青年漫画

まとめ

「神」は生きるよすがになるか。宗教がモチーフとなる作品3選

突然チャイムが鳴って出ると知らない人。熱心に自分の信じる宗教について語るが、何を言っているのかよくわからない。そんな経験した人はいないだろうか。   私はかなりの数、ある。おそらく「信じやすそう」と思われているのだろう。家にもくるし、学生時代は何度かキャンパスでも勧誘されたし、社会人になってからは合コンで知り合った女性からも熱心に勧められた。   私はあまりそういったものを信じていないので、「なんか怖いな」と思って深入りはしない。ただ、彼ら彼女らがなぜそこまでして熱心に信じ、広めようとするのか、それには興味があった。

レビュー

「世の中には本当に死んだ方がいい人間がいる」。古谷実が描く衝撃作『ヒミズ』の絶望と希望について

今まで読んできた沢山の漫画の中で、特に好きなセリフがある。 「まるでオレの人生の目標は長生きみてーだ」 古谷実さんの漫画『ヒミズ』の主人公、住田の言葉だ。 もう数年前だったけれど、このセリフを読んだとき、「ああ、別に私、長生きするために生きてるわけじゃないんだよな」と心がフワッと軽くなったのをよく覚えている。 住田のあの言葉はきっと、過酷な人生を必死に生きようとする彼の心の奥底からでてきたものなんだと思う。 今回は、私が大好きな漫画『ヒミズ』について紹介したい。

インタビュー

ほのぼのとした画風&“ハッ”とさせる描写。『透明なゆりかご』で知られる沖田×華先生の新たな挑戦作が『お別れホスピタル』だ。彼女が思う“死生観”とは――

  ©沖田×華/小学館 NHKで連続TVドラマ化もされた大ヒット作『透明なゆりかご』(講談社・刊)の沖田×華先生の最新作、『お別れホスピタル』。現在「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館・刊)にて、絶賛シリーズ連載中。 本作は、“死”が間近となった患者が入院する病棟の看護師・辺見さんが主人公。時には自殺した患者の亡骸を目の当たりにする主人公たちの模様を、かわいらしい絵柄とは裏腹にリアルに、そしてシビアに描く。 そんな沖田先生の半生、そして彼女が考える“死生観”について、じっくりとお聞きした。

まとめ

一度読んだら、始めずにはいられない!? 趣味の“きっかけ”漫画4選

秋は気温も落ち着き、過ごしやすい季節。また、食欲の秋、スポーツの秋、芸術の秋というように、いろんなことに取り組みたくなる時期でもあります。 日ごろから「なにか趣味を始めたい」「新しい自分を開拓したい」と思ってはいても、実際のところ何が面白そうなのかは自分だけではわからないことも多いですよね。そんなときには、まず漫画を読むことから始めてみるのはどうでしょうか?今回は、主人公が夢中になっていることを読んでいる自分もつい始めたくなってしまう……そんな“きっかけ”漫画を紹介します。

まとめ

元気になりたい時に読みたい、お姉ちゃん漫画4選

姉ブームが到来する予兆、ここにあり コンテンツの世界には、好景気には男性が強気になるオラオラ系が流行り、不景気には年上の女性に甘える作風が流行するという噂があります。 リーマンショックから10年間の上げ相場。10月の日経平均株価の大幅下落もあって、経済の先行き不透明感が強くなってきました。そう、甘えさせてくれるお姉ちゃんのニーズが爆上げする時代が到来するのです! ということで今回の姉漫画特集。包容力のあるお姉さんからイレギュラーなウザい姉まで、熱い姉漫画を4作品ご紹介。珠玉のお姉さんが登場します!

まとめ

可愛いだけじゃない!? 動物好きの方にこそおすすめしたい漫画3選

 ネコや犬って、どうしてあんなに可愛いんでしょうね。  私ごとで恐縮ですが、我が家にはチックルちゃんという愛猫がいまして、目に入れても痛くないのですが、先日、そんな私がネコアレルギーであることが判明しました。  心からの愛と、体からの拒絶反応。 なんというジレンマ。愛猫は私の顔の前で寝るのですが、なんでも、猫のフケが喘息を引き起こすらしいのです。 なんと苦しいアンビバレンツなのでしょう。 愛は障害が大きいほど燃え上がるといいますが、それは動物に対しても同じなのだということを、身をもって実感した出来事でした。

レビュー

調味料はめんつゆだけでいい。ずぼら女子のお手軽グルメ漫画『めんつゆひとり飯』

2018年の3月ごろ、Twitterで「料理にめんつゆを使う女とは付き合えない」と言う男の話が話題になった。 少なくとも自分は、そんなことを言っている男性は見たことも聞いたこともないが……。「料理にめんつゆを使う女性」ならひとり知っている。漫画の世界に。『めんつゆひとり飯』の主人公・面堂さんだ。

レビュー

幼稚園児が無邪気に両親の情事を覗きこむ? 『しいちゃん、あのね』は可愛らしい表紙とのギャップにやられる

よく、家族でドラマを見ていたら、とつぜんベッドシーンが挟まれて、両親が子どもの様子を気にしてあたふたする……なんて場面がある。実際我が家でも、幼いころはそういった「変な空気」がたびたび食卓で起きていた。 でも、子供たちは、それが何を意味しているのかわからないのがほとんどなのではないだろうか。ベッドで二人の男女が裸で仲が良さそうに眠っている、その程度の認識なのではないか。(いまはデジタルネイティヴの世代だから、もっと知識もあるのかな)

レビュー

どうしたら「自分は誰よりも不幸だ」と言えるだろう?『世界で一番、俺が〇〇』

「好きな人にフラれた」 「就職の面接に落ちた」 「仕事でミスをして上司に怒られた」   生きていれば、辛いことも恥ずかしいこと山ほどある。そのたびに、ややもすれば、私たちはつい「自分が世界で一番不幸だ」とでもいうような顔で頭を抱えてしまう。   でも、ふと冷静になる。たとえば屋根のある家に住んでいたら、毎日の食事に不自由していないのなら、友人が一人でもいるのなら、誰よりも不幸だ、なんてこと言うことはできないのではないか。恵まれていることがひとつでもあるのなら、それがない人に比べて、幸せだと言える部分があるということではないか?