編集部おすすめ:連載中から往年の人気作まで2019年サッカー漫画20選

まとめ

1993年にJリーグが開幕し、1998年にワールドカップ初出場を果たして以降、日本におけるサッカー熱は徐々に高まってきてますね。海外で活躍する日本人選手も増えてきているので、日本におけるサッカーを取り巻く環境は大きく変わってきました。それはもちろん、サッカー漫画においても同様で、現在に至るまで数多くの作品が生み出されています。
キャプテン翼のように小学生からプロまでシリーズ展開しているものもあれば、高校サッカー、ユース、プロ、女子サッカーなど各カテゴリを対象とした作品もあります。
それでは、超有名な往年の人気作から知る人ぞ知る隠れた名作まで、テーマ別に紹介していきます。
無料で試し読みもできるので、気になる作品をチェックしてください!

2019年2月現在連載中の大人気サッカー漫画

1.GIANT KILLING

GIANT KILLING
©GIANT KILLING/講談社

舞台は日本のプロサッカーリーグ一部に所属し、毎年残留争いを繰り広げる弱小サッカークラブETU(East Tokyo United)。かつての所属選手であり日本代表のスター選手として絶頂期にイングランドに渡るも怪我のため引退を余儀なくされるという挫折を味わった達海猛を監督に迎え、「番狂わせ」「大物食い」を意味する“GIANT KILLING”を成し遂げようとチームの改革に着手する。緻密な分析による戦術の導入や中核選手の意識の変化、若手選手の成長などもあり、チームは徐々に実力をつけて、上位争いに加わるまでに成長する。サッカー漫画には珍しく、選手ではなく監督にフォーカスした作品で、サッカーにおける監督という存在の役割とその重要性を知ることができる作品です。

2.フットボールネーション

フットボールネーション
©大武ユキ/小学館

「脚のきれいな選手求む」という奇妙な選手募集広告。
そんな募集をかけるアマチュアリーグに所属する東京クルセイドのセレクションの取材に出かけた女性カメラマン・緒形紫は練習試合で一人の選手、沖千尋に目を奪われる。「フォトジェニックは一流選手の証」を信条とする彼女の目には、一流選手とそん色なく映る。もちろんそんな選手がこれまで注目を浴びなかったことにはそれなりの理由が…。東京クルセイドに所属する選手たちは華やかな舞台では活躍できなかった、いわゆる訳ありでクセが強い選手が多いのも魅力。
そして本作品のもう一つの特徴がサッカーの戦術やテクニックだけではなく、筋肉と体の構造にフォーカスしている点だ。科学的なアプローチによる解説はサッカーに詳しくない人でも思わずうなってしまうのではないだろうか。

3.アオアシ

アオアシ
©小林有吾/上野直彦/小学館

愛媛に暮らす中学三年生・青井葦人。強烈なエゴイズムとそれを支えるサッカーの才能がありながらもそれが災いして大きな挫折を味わうことになる。そんな葦人の前に現れたのは東京にある強豪Jクラブ「東京シティ・エスペリオン」のユースチーム監督・福田達也。自身の作り上げたクラブで世界を掌中に収めることを目指し育成に力を注いでいる福田にその才能を見初められた葦人は名だたる選手が集まったセレクションを見事に勝ち抜く。日本最高峰のユースチームという環境の中で何度も大きな壁に当たりながら成長していく姿は見るものの心を熱くするはず!
日本は勿論、海外のサッカー事情なども書いてあるため、サッカーファンはもちろん、あまりサッカーに詳しくない方にもおすすめです。

4.BE BLUES!~青になれ~

BE BLUES!~青になれ~
©田中モトユキ/小学館

主人公の一条龍は、本気で日本代表になることを夢みている小学校6年生のサッカー少年。Jリーガー、そして日本代表になるためにまずは全国少年サッカー大会で優勝し、Jリーグジュニアユースチームに入ることを目指している。
チームは一条龍の活躍により予選を順調に勝ち上がり、全国大会出場を決める。そしてその活躍はスカウトの目にも止まり、名門チームのジュニアユースから誘いが来るのだが…
作中に登場するサッカーノートには12歳から日本代表に、そして海外チームへの移籍まで見据えた計画が記されている。そして「オレは計画(プラン)をやり遂げるタイプだ」と言い切っているが、熱い想いを秘めたサッカー少年の夢は叶うのか!?読み始めると先が気になって止められなくなること、間違いなし!

5.DAYS

DAYS
©Tsuyoshi Yasuda 2018/講談社

何の取柄もなく、サッカー未経験の主人公柄本つくしが名門強豪サッカー部に入部し、その成長を追いかける少年漫画の王道的ストーリー。
中学時代まではあまり友だちもおらず、内気でおとなしい少年だったつくしが、ある日サッカーの天才風間陣と出会ったことをきっかけに、物語は大きく動き始める。入部当初は初心者と馬鹿にしていたチームメイトからも、努力し続けるその姿に心動かされ徐々につくしを仲間と認めるようになり、いつしかチームにとって不可欠な存在に。
現実ではなかなか名門チームに初心者が入部して活躍するのは難しいのかもしれませんが、決して諦めず、努力し続ける姿には読者も心が熱くなります。
努力は決して裏切らない、ということを改めて感じさせるサッカーに興味がない人にもおすすめできる作品です。

6.さよなら私のクラマー

さよなら私のクラマー
©Naoshi Arakawa/講談社

2011年FIFA女子ワールドカップでアジア勢の代表チームとして初めて優勝した日本代表により大きな注目を集めた女子サッカー。マンガの題材としてはあまり取り扱われることが少ないのですが、そんな女子サッカーをテーマにした作品がこちらです。
作者は大人気作品『四月は君の嘘』を描いた新川直司先生なのですが、今作では女子サッカーを題材としているためダイナミックな描写も多く、また違った魅力を発見できるかもしれません。
本格的なサッカー漫画でありながら、笑いあり、涙ありですぐに物語に引き込まれてしまいます。男子に比べるとあまり目にする機会が少ない女子サッカーですが、2019年はFIFA女子ワールドカップ開催年。まずは漫画で触れてみてはいかがでしょうか?

7.ブルーロック

ブルーロック
©Muneyuki Kaneshiro/Yusuke Nomura/講談社

2018年ワールドカップに出場した日本代表は惜しくもベスト16で敗退。テレビで観戦した人も多かったのではないでしょうか?本作はそこが物語の起点となって始まります。
日本代表のエースストライカーになることを夢見た主人公潔世一はある日強化指定選手としての招集を受ける。その場に集められたのは将来有望なストライカー300名。世界一になるために世界一のストライカーを誕生させる謎のプロジェクトに参加することになるのだが…
現実の情報を織り交ぜながら、非現実的な世界観で描かれており、バトル要素も入るなどサッカー漫画としては異色な本作品。普通のサッカー漫画に飽きた方は必見です!

不朽の名作!完結済みのおすすめサッカー漫画!

8.シュート!

シュート!
©大島司

1990年から2003年まで約13年間に渡って連載された高校サッカー漫画の金字塔。1994年にはSMAPメンバー総出演で実写映画化され、話題になった人気作。
憧れの「背番号10」久保嘉晴とプレイしたくて、新設の掛川高校に入学した田仲俊彦。しかし久保は病気で入院中、先輩たちは真面目に練習する気もなく、不毛な雑用ばかりやらされる毎日。そんな中、マネージャーとして遠藤一美が入部したことで物語が一気に動き出す。
作中に登場する人物はみな個性的。特に天才と称される久保は一見クールに見えながらも、サッカーに関しては誰よりも熱い情熱を持っており、連載当時のサッカー少年たちのあこがれの的にもなっていたのでは!?
Jリーグ開幕などでサッカー熱が高まっていた時期に連載してたこともあり、読んだことがある方も多くいると思いますが、今読み返しても色褪せない不朽の名作です!

9.キャプテン翼

キャプテン翼
©高橋陽一/集英社

言わずと知れた大人気作。サッカー漫画と言われて最初に本作品が思い浮かぶ人も多いのではないでしょうか?日本のみならず世界中で愛されている作品としても知られており、多くの世界的超有名サッカー選手が翼ファンだと公言してますし、キャプテン翼のおかげでプロサッカー選手になれた、と言っている選手もいるようです。そんな世界各国で愛されている本作品の魅力は多彩な登場人物と彼らが繰り出す必殺技の数々。一度は真似てチャレンジしてみた人も多いのではないでしょうか?
1981年に連載が開始され、今(2019年2月時点)なお、新たなシリーズが連載されているという事実は、時代を超えて多くの人々に愛されている証ではないでしょうか?

10.ホイッスル!

ホイッスル!
©樋口大輔/集英社

主人公の風祭将はサッカーが大好きな中学生。憧れの名門校でサッカーをやるため努力の末入学するも背が低いという理由で3軍に回され、練習に参加することも許されない。どうしてもサッカーがやりたいという一心で転校し、サッカー部に入部する。
弱小チームだったサッカー部は上手くなくても懸命に努力をし続ける風祭の姿に感化され、少しずつ変化が表れ始める。
こちらの作品も弱小チームが主人公やその仲間の成長とともに、強豪チームへと変わっていく王道的サクセスストーリー。サッカーに関する細かな戦術や技術的な解説ではなく、連載されていた少年ジャンプのキーワードでもある「友情」「努力」「勝利」といった要素の描写に重きを置いているため、サッカーに詳しくなくても十分楽しめるはず!

11.オフサイド

オフサイド
©塀内夏子

数々の人気スポーツ漫画を手掛けてきた堀内夏子先生が初めて手掛けたサッカー漫画。本作品はサッカーの専門的な部分ではなく、登場人物の心理描写や熱血青春的な感情の部分が多く描かれている。
主人公の熊谷五郎はサッカー漫画の主人公としては珍しいゴールキーパー。恵まれた体格とセンスを持ちながらも、チームに恵まれず、試合で勝つことすらままならない。
高校入学を機に、と強豪校への入学を目指すもトラブルに見舞われ、サッカー部員が11人に満たない弱小チームに入部することになる。弱かったチームも試合を重ねるごとに成長し、またチームメンバーも増えていき、全国大会を目指していく。
女性作家の作品であるからか、女子マネージャー視点での描写が多くあるのも本作品の特徴なので、女性にもおすすめの作品です。

12.エリアの騎士

エリアの騎士
©伊賀大晃/月山可也

U-15日本代表の10番にして同じ中学のサッカー部主将 兄・逢沢傑に憧れながらも、選手としての自信を失いマネージャーへと転身した主人公の逢沢駆。選手権が間近に迫ったある日、かつてのチームメイトで幼なじみの美島菜々が転校してマネージャーとして入部してきたことを機に大きく物語が動き出す。
10年以上の長きに渡り週刊少年マガジンで連載されてきた人気作でアニメ化もされており、全57巻と読み応え抜群!
登場人物も多く個性豊かで魅力的なため、サッカーに詳しくない人でもぐいぐいストーリーに引き込まれて時間を忘れて読みふけってしまう作品です。

13.ファンタジスタ

ファンタジスタ
©草場道輝/小学館

今でこそヨーロッパで活躍する日本人選手は多くいますが、その流れが本格的になってきたのは2002年日韓ワールドカップの前後あたりから。そして、その中でも名門と呼ばれるクラブチームで活躍できる人はごく稀な状況でした。本作の主人公は離島で生まれ育ち一人技術を磨いてきた坂本轍平。高校サッカー部で監督をしている姉を頼って上京したその日に出た試合でイタリアの超名門ACミランのスカウトマンを魅了するところから物語が始まるのだが…サッカー少年なら誰しもが夢に描くようなサクセスストーリーは心躍りますね。
また、本作完結から8年後に続編が始まるのですが、日本代表で活躍した本田圭佑選手を原案として迎え、作中にも本人が実名で登場するので、本作から続編まで一気に読んでみるのはいかがでしょうか?

14.イレブン

イレブン
©高橋広/七三太朗

1985年に月刊少年ジャンプで連載が開始されたレジェンド作品。
元日本代表のサッカー選手・青葉洋介を父に持つ主人公・青葉茂が高校でサッカーを始めるところから物語が始まります。サッカー選手としては無名の主人公が、努力と根性によって周囲に認められ、新たなステージへ進んでいくといったまさに正統派スポ魂漫画といった内容で、昨今の世間的な風潮とは少し異なる部分もありますが、単純に読んでいて気持ち良い作品でもあります。
古き良き名作サッカー漫画をぜひ一度ご賞味ください。

えっ!?これもサッカー??異色のおすすめサッカー漫画

15.潔癖男子!青山くん

潔癖男子!青山くん
©坂本拓/集英社

まずタイトルからしてサッカー臭が一切しない。表紙イラストでもかろうじてユニフォームを着用してはいるものの、サッカー漫画っぽさはあまり感じない。
日本代表でも活躍する天才サッカー少年青山くん。極度の潔癖症であるがために、プレイスタイルもかなり独特。サッカーコメディ漫画として、他のサッカー漫画にはない面白さが体験できます。

16.マネーフットボール

マネーフットボール
©能田達規/芳文社

タイトルからわかる通り、お金をテーマにしたサッカー漫画。
超一流選手にばかり注目が集まって、それ以外の選手の懐事情は案外知られていないのではないでしょうか?そして本作のもう一つの特徴がサッカーとデータの関係性にフォーカスしていること。通常とは違った視点でサッカーを楽しんでみませんか?

17.××王子に恋したはずが、先輩のしもべになったホペイロガール

××王子に恋したはずが、先輩のしもべになったホペイロガール
©宇佐悠/集英社

ホペイロとはポルトガルで用具係という意味。選手を支える裏方として、サッカー先進国では重要な役割を果たしています。そんなホペイロ×女子高生というかけ離れた存在をテーマにした本作品。サッカー漫画としては珍しい少女漫画でもあるので、新鮮な感覚で読み進められる作品です。

18.サポルト!~木更津女子サポ応援記

サポルト!~木更津女子サポ応援記
©高田桂/アース・スターエンターテイメント(ジャム・ティービー)

サッカー漫画の中にはサッカー選手以外にスポット当てた作品も多数ありますが、こちらはその中でも熱狂的ファンである「サポーター」が主人公の作品です。サッカーなんて全く興味も知識もなかった主人公がある日、偶然出会ったクラスメイトに強引にスタジアムに連れていかれ…観客視点で描かれたサッカー漫画というの、もまた新たな発見があるのではないでしょうか。

19.U-31

U-31
©綱本将也・吉原基貴/講談社

本作品は本格サッカー漫画ではあるのですが、主人公が少し異色です。所属クラブから戦力外通告を受けることから始まる物語の主人公は27歳になる河野敦彦。ベテランの域に入りつつある主人公が過去の輝きを取り戻さんとするストーリーは他のサッカー漫画と違った熱を帯びています。

20.ピッチディーラー ‐蹴球賭場師‐

ピッチディーラー ‐蹴球賭場師‐
©Shoji Shun・Kensei Hokamoto/講談社

人気強豪チームに鳴り物入りで入団した天才ゴールキーパー新堂龍司。開幕デビュー戦で格下相手にまさかの敗戦…いかにも王道サッカー漫画的な始まりになってますが、実は「八百長試合の演出」という闇世界をテーマにした作品です。賭博と八百長という斬新な切り口はまさに異色なサッカー漫画と言えるでしょう。

まとめ

さて、いかがでしたか?
一口にサッカー漫画と言っても、多種多様な切り口の漫画がたくさんありますね。
サッカーに詳しい人も詳しくない人も、少しでも気になったものを手に取ってみてはいかがでしょうか?