ボーっとした頭にスパイスを。先が読めないサスペンス漫画3選

まとめ

最近ドキドキ、してますか?
恋愛のドキドキもいいけれど、日常生活に足りない刺激を漫画で補ってみませんか?
今回は脳内からアドレナリンがドバっと出るような、スリルと不気味さのあるサスペンス漫画を3作品ご紹介します!
どれも休日使って先を考えながら、じっくり読みたい漫画ばかり。

それではいってみましょう!
 

タイムスリップ×真相解明のクライム・サスペンス『テセウスの船』

 

テセウスの船
©Toshiya Higashimoto/講談社
 
最初に紹介するのは、無差別殺人事件の犯人を巡るクライムサスペンス『テセウスの船』です。
 
舞台は北海道。1989年に音臼(おとうす)小学校で児童21名を殺害するという無差別殺人事件が起こりました。凶悪事件の犯人、佐野文吾の職業はなんと警察官。佐野は一貫して事件への関与を否認するも、死刑が確定しました。
 

 
物心がつく前に刑務所に入り、実際に父親の顔を見たことがなかった息子の心。世間からの目は厳しく、恋人の親から結婚を猛反対されたり、家族を守るために働きづめの母親の姿を見たりするたびに、佐野への怒りがこみ上げてくる毎日を送っていました。
 
事件から28年後、ある日心は、文吾が冤罪の可能性があることを知ります。
 

 

 
事件の真相を突き止めようとする心は事件現場を訪れ、突如発生した濃霧に閉じ込められ、気が付くと1989年にタイムスリップしていました。そして、殺人事件前に起きた不可解な出来事を紐解いていきます。
 
緻密につくりこまれた物語。先が読めない展開にドキドキします。
 
“「テセウスの船」とはパラドックスのひとつである”
 

 
事件の問題を解くヒントとなるのは、おそらくタイトル。
果たして佐野は本当に冤罪なの?この先どうなるの……?本作は現在4巻(6月22日発売)まで刊行中、まだ半日で読める巻数なので、ぜひ頭を悩ませながら謎を解明してみてください。
 

題材は実在事件。リアルさがスリルを掻き立てる『三億円事件奇譚 モンタージュ』

 

三億円事件奇譚 モンタージュ
©渡辺潤/講談社
 
続いて紹介するのは、かつて実際に起こり世間を騒然とさせた「三億円事件」を題材にした作品『三億円事件奇譚 モンタージュ』です。
 
三億円事件とは、1968年に東京府中市で現金輸送者から総額3億円(現在の貨幣価値で50億円以上)が盗まれた事件です。その犯行はわずか3分の間に行われ、白バイ警官になりすますという鮮やかで大胆な手口。20世紀最大の未解決事件として注目が集まりました。
 

 
舞台は3億円事件から36年後の2004年、長崎から幕を開けます。
当時小学生だった主人公の大和は、裏通りで出会った血みどろの男から自分の父親が三億円事件の犯人であることを告げられます。
 
“いいか・・周りの・・人間を・・信じちゃ・・いけ・・ねぇ・・・・”
 

 
男が死に際に発した一言を心に留め、大和は幼馴染の未来と共に事件の真相を明かしていくことに。
 

 
大和を囲む警察、親、家庭教師。
真実に近付こうとする大和と未来に手を差し伸べる存在は善か悪か。終盤まで明らかにならない登場人物の関係性にページを読む手が止まりません。
19巻完結なので、時間のある休日にゆっくり腰を据えて読みたい作品です。
 

終始ドキドキ。裏切り者は仲間内に!? 『骨が腐るまで』

 

骨が腐るまで 分冊版
©Yae Utsumi/講談社
 
裏切り者は、一体誰なの!?
最終巻までやきもきしてしまうのがこの作品。
 
ストーリーは学校で注目を浴びる信太郎、椿、明、竜、遥の5人組「八ツ森中ミステリー5」のある秘密から始まります。それはかつて5人が5年前に殺人を犯し遺体を埋めたということ。
 

 
この出来事に関しては他言無用。毎年1回死体を掘り起こし、誓いの儀式をたてることで結託していました。しかし、ある年に集まって例年のように儀式を行おうとするも、死体は忽然と姿を消えていて……。呆然とする5人に向けて、突如現場近くに埋められていた携帯電話が鳴り始めます。電話にでると、謎の人物から命令が。
 

 
そもそもどうして5人は殺人を犯したの?電話の人物は誰?少しずつ明かされていく真実。
そして、事件の真相解明とともに、親友同然だった5人の関係が徐々に崩れていく様子にハラハラしてしまいます。果たしてどんな展開に?こちらは7巻で完結です。
 
以上、先が読めないサスペンス漫画を3作ご紹介しました!
 
 
あー、どれもドキドキしちゃって夜眠れないかもな。
テセウスの船/東元俊哉 講談社
三億円事件奇譚 モンタージュ/渡辺潤/講談社
骨が腐るまで 分冊版/内海八重 講談社