恋愛

レビュー

カップルには山あり谷あり、絆あり。当たり前の日常が愛しくなる同棲物語『逃げても逃げても』

なんとな~く気持ちがモンモンして、友達との約束をドタキャンしてみたり、仕事をズル休みしてみたり、恋人からの連絡を無視してみたり……。   なにか大きな不満があるワケでもないけれど、なんとなく今の日常から少しだけ逃げてみたくなる。そんなことって、たまにありませんか。私ある。たまにどころかめっちゃある。   仕事に、友人に恋人に家族に今ある人間関係に、目の前の日常に、ふとイライラもやもやとしてどこかに逃げ行ってしまいたくなる。

レビュー

さえない中年女が若手バンドに恋をして……『たそがれたかこ』は不器用な人へ送る応援歌

中年の恋愛だとか、若い男に夢中になる話だとか。 『たそがれたかこ』はそんな簡単な話ではない。   実年齢に精神年齢が伴わず、焦ったり後悔したり諦観したり、そんな中でふと「生きること」への活路を探す、不器用な大人全員をボコボコに殴ってくる作品なのだ。

レビュー

もし、同性の親友から恋心を抱かれたら……? 友情と愛情のはざまで揺れるピュアBL『まばたきのあいだ』

異性愛者であるわたしにとって、これまでの恋愛対象はいつだって男性。 女性が友達・親友以上の存在になる可能性を考えたことはありませんでした。   あの時友人だったあの子が、今仲良くしているこの子が、もし仮に、自分に恋愛感情を抱いていたとしたら。   そんなことをふと思ったのは、男性同士の友情と恋愛を描いた『まばたきのあいだ』を読んだことがきっかけでした。

レビュー

女子高生に振り回されながらも、揺るがない気持ち。『繋がる個体』

可愛い女性に迫られたら、男性はつい受け入れてしまうかもしれない。 あるいは、体の繋がりから始まる関係もあると割り切ってしまう人もいるだろう。 それは決して、悪いことではない。   ただそれでも、極限状態に耐えながら体だけを繋いでも意味がないことを説く、『繋がる個体』に憧れてしまうのだ。

レビュー

恋愛結婚 or お見合い結婚、幸せはどちらにある? 28歳女性の迷える婚活『カツカレーの日』

「恋愛結婚 or お見合い結婚、幸せはどちらにある??」   なんて、タイトルからいきなり愚問ですいません。でも、今から出てくるのは「恋愛結婚では幸せになれない」と信じて迷走お見合い婚活をする女性なんですよね。   そんな漫画『カツカレーの日』です。以下どうぞ。

その他

今週のまんが名言vol.17 永遠のボーイフレンド/吉池マスコ より

花屋を営む心優しいゴツイ系オネエのみちるさんと、彼女(?)を取り巻くイケメンたちの物語『永遠のボーイフレンド』なぜか若いイケメンに懐かれて世話を焼いてばかりのみちるさん。 捨て子の比呂樹を拾って育ての親となり、バイトの裕太の恋を取り持ち、かつて恋した男に似ている克彦に心を乱されながら、今日も花屋は営業中。 比呂樹の恋人が男だと知り猛反対するみちるさん。 けれど最後は、比呂樹の幸せを思って、恋人に息子を託す時の言葉。

レビュー

巧みな心理描写に引き込まれる!「普通」の男の子の波乱万丈な人生を描いた『おやすみプンプン』がすごい

思春期に何を考えて過ごしていたか……。   読者の皆さんは覚えていますか?   怒り。希望。恥じらい。反抗心…   多感な思春期にしか感じることができない気持ちや感情は、意外とたくさんあったよなぁ。なんてふと思うことがあります。心の中でモヤモヤと黒い感情が膨れ上がって胸が痛くなるあの感じは、大人になった今となっては懐かしいものです。

まとめ

怖い、切ない、ほのぼの楽しい。幽霊×人間、愛と攻防を描いた漫画3選

こんにちは。幽霊が怖すぎて怖すぎてホラー番組も映画も絶対観れない筆者です。   ガチのホラー漫画も苦手なのですが、幽霊が出るからといって「怖い」とは限りませんよね。きっと。そうであってほしい。   今回ご紹介するのは、人間と幽霊のあらゆる交流を描いた(ガチホラーではない)3つの作品です。

レビュー

きっとどこかにある、等身大の恋。『モブ子の恋』

自分は主人公じゃない。   小さな頃、世界は自分を中心に回っていると思っていた。しかし、主人公と言えるような存在は他にいて、自分はその他大勢であることを段々と自覚する。   これは大多数の人が、通過してきた体験と言えるだろう。   『モブ子の恋」は、そんな大多数の「脇役」たちの恋を描いた物語だ。