かわいい幼女が大好き!……なロリコン女子が暴走するコメディ漫画3選

まとめ

ちっちゃい女の子はかわいい。大人の男性が公言すると、ロリコンの怪しい人にしか見えない。危険。とはいえ女性にだってロリコンはいる。見分けづらいから、あまり目立たないかもしれないけれども。ロリコン女子たちが愛と欲望の狭間で悶絶する、ドタバタラブ(?)コメディを3作ご紹介。

こちとら母性なんてとうの昔に超えてるんですよ! 『お姉さんは女子小学生に興味があります。』

お姉さんは女子小学生に興味があります。
©柚木涼太/竹書房

例えば女性教師がカメラを構えたとする。子供を撮影していたとする。この場合9割がた「いい先生ですね」で終わると思う。女性+教師の特権だ。
28歳の女性の高校教師・山田みのりは、筋金入りのロリコン。生徒を含め周囲の人皆から慕われている。お隣のお子さんである6歳児・鈴原小恋(すずはら・ここ)を、お母さんが忙しい時に預けているくらいには信用されている。

ここがまずかった。

幼くかわいらしい小恋を見るみのりの目は、野獣そのもの。一応ルームメイトの女性・池谷悠(いけや・ゆう)がストップをかけているからいいものの、どう近づけるか暴走しっぱなし。
舐めてほしくてお湯をかぶるわ、お風呂に入っている様子を盗撮しようとするわ、水鉄砲で浴衣をびしょびしょにするわ。一応全部セーフ? 女性だから。ギリギリなラインを踏み越えそうになり、理性と性欲が激しく葛藤する。

悠「女が幼女好きってなっても 大体母性って事で片付けられんじゃん お前性別違ったらとっくに捕まってそう」

みのり「こちとら母性なんてとうの昔に超えてるんですよ!!」

ところで小恋はというと、みのりが自分の事を好きなのを知っており、じゃれついているようで実は手のひらの上で転がしている状態。時折リードすらしてくる。

暴走しつつも、幼女の尊さ・強さにひっくり返されるみのりのドタバタが楽しいコメディ。途中から小恋が自分の恋心に気づき始め、プラトニックな空気が生まれてくるのもニヤニヤもの。

先生のポケットは園児のパンツでいっぱい『小杉センセイはコドモ好き』

小杉センセイはコドモ好き
©やまもとまも/竹書房

「ゆりがおかほいくえん」に勤める小杉先生は、子供が大好きで勤勉な先生。親や街の人に高い評判を得ており、優しいので子供にも人気。まさに保育士の鑑。
実は彼女、2~5歳の女児にしか興味がないドロリコン。園児のお尻をさわさわし、パンツを脱がせてポケットに入れ、ハアハアしながら追いかけ回し、足を撫で回し、身体を舐め、盗撮。正直、訴えられたら一発アウトな行動多め。

園児たちは小杉先生を優しい人だと信じて疑わないので、作品は全体的に平和。唯一彼女の本質を見抜いているのが、ツンツンしたツインテール園児のくるみ。小杉先生に一番気に入られており、常に追いかけられているため、殴って蹴って叫んで逃げて、必死に逃げ回っている。なお小杉先生的には幼女に殴られるのはご褒美らしい。

小杉先生とくるみの追いかけっこが中心のドタバタギャグ4コマ作品。見所はくるみの成長だ。人一倍ませている彼女。早く大人にならなくちゃと焦り悩んでいた心を、小杉先生が救っていた。

小杉先生「焦らなくてもいつか大人になっちゃうんだから 無理しなくていいんだよ」

もっともこれは「ずっと5歳でいてほしいのに!!」というどうしようもないオチつき。卒園して小学校に入ったら、5歳以上に興味がない小杉先生はどうなるのか。くるみの心境の変化と、ごくわずかに出てくるデレは必見。

女子高生が女子小学生に一目惚れしました『柚子森さん』

柚子森さん
©江島絵理/小学館

高校2年生の野間みみかは、公園にいた美しい小学生4年生の少女に、一目で恋に落ちた。彼女の名前は柚子森楓(ゆずもり・かえで)。みみかは思わず口から漏れた。

私と、お友達になってくれませんか?

「ランドセルがよく似合ってて、肩がちいさくて………身体もなんだか薄―くて。まつげ長くて。その白い肌は……触れたらきっとすべすべで―…」急スピードで恋に落ちていくみみか。彼女の恋愛は瞬く間に楓への欲望に変わり、手をつなぎたい、キスしたい、と暴走しかける。みみか曰く楓のそばは「柚子森さんの重力圏」。その度に必死にブレーキを踏む。

ここでしちゃったら……もう柚子森さんといる資格がなくなっちゃうような気がする!!!

いわゆるおねロリと呼ばれる、お姉さんと幼女の恋愛を描くジャンルの作品。WEB連載である事を利用し、大ゴマや見開きをテンポよく使っているので、展開がスピーディー。みみかの恋心の激しさが伝わってくる。

2巻の告白シーン。楓の「みみかってろりこんなの?」の発言は、おねロリ漫画では絶対ぶつかる、一番難しい問題だ。小学生のみみかの外見に惚れたのは間違いないから、絶対ロリコンでないとは言い切れない。はたしてみみかの出した答えは……?
みみかが比較的先走り気味なので、序盤の展開はコミカル。しかし2人の恋愛色が濃くなってからは、シビアな問題がどんどん出てくる。それらは2人の年齢ギャップゆえのものばかり。
2人でいる時は、キラキラとまばゆい幸せなシーンの連続。だからこそギャップで、重い展開になるとハラハラが尋常じゃない。早く乗り越えて、よりラブラブになってほしいと、続きが気になって仕方なくなる漫画だ。

ロリコン女性と幼女が幸せになるために

年上女性と少女を描く場合、最終的には年下側の気持ちがどうなのかと、成長して好意を持ち続けられるかがキモになる。なにより年下側が「絆が脆い」と不安になりがち。そこをどう埋めていけるかが、ハッピーエンドへの重要なポイントだ。
年上男性と少女の恋愛物でも同じ事が言える。ただ女性だと「より少女に近づきやすい」という利点が大きい。だからこそ、「ロリコン」なのか「愛」なのか「母性」なのかが曖昧な状態で、一緒にいる時間が増えてしまう。そこがコメディとシリアスの境界線として、常に作品つきまとうから、このジャンルの作品は面白い。

お姉さんは女子小学生に興味があります。/柚木涼太 竹書房
小杉センセイはコドモ好き/やまもとまも 竹書房
柚子森さん/江島絵理 小学館