いたるところで桜が咲いて、もうすっかり春ですね!
春は、結婚式を挙げる夫婦が比較的多い季節なんだそうです。
暖かくて気持ちのいい日に、一生の思い出を…ということでしょうか。
理想的なプランです。
ですが今回紹介するのは、そんな「理想的」からはズレたユニークな夫婦を描いた作品たち。
世間一般から見たら非常識かもしれませんが、読むと案外「これっていいかも」な夫婦のあり方に出会えるかもしれませんよ。
仲良し夫婦の夫には、妻公認の”恋人”がいて…!?
最初に紹介するのは渡辺ペコ先生の『1122』
主人公は結婚7年目の、いちこさんと、おとやんの夫婦です。
いちこさんにとっておとやんは、夫で、家族で、ズッ友で、相棒で、理解者で、一番信頼してる人。なんでも話しあえる人。
おとやんにとってもいちこさんは、賢くて、まっすぐで、愉快で、一緒に暮らせて楽しくて、結婚できて幸せだと言える人。
だけど、おとやんには「恋人」(既婚・子持ち)がいます。しかも、いちこさん公認で。
それは一般的には「不倫」ですが、夫婦生活のシステムに組み込んでしまえば「婚外恋愛許可制」という、仲良くやっていくための独自の方法。
そんな発想で“うちで生活、そとで恋愛” を実践する夫婦ですが、心は一筋縄ではいかないときもあって…。
11月22日は「いい夫婦の日」。
そんなきれいな言葉にかけたタイトルですが、ドロっとしたリアルが描かれています。
『1122』
契約結婚から始まる理想の生活
続いては、星野源さんと新垣結衣さん主演のドラマが話題になった『逃げるは恥だが役に立つ』。
自由恋愛からの結婚が多数派になった現代。
それに逆行(?)するかたちで、契約結婚で家庭を”共同経営”するパートナー同士になることを選んだ、平匡さんとみくりさんのお話です。
結婚を恋愛関係のゴールにあるものとして見ていると、つい見ないふりをしてしまいがちになりそうな家庭内の色々や、相手への不満。
ですが、そんなところで言語化をいとわず、ハッキリ話し合う2人を見ているとこれこそがむしろ理想の夫婦なのでは…! と思わずにいられません。
ドラマを楽しんだ方々なら話題になった名言の数々を振り返ることもできるので、もっとおすすめです!
夫婦を超えていけ!
一夫多妻の町で、ドキドキ新婚生活…!
最後に紹介するのが『ハレ婚。』
一夫多妻のハーレム結婚生活、通称「ハレ婚」が日本で唯一許可された町を舞台に繰り広げられる、1夫3妻な伊達家のストーリーです。
主人公の小春さんは当初、無理やり言い寄られる形で伊達龍之介(既婚・二人の夫人アリ・イケメン)とハレ婚することになるのですが、次第に打ち解けていく様子がキュートでたまらない…!
「結婚生活は悲しみを半分に、喜びを2倍に…」なんてイギリスのことわざがありますが、4人の結婚生活を眺めていると、ハレ婚家族では悲しみが3分の1、4分の1ともっと少なくなって、喜びは3倍、4倍なのかもと思ってしまいます。…正直うらやましい!
『ハレ婚。』
以上、「婚外恋愛許可制」「契約結婚」「一夫多妻」という、常識外れな夫婦を描いた3作品でした。