男性の皆さん。
普通ではない、ちょっと「変」な女の子に心惹かれることありませんか?
ふとした会話の中で、「え?」と思う言葉が返ってきたり、普段の様子から「この子、何考えてるんだろう」と疑問に思ったり……。
変な部分が少しでもあると、好奇心が駆り立てられたり、もっとこの子と話してみたいと思うなんてこと、ありますよね。
今回は、僕ら男子の憧れ、ちょっぴり「変」な女の子が登場する漫画を紹介します。
僕らの予想の斜め上をいく女の子たちに、心をドギマギさせてください!
渡くんの××が崩壊寸前
©鳴見なる/講談社
最初に紹介するのは、『渡くんの××が崩壊寸前』。
アニメ化も果たした漫画『ラーメン大好き小泉さん』の作者、鳴見なる先生が描く、ちょっぴりサスペンスが混じったラブコメ漫画です。
サスペンスの要素があるのは、Wヒロインのうちの一人「館花砂月(たちばなさつき)」の存在。
ラブコメ漫画の定番「主人公の幼馴染」という性質を持っている砂月ですが、普通のヒロインではありません。

そう、病的に主人公のことを愛しているのです。
このおぞましい数の名前の羅列は、背筋ヒヤッとしますよね。
それに加えて、この砂月ちゃんは過去に謎の行動をとっているのです。

「畑荒し」
ヒロインに付ける二つ名で、ここまでパンチ力のあるワードあります?
そう、砂月ちゃんは、主人公とその妹が大事に育ててきた畑を鍬(くわ)で台無しにした過去があるのです。
「あんなに主人公のことを愛しているのに、なぜ……?」
ラブコメなのに、謎の要素が混じってて、一度読めば止まらないストーリーになっています。

ちなみに、Wヒロインのもう一人、石原紫(いしはらゆかり)ちゃんが、砂月ちゃんとは対照的で、めちゃくちゃ健気で真面目な女の子。
紫ちゃんの母性に癒されて、砂月ちゃんのふとした時に出る”恐さ”にドキッとする。
そんな日常と非日常が楽しめる漫画です。
あそびあい
©新田章/講談社
次に紹介したいのは、『あそびあい』。
女子高生の小谷さんと男子高校生の山下くんの二人が主役の恋愛漫画です。

とはいっても、普通の恋愛漫画ではありません。
このどこにでもいそうな女の子、小谷さんが「普通ではない」のです。

小谷さんは、自分の欲望と快楽に素直すぎていろんな人とエッチしちゃう癖がある女の子なのです。
僕がぞくっときてしまうのは、この小谷さんがそのことに関して、別になんの罪悪感も感じていないこと。

「機会があれば誰だって楽しいことするでしょ?」
小谷さんは「他の男とすること」を当然のように山下くんの前で告白するのです。
この無邪気ゆえの残酷さが、胸に来ます。

さらに、その残酷さに拍車をかけるのが、山下くんがずば抜けたピュアボーイであること。
こんなおかしな小谷さんなのに、彼女を独占したい思い一心で、彼はアプローチし続けるのです。

漫画全体がどこか気怠くて乾いた空気が漂う中、山下くんだけが一人ウェットな恋愛漫画をやろうとしているのが対照的で、この漫画の見どころです。

「どのくらい好きなら付き合うの?」
こうした発言から、小谷さんが普通とは異なる「変」な恋愛観を持っていることがわかります。そんな小谷さんを見て行くうちに、不思議と今まで僕たちが当たり前だと思っていた恋愛観が揺すぶられていくんです。
「あれ、好きってなに?付き合うってなに?エッチってなに?」
読み進めていけば、こんな風に恋愛観念がゲシュタルト崩壊していくはず!
変女~変な女子高生 甘栗千子~
©此ノ木よしる/白泉社(ヤングアニマル)
今回紹介する中でも、特に「変」なヒロインなのが、甘栗千子ちゃん。
マンガのタイトルにもなっているくらいなのですが、千子ちゃんの変態っぷりは、僕らが一般的に言う「変態」を超えているのです。

はたから見れば、ただの美少女の高校生。
でも、彼女がしている仕事は僕たちの度肝を抜きます。

男子便所の掃除……。
しかも、男子が横にいるのに、動じることなく悠然と。

他にも、息をするように下ネタを口に出したり、普通の女子高生ではない、明らかに常軌を逸した女の子。
特に、この漫画の変態の描き方として面白いのは、主人公を含む男子たちも「変態」として描いているところです。

たとえば、主人公は千子ちゃんをみて、
「ああいう気の強そうな女の子にものすごく恥ずかしいセリフを言わせたい」と発言し、
それに対して、友達が「変態か」とツッコミを入れます。
そう、これが僕らが一般的に言う「変態」ですよね。
でも、千子ちゃんは変態として次元が違う。

主人公たちは、絶句するしかない。
「マジでこの世の中には敵わない変態っているんだ……」という気持ちにさせてくれます。
個人的にすごく好きなのが、そんな変態な千子ちゃんが普通に会話するシーン。

「毎コマ毎コマ変態」みたいなパフォーマンスをしている千子ちゃんが、ただ普通に会話するシーンがあるだけで、グッときちゃうんですよね。
ふいに見せる「変」な女の子のギャップに、悶えながら読んでみてください!
『渡くんの××が崩壊寸前/鳴見なる 講談社』
『あそびあい/新田章 講談社』
『変女~変な女子高生 甘栗千子~/此ノ木よしる 白泉社(ヤングアニマル)』