めくるめく官能とノスタルジー…『深夜食堂』著者の衝撃デビュー作『山本耳かき店』
「山本耳かき店」という言葉で検索した時、最初にヒットするのは都内で展開されている耳かき専門店だ。今回初めて公式ウェブサイトを覗いてみたのだが、浴衣姿の女性が膝枕で耳つぼマッサージや耳かきをしてくれるサービスを提供するお店らしい。 このお店には、(そう明言されてはいないようであるが、明らかな)「元ネタ」が存在する。 それが、『深夜食堂』の著者・安倍夜郎氏のデビュー作『山本耳かき店』だ。
「山本耳かき店」という言葉で検索した時、最初にヒットするのは都内で展開されている耳かき専門店だ。今回初めて公式ウェブサイトを覗いてみたのだが、浴衣姿の女性が膝枕で耳つぼマッサージや耳かきをしてくれるサービスを提供するお店らしい。 このお店には、(そう明言されてはいないようであるが、明らかな)「元ネタ」が存在する。 それが、『深夜食堂』の著者・安倍夜郎氏のデビュー作『山本耳かき店』だ。
「癒やされたい」「癒やしがほしい」というフレーズを、私たちは呼吸をするように口にする。「癒やし系」という言葉が定着して久しいし、それくらいに私たちはしょっちゅう疲れている。 そういう時に「癒やし」を与えてくれるものは、ネコ動画かもしれないし、おいしい食べ物かもしれないし、誰かとのコミュニケーションかもしれない。 そしてもちろん、漫画をはじめとしたフィクションだって、極上の「癒やし」をもたらしてくれることがある。 今回は、大人の女性がそれぞれ異なるささやかな「癒やし」を得る漫画3作を紹介したい。
さて今回ご紹介する『SPRIGGAN スプリガン』には、人生で一度は言ってみたいセリフがたくさん登場する。ほんと、たくさん。 もちろん「一生、こんなことを言う機会には巡り合わないんだろうなぁ」とは思うが、やはりそういうシーンを読むと滾るものがある。 『SPRIGGAN スプリガン』を読むときはぜひとも音読をオススメしたい。
今回は、ダークファンタジーでありながら生々しい社会、現実を突きつけられるような漫画『亜獣譚』を通して「承認欲求」の話をしていきたい。 登場人物たちから伝わってくる意志の強さ、これが深みのある世界観を生み出していると、私は考えている。
いつ誰が最初に言い出したのか、「“漫画家漫画”にハズレなし」という、漫画好きの間でなんとなく共有されている感覚がある。 そういう言い回しが定着するくらいに「漫画家」が主人公の漫画は多く描かれているということだが、一方で実在の「漫画作品」そのものが登場する漫画は、エッセイや自伝的なものを除くとごく少ないのではないかと思う。 今回取り上げる『金魚屋古書店』シリーズは、そんな珍しい、「漫画家漫画」ならぬ「漫画の漫画」だ。
谷和野(たに・かずの)氏の漫画はふわふわしている。 その作品世界では現実と非現実、正常と異常の境目があいまいにぼかされて、一定の温度になるよう均されているような印象を受ける。 その、不思議なのに淡々としている空気が、たまらなく魅力的なのだ。 2010年のデビュー以来、彼女が紡いできた作品をたどりながら、その独特の世界を紹介していきたい。
格闘漫画『刃牙』シリーズの主人公、刃牙いわく「男なら誰だって一度は地上最強を夢見る」そうだ。分かる。私も夢見た。子供の頃、部屋の電気のヒモを自分で揺らして、それをシャドーボクシングのようにかわしながら夢見た。 今回は「最強の男」ボクシング世界チャンピオンの物語『ZERO』の中身を追っていきたい。
『高校球児 ザワさん』は、2008年から2013年にかけて「ビッグコミックスピリッツ」(小学館)で連載された作品。 野球の強豪校・私立日践学院高校の野球部に、マネージャーではなく選手として所属する唯一の女子部員・「ザワさん」こと都澤理紗(みやこざわ・りさ)と、彼女の周辺の人物を中心に、高校球児たちの3年間を描いた漫画だ。
今回紹介するのは、実在の映画作品を扱った“映画漫画”作品。 このジャンルは、ガイド系漫画の中でも近年特に充実してきていると思う。 表現として漫画に近い部分もある(かつて、戦後日本漫画の黎明期を支えた大御所漫画家の多くは、そろって映画から強い影響を受けている)映画は、コンテンツのジャンルの中で漫画家が扱いやすい題材であること、また近年、電子配信を通じて既存の映像作品に触れることが気軽にできるようになったことが背景にあるのだろうと考えるが、漫画として楽しみながら、さまざまな映画についてちょっとだけ知ることができる作品が増えているのだ。 そんな中から、それぞれバラバラの個性を持った3作品をピックアップしたい。
天文部で繰り広げられる三角関係を描いた大人気少女マンガ『4月の君、スピカ。』の実写映画が全国の劇場で上映中です。主人公の星を福原遥さん、そんな星に片思いするちょっぴりチャラめ男子の泰陽を佐藤大樹さん(EXILE/FANTASTICS from EXILE TRIBE)、泰陽の幼馴染であり星の想い人でもある深月を鈴木仁さんが演じていることでも話題ですね。そこで今回は、映画の公開と同日にかきおろし番外編を収録した10巻も発売された、原作マンガの『4月の君、スピカ。』をご紹介します。