集英社

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「ギャグ漫画界で語り継がれる伝説的作品『ピューと吹く!ジャガー』の魅力を改めて振り返る」

「週刊少年ジャンプでの連載終了から8年経った」と聞いて「え、もうそんなに!?」と驚いてしまったのだが、どうやらもうそれくらい経ったらしい。時の流れはとんでもなく早いものだ。 うすた京介先生による大人気漫画『ピューと吹く!ジャガー』の話なのだけれど、ついつい懐かしくなって「もう8年かぁ」と思いながらパラパラとページをめくっていくと、やっぱりめちゃくちゃにおもしろくて、1冊…2冊…と読み進めてしまい、気づかぬうちに時間をごっそりと盗まれてしまった。 そんな『ピューと吹く!ジャガー』の魅力について、ここで改めて振り返りたい。

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70年代の一条ゆかりを見よ。華やかな女たちの愛憎劇『デザイナー』

カッコいい女を描くのは難しい。 多くの男性は勝気すぎない女性を好むイメージがあるし、男性から好かれたいという前提がないにしても、自分自身の「強さ」を信じ、気高く強くあり続けられる女性は多くはない。 漫画の主人公になりやすいのは読者の多くが共感できる、あるいは応援したくなるキャラクターだろうから、どうしても「強い女」を描くことに主眼を置く漫画は珍しくなるのだろう。 今回は、そんな女と女の壮絶で激しい戦いを描いた1970年代の作品を取り上げたい。

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すべての会社員に刺さる『ウサギ目社畜科』は、フリーライターにも刺さる内容だった

長時間労働にパワーハラスメント。プライベートの時間や、ときに自尊心をも犠牲にしながら働き続ける人々の悲哀を描いた「社畜もの」は、いまや漫画界の一大ジャンルと化している。 まじめに労働問題に切り込む作品も中にはあるものの、大半は社畜あるあるネタが中心のギャグ漫画だ。笑い話にでもしなければやっていられない、ということかもしれないが……。 『ウサギ目社畜科』も、そんな社畜コメディのひとつ。キャラクターたちの社畜っぷりはかなり深刻だが、絵柄のかわいさでだいぶ中和されている。

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恋とは一体なんだ? 「恋の定義」を求めて『恋は光』を読んでみた

頼む、助けてくれ。 当方、生まれてこの方童貞の青年紳士26歳。 恋とは何なのか、未だにわかっていない。   道ですれ違う女の子を見て、「あ!可愛い!好き!愛してる!結婚したい!」って思う気持ちは、恋なのだろうか。 画面の向こうの満島ひかりを見て「あ〜〜〜〜〜〜生まれ変わりてぇ〜〜〜〜〜〜」と思う気持ちは恋?   恋ってなに? 妄想? 幻想? 髪にワックスつける奴だけが味わえるやつ? ねぇなんなの? 教えてよ。   「恋とは何か?」の解答がないと、最近、俺周辺の恋のインフレーションが止まらないのだ。   お釣りを渡すときいつも手を添えてくれる近所のコンビニ店員に、暴走した恋心を抱いて妙なアクションをしてしまう前に! 恋の定義をくれよ!!

まとめ

干物女向け・やる気スイッチを押したいときに読む漫画3選

朝は5:00に起床してお花に水をあげてヨガをして、家事を終えたら豆から拘った珈琲とモーニング。 さて、1日のスタート☆……なんて生活の人、本当に実在するのだろうか。   最近はお休みがあると専ら睡眠時間に費やしてしまう。酷い日には二日酔いで半日過ごしてしまうこともある(化粧を落とさないまま寝て後悔することがよくある)。外に出ればやる気が湧いてくるのに、家の中にいるとどうもオフモードだ。習い事・部活・アルバイト……「行けば楽しいのだけれど、行くまでが面倒臭い」という干涸びた状態に気を抜くとよくなってしまう。少しでも共感してくれる人がいるならば、嬉しい(仲間意識)。

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朝の通勤で読むならこれ!な、ショートストーリーズ『カフェでカフィを』

はじめてこの漫画を書店で発見した時、萩尾望都先生のエッセイ『思い出を切りぬくとき』(河出書房新社)の中にある「ホットコーヒーの話」を思い出した。   それは萩尾先生が学生時代に喫茶店でアルバイトをしていた時、外国人のお客さんに「カフィ」と注文され、「コーヒー」を「カフィ」と発音することを初めて目の当たりにし戸惑ったというお話だ。

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ファンなら絶対に読んでおくべき冨樫義博の不朽の名作『レベルE』を知っているか?

冨樫義博、という天才漫画家を知らない人はほとんどいないだろう。   大人気漫画『幽☆遊☆白書』『HUNTER×HUNTER』を手がけた作者であり、少年漫画界の歴史に残る、超有名な漫画家である。   しかし、彼の描いた作品で、(小学生のときに『HUNTER×HUNTER』の連載が始まった筆者の世代では)意外と広く知られていない名作が存在する。決して「面白くないから知られていない」というわけではないのだ。「めちゃくちゃに面白いのに、なぜか知名度がそこまで高くない」のだ。   それが、冨樫先生があの名作『幽☆遊☆白書』の連載終了後に手がけた『レベルE』という作品だ。

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20年の時を超えてもなお輝き続ける名作『神風怪盗ジャンヌ』がスゴい

いや〜〜〜〜、すごい作品ですわ。   記事を書くにあたって、久々に、それこそ10年以上ぶりに読み返して、一言めの感想がそれだった。   単行本2巻目でアニメ化が決定し、売り上げ累計は全7巻にして500万冊を記録。   『キューティハニー』や『リボンの騎士』などからその潮流が生まれ、『美少女戦士セーラームーン』シリーズで広く一般化した“バトルヒロイン”なるジャンル。   その世界に新しい風を巻き起こし、りぼんっ子をワクワクとドキドキでいっぱいにした超名作。   もう世代のみなさんはもう分かりますよね!? 懐かしさにエモ爆発して倒れる準備はできてますか、アラサーのみなさん!!   そう、紹介するのは種村有菜先生の代表作『神風怪盗ジャンヌ』です!

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癒し系恋物語の名手が描いた新境地!まったく癒されない恋物語『はじめてのひと』

谷川史子という漫画家をご存知だろうか。1986年に『りぼん』でデビューして以来、数多くのヒット作品を生み出してきた超ベテランの人気漫画家である。彼女は「好き」を巧みに表現する。スマホの着信ディスプレイに好きな人の名前が出てきたときの胸がきゅってなる感覚や、なでられた時の感触を思い出してふわふわする感覚みたいに、「好き」の気持ちをみずみずしく描く。 『清々と』を読むと、口角が上がっている自分に気づく。 『おひとり様物語-story of herself-』は何気ない日常を優しさに溢れた出来事に変換してくれる。 まさに癒し系恋物語の名手なのである。

まとめ

『ゴールデンカムイ』が好きならこれ読んで!民族系漫画の魅力

アニメ2期も決定し、大ヒット中の『ゴールデンカムイ』。舞台となっている北海道への聖地巡礼も盛り上がっているようだ。 2018年1月には二風谷アイヌ文化博物館では『ゴールデンカムイ』とのコラボ展示が行われ、8月から開催されているスタンプラリーでは『ゴールデンカムイ』によってアイヌ文化に魅了された読者が次々と広大な北海道の大地を横断している。 そう。『ゴールデンカムイ』の魅力の核はスリリングなバトルシーンや謎が謎を呼ぶストーリーだけではなく、物語を彩るアイヌ民族の文化描写だと言ってもいい。 魅力的な民族文化に触れられるマンガはゴールデンカムイだけではない。民族の文化と歴史が鮮やかに描かれた漫画を2作品紹介する。