恐怖に逃げ惑う人間たち。飛び散る血しぶきや肉片。
そんなスプラッター映像を前に、あまりのグロさに思わず手で目を覆う。でも、やっぱり気になって指のすき間からこっそり見ちゃう……!
そんな経験、皆さんにはありませんか。私ある。めっちゃある。
見たくないのについ見てしまう、そんなある種の中毒性を持ったグロ作品。
この記事では、絵から血生臭さが漂ってきそうな閲覧注意のグロ漫画を3作ご紹介します。
人間の〇〇が××××(規制)なグロ描写も出てきますので、苦手な方は、どうか目を覆う指のすき間からこっそりご覧ください。
『シグナル100』
©近藤しぐれ・宮月新/白泉社(ヤングアニマル)
笑う、食べる、走る、あくびする、手を洗う、歯を磨く……。
『シグナル100』は、そんな当たり前の「自由」が奪われるパニックホラーです。
某高校の2-Cは、HRや授業の成り立たない学級崩壊クラス。担任の下部先生は生徒から「下僕」と呼ばれ、統率力のなさを学校側から非難さたりと精神的に追い込まれていました。

ある日、下部先生は生徒たちを視聴覚室に集めます。しぶしぶ集合した生徒たちを襲ったのは、耳をつんざく爆音、そして謎の恐ろしい映像でした。

この映像は、後催眠(あとさいみん)と呼ばれるもの。
アメリカの有名な心理学研究所にいた下部先生が、「生徒のために」作ったものでした。
この映像を見た人には、”ある催眠”がかかります。

それは、自殺催眠です。
この自殺催眠がすりこまれた生徒たちは、「他人に暴力をふるう」などの催眠発動の合図となっている行動をとった瞬間、自らの命を絶ってしまいます。
その合図のパターンは、全部で100種類。もちろんなにが合図になるかは不明です。
なにをすれば死ぬかも分からず、些細な行動で次々とクラスメイトが自殺していく極限の恐怖の中で、すべての「自由」を奪われた生徒たちのサバイバルが始まりますー。
『食糧人類-Starving Anonymous-』
©蔵石ユウ・イナベカズ・水谷健吾/エブリスタ・講談社
続いてのグロ作品は、食物連鎖トップに君臨する人間が”食糧”となるディストピア作品『食糧人類-Starving Anonymous-』です。
高校生の伊江は、親友のカズとともに乗ったバス内で、他の乗客ともども催眠ガスをまかれて拉致されてしまいます。

彼らが連れて来られたのは、とある工場らしき場所。
目が覚めた伊江は、人が敷き詰められたトラックの上にいました。
辺りを見渡す伊江の目に、ある衝撃的な光景が飛びこんできます。

ベルトコンベアで流れてきたのは、冷凍された肥満の人間たち。

流れてきた人間たちは、人間の手によって解体されていました。
不運にも捕まってしまった人間は、この工場に閉じ込められ、理性を奪われ、特殊な養分で太らされ、ある者は ”謎の巨大生物” の食糧にされ、またある者は性交と子作りを強制的に繰り返させられ、まるで家畜のように扱われます。
伊江は、カズ、そして数人の仲間とともに、この異様な施設から脱出することができるのか。
カマキリのような巨大生物に人間が捕食されるシーンはトラウマものです。
心してご覧ください。
『シャトゥーン~ヒグマの森~』
©増田俊也・奥谷通教/集英社
最後は、史上最悪の獣害事件をモデルにしたアニマルパニックホラー『シャトゥーン~ヒグマの森~』です。
舞台は、日本最北の樹海が広がる北海道大学の研究林。
ここで働く鳥類学者の教授とともに年末年始を過そうと、元動物研究員の薫、娘の美々、後輩の瀬戸ら仲間たちが集います。

一方、この森に珍しい動物を狩りにきていた密猟者2人は、森の中でヒグマの足跡を発見。
さらなる密猟をと足跡をたどった結果、逆に巨大なヒグマに襲われてしまいます。

無残にも仲間を食い殺され、命からがら薫たちのいる研究小屋に逃げこんだ密猟者。
しかし、怒ったヒグマは密猟者の臭いを追跡、たどり着いた小屋を破壊し、薫たちを襲い始めます。
体重350kgの超巨大ヒグマを成す術もなく、ひとり、またひとりとヒグマに食われていく人間たち。

するどい爪で生きた人間の顔面を引き裂く、皮をはぐ、頬肉を食べる、眼球をくり出す、首を(以下規制)と、思わず目をそらしたくなるような、リアルすぎるグロ描写の数々。見ているだけで、とにかく痛い。
ヒグマの脅威から逃れて、無事に生還できる人間はいるのか。
「怖い、これ以上読みたくない、でも、先がめちゃくちゃ気になる……!!」と、震える手でページをめくり続けてしまいます。
時にハラハラ、時にゾワゾワ、時に血しぶきの閲覧注意なグロ漫画たち。
どれも先の読めないストーリー展開に惹き込まれる作品です。
どうか気力・体力が平常のときに読んでみてください。
『シグナル100/近藤しぐれ・宮月新 白泉社(ヤングアニマル)』
『食糧人類-Starving Anonymous-/蔵石ユウ・イナベカズ・水谷健吾 エブリスタ・講談社』
『シャトゥーン~ヒグマの森~/増田俊也・奥谷通教 集英社』