小学館

レビュー

漫画がもっと好きになる。『金魚屋古書店』が誘う、愛に包まれた「まんがばか」道

いつ誰が最初に言い出したのか、「“漫画家漫画”にハズレなし」という、漫画好きの間でなんとなく共有されている感覚がある。 そういう言い回しが定着するくらいに「漫画家」が主人公の漫画は多く描かれているということだが、一方で実在の「漫画作品」そのものが登場する漫画は、エッセイや自伝的なものを除くとごく少ないのではないかと思う。 今回取り上げる『金魚屋古書店』シリーズは、そんな珍しい、「漫画家漫画」ならぬ「漫画の漫画」だ。

まとめ

優しくフラットでファンタジック。谷和野作品の世界に浸る

谷和野(たに・かずの)氏の漫画はふわふわしている。 その作品世界では現実と非現実、正常と異常の境目があいまいにぼかされて、一定の温度になるよう均されているような印象を受ける。 その、不思議なのに淡々としている空気が、たまらなく魅力的なのだ。 2010年のデビュー以来、彼女が紡いできた作品をたどりながら、その独特の世界を紹介していきたい。

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ボクシング世界王者を通して考える「強い」ということ。『ZERO』の哀しい物語

格闘漫画『刃牙』シリーズの主人公、刃牙いわく「男なら誰だって一度は地上最強を夢見る」そうだ。分かる。私も夢見た。子供の頃、部屋の電気のヒモを自分で揺らして、それをシャドーボクシングのようにかわしながら夢見た。 今回は「最強の男」ボクシング世界チャンピオンの物語『ZERO』の中身を追っていきたい。

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史上最も「野球知らなくても面白い」球児漫画。『高校球児 ザワさん』

『高校球児 ザワさん』は、2008年から2013年にかけて「ビッグコミックスピリッツ」(小学館)で連載された作品。 野球の強豪校・私立日践学院高校の野球部に、マネージャーではなく選手として所属する唯一の女子部員・「ザワさん」こと都澤理紗(みやこざわ・りさ)と、彼女の周辺の人物を中心に、高校球児たちの3年間を描いた漫画だ。

まとめ

盛り上がってます。鑑賞作品選びの参考にもなる“映画漫画”3選

今回紹介するのは、実在の映画作品を扱った“映画漫画”作品。 このジャンルは、ガイド系漫画の中でも近年特に充実してきていると思う。 表現として漫画に近い部分もある(かつて、戦後日本漫画の黎明期を支えた大御所漫画家の多くは、そろって映画から強い影響を受けている)映画は、コンテンツのジャンルの中で漫画家が扱いやすい題材であること、また近年、電子配信を通じて既存の映像作品に触れることが気軽にできるようになったことが背景にあるのだろうと考えるが、漫画として楽しみながら、さまざまな映画についてちょっとだけ知ることができる作品が増えているのだ。 そんな中から、それぞれバラバラの個性を持った3作品をピックアップしたい。

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福原遥さん×佐藤大樹さん主演の実写映画が大ヒット上映中!『4月の君、スピカ。』原作レビュー

天文部で繰り広げられる三角関係を描いた大人気少女マンガ『4月の君、スピカ。』の実写映画が全国の劇場で上映中です。主人公の星を福原遥さん、そんな星に片思いするちょっぴりチャラめ男子の泰陽を佐藤大樹さん(EXILE/FANTASTICS from EXILE TRIBE)、泰陽の幼馴染であり星の想い人でもある深月を鈴木仁さんが演じていることでも話題ですね。そこで今回は、映画の公開と同日にかきおろし番外編を収録した10巻も発売された、原作マンガの『4月の君、スピカ。』をご紹介します。

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楽しく数学アレルギーに立ち向かう!『数字であそぼ。』

「数学」、というか「数字」、好きですか?  筆者は率直に言って、「数字」が苦手である。 学生の時、具体的には高校2年時の「数学B」で初めてテストで一桁の点数を取り、通知表に5段階評価で「1」がつくという体験をして以来、「自分は数学ができないタイプの人間だ」という確信を抱いており、以来「数学的な気配のするもの」一切を遠ざけながら、「私、数字ダメなんだよね~」と自分にも他人にもヘラヘラと開き直ってここまで来た。 しかし、いい大人になると結構…「数字ダメなんだよね~」では済まされない局面が、たびたび訪れる。そのたびに、自分は欠陥人間のような気がして凹んでしまうのだ。 そんな境遇にある大人たちにぜひ読んでほしいのが、『数字であそぼ』(絹田村子)だ。

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若者たちのリアル。『ソラニン』を読んで憧れ、共感し、そして自分が大人になったことを感じた話

今回ご紹介する漫画『ソラニン』は、そんな若者たちのモラトリアムが描かれている作品だ。 そして私には気づいたことがある。 それは、登場するキャラクターたちに対して「こいつらの考え方、若いな…」と先輩風を吹かしている自分がいること。 しかし、20歳頃に読んだ時は「分かる、分かるぞ!その感じ!」という思いを抱いていた。 もっと言うと、初めて読んだ高校生時代には「大人だな、この人たち!憧れちゃうぜ!」だった。 『ソラニン』は読むタイミング、自分の年齢によって読後感が変化する漫画だと思う。

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それは果たして恋愛か?『窮鼠はチーズの夢を見る』に読む、男と女の形

月9ドラマ化された『失恋ショコラティエ』で一躍有名になった水城せとな。 実写映画化作品『脳内ポイズンベリー』、幻想的なドラマ『放課後保健室』『黒薔薇アリス』、「イブニング」(講談社)にて連載中の最新作『世界で一番、俺が○○』など、代表作と呼べる作品を多数持つ彼女だが、個人的に現時点でのお気に入りを一つだけ挙げるとこの作品――『窮鼠はチーズの夢を見る』シリーズになる。

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最終回目前!!デリヘル嬢のリアルを描いた人気ドラマ『フルーツ宅配便』原作レビュー

テレビ東京系列で毎週金曜日深夜0時12分から放送されており、濱田岳さん主演で人気のドラマ『フルーツ宅配便』の最終回が目前に迫っていますが、今回はその原作となった鈴木良雄先生の『フルーツ宅配便~私がデリヘル嬢である理由~』をご紹介します。