をピックアップしたい。

レビュー

懐かしいから新しい。『星のとりで~箱館新戦記~』は“王道少女新選組漫画”だ!

女オタクの“必修科目”のひとつ、「新選組」というコンテンツ 女オタクの多くは、そのオタク人生のどこかで一度は「新選組病」を患うのではないかと思う。 歴史の変わり目にあった激動の時代という背景が、それだけで興味深いのはもちろん、その中で最後まで徳川幕府方として戦い抜いた立場や、局長・近藤勇、“鬼の副長”土方歳三、一番隊組長・沖田総司…といった人物たちは調べるほどにその魅力が浮き彫りになり、彼ら一人ひとりや、その関係性を活写した小説や漫画、映像作品が多数残されてきていることで、なんとなくとっつきづらい印象のある「歴史」というジャンルに足を踏み入れるきっかけとして最適なコンテンツだからだろう。 『星のとりで~箱館新戦記~』(碧也ぴんく)は、女性向け漫画雑誌「WINGS」(新書館)で連載中の作品。

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楽しく数学アレルギーに立ち向かう!『数字であそぼ。』

「数学」、というか「数字」、好きですか?  筆者は率直に言って、「数字」が苦手である。 学生の時、具体的には高校2年時の「数学B」で初めてテストで一桁の点数を取り、通知表に5段階評価で「1」がつくという体験をして以来、「自分は数学ができないタイプの人間だ」という確信を抱いており、以来「数学的な気配のするもの」一切を遠ざけながら、「私、数字ダメなんだよね~」と自分にも他人にもヘラヘラと開き直ってここまで来た。 しかし、いい大人になると結構…「数字ダメなんだよね~」では済まされない局面が、たびたび訪れる。そのたびに、自分は欠陥人間のような気がして凹んでしまうのだ。 そんな境遇にある大人たちにぜひ読んでほしいのが、『数字であそぼ』(絹田村子)だ。

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それは果たして恋愛か?『窮鼠はチーズの夢を見る』に読む、男と女の形

月9ドラマ化された『失恋ショコラティエ』で一躍有名になった水城せとな。 実写映画化作品『脳内ポイズンベリー』、幻想的なドラマ『放課後保健室』『黒薔薇アリス』、「イブニング」(講談社)にて連載中の最新作『世界で一番、俺が○○』など、代表作と呼べる作品を多数持つ彼女だが、個人的に現時点でのお気に入りを一つだけ挙げるとこの作品――『窮鼠はチーズの夢を見る』シリーズになる。

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コワい、ヤバい、でもなんか笑える… 時代が追いついた?藤子不二雄Aワールドへようこそ

藤子不二雄Aは、日本で最も名前を知られていながら、その知名度に反して、漫画作品がほとんど読まれていない漫画家ではないかと思う。 『笑ゥせぇるすまん』の喪黒福造や『プロゴルファー猿』、2004年に実写映画化された『忍者ハットリくん』、2010年にTVドラマ化された『怪物くん』などをきっかけに、その強烈なキャラクターは広く認知されているが、原作漫画には触れたことがない、という人が多いのではないだろうか。

レビュー

『櫻の園』で考える。JKたちは「女子であること」とどう向き合ってきたか

目を見張る完成度。「17歳の女の子」を最も適切に、美しく描く 桜の木に囲まれた丘の上に建つ私立の女子高。 濃紺の制服に身を包んだ生徒たちは、下校時に校舎に向かって「ごきげんよう」と挨拶をする。 そして春の創立祭では毎年、演劇部がチェーホフの「桜の園」を上演する――。 『櫻の園』(吉田秋生)は、そんな“いかにもな女子高(さらにわかりやすく言うなら「お嬢様高校」)”を舞台に、演劇部に所属する4人の少女たちを主人公として描いた短編連作集だ。

レビュー

凄絶な体験は、時にギャグよりもギャグである。『ほとんど路上生活』

本当に怖い目にあったり、とんでもない窮地に陥ったりすると、そんな場合じゃないのに笑えてきてしまうことがある。 筆者の今までの人生は、客観的に見てさほど波乱万丈でもないし、特に大きな事件も体験せずに来たという自覚があるため、そうしたシチュエーションとして想像できる範囲は狭い。 だが、それでも恐怖と笑いがいつでも紙一重であることは実感としてわかるし、それが多くの人に共有されている感覚であるからこそ、ホラー映画を笑いのめす文化があったり、ホラー漫画の大家がギャグ漫画を描いたりもしてきたのだろう。