描かれざる『アオイホノオ』たち 《南河内のラピュタ》を飛びたった大阪芸大出身漫画家の系譜 –後編–
さて、前回は島本和彦の『アオイホノオ』で描かれた80年代までの大阪芸大の漫画家たちについて書きましたが、今回は「『アオイホノオ』その後」の物語です。
さて、前回は島本和彦の『アオイホノオ』で描かれた80年代までの大阪芸大の漫画家たちについて書きましたが、今回は「『アオイホノオ』その後」の物語です。
島本和彦の自伝的青春漫画『アオイホノオ』は、80年代に漫画家やアニメクリエイターを目指す若者たちを描いた青春漫画の傑作。柳楽優弥・主演のテレビドラマ版をご覧になった方もいらっしゃると思います。
『じゃりン子チエ』という漫画をご存知だろうか? ……なんて書くと、関西地方の、ある年齢以上の方には、 「誰に聞いとんじゃ、ワレ!」 と怒られてしまうかもしれませんね。 というのも、昭和の終わりごろ、関西地方では『じゃりン子チエ』のアニメがリピート再放送されており、最終話を迎えても、また第1話から再放送されるというヘビーローテーション。 ……その《無限ループ》にさすがの関西人も、 「ええかげん飽きたわ!」 「もう何回も見て、セリフも覚えたわ」 と思った頃に、嘘のように第2シーズン……新作シリーズ『チエちゃん奮戦記 じゃりン子チエ』が10年ぶりに新規制作されてしまい、新たなループが始まるという脅威……もとい「驚異」の作品。
「文学者のキャラクターが登場する漫画」というと、イケメンキャラ化した「文豪」たちのバトル漫画『文豪ストレイドッグス』を思い浮かべる方も多いかもしれない。 『文スト』のキャラクターは、実在した文豪の名前とイメージを借りて新たに発想された、作家その人とは全く別のキャラクターだけれど、そこから文豪本人や、その作品に興味を持ち、作品を読み始めるきっかけとなる人もいるだろう。 だけど……実際、たとえば明治時代に書かれた小説をいきなり読もうとしたら、ちょっと手に負えないかもしれない。 そんなときには、実在した「文豪」の生涯を描いた「文豪漫画」をオススメしたい。
藤子不二雄A先生の『まんが道』といえば、藤子不二雄の2人がいかにして漫画家になっていったかを描く、自伝的漫画である。漫画家を目指す人の「バイブル」として、これを読んだ多くの少年少女が漫画家を目指したという、多くの人の人生を変えてしまった漫画の一つだろう。 だが、「『まんが道』を読んだ」という方の中にも、この作品が比較的最近まで継続して描き続けられていたということを知らない人もいるかもしれない。
本当に面白いですよね。 ほら、あの、日露戦争後の北海道を舞台に、元陸軍兵士・「不死身の杉元」こと杉元佐一と、アイヌ民族の少女・アシリパが、アイヌ民族が遺した莫大な黄金をめぐって大冒険を繰り広げるエンタテイメント活劇。 そう。『ゴールデンカムイ』です。
「時代劇」というと、「難しそう」とか「あんまり詳しくないので……」と敬遠される方もいらっしゃるかと思います。 そんな方にオススメしたいのが、「時代劇✕SF作品」です。 「SF的な発想のもとで、《時代劇》的な舞台で描かれる作品」…… たとえば、現代人(もしくは未来人)が、何らかの原因で江戸時代や戦国時代にタイムスリップしてしまい、その時代の事件に巻き込まれてしまうという……といったパターンのお話。 そう。いわゆる「タイムスリップSF時代劇」です。
ネコや犬って、どうしてあんなに可愛いんでしょうね。 私ごとで恐縮ですが、我が家にはチックルちゃんという愛猫がいまして、目に入れても痛くないのですが、先日、そんな私がネコアレルギーであることが判明しました。 心からの愛と、体からの拒絶反応。 なんというジレンマ。愛猫は私の顔の前で寝るのですが、なんでも、猫のフケが喘息を引き起こすらしいのです。 なんと苦しいアンビバレンツなのでしょう。 愛は障害が大きいほど燃え上がるといいますが、それは動物に対しても同じなのだということを、身をもって実感した出来事でした。
知的興奮を味わいたい! 歴史の謎に迫る漫画を読みたい! 荒唐無稽な神話や伝説の影に隠れた歴史の真実を知りたい! 繋がらなかった二つの謎がパッとつながる瞬間が好きだ! 歴史のそこここに潜むあやしいもの、オカルト風味が好きだ! そんな人に私がおすすめしたいのが『宗像教授』シリーズです。